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ミリアはオーク達の間を縫うようにして、
オーク達を斬り伏せていく。
オーク達は反撃しようと棍棒を振り下ろすが、
ミリアはそれを軽々と避けて、逆にカウンター
気味に攻撃を入れていく。
そうこうしているうちに、アリアの魔法が終わる。
すると、ミリアがアリアの側に駆け寄って来る。
アリアがミリアに目線を送ると、
ミリアは アリアの肩に手を置いて、親指を立てる。
アリアも同じようにして応える。
そうしていると、ミリアとアリアの周りに光が溢れ始める。
ミリアが剣を構える。
アリアが杖をかざす。
そうして、ミリアが動き出した。
ミリアは一瞬で、一番近くにいたオーク達を斬る。
続いて、二体目のオークも斬る。
続けて、三体のオークを斬る。
そうして、四体を一気に斬る。
アリアの詠唱が終わり、ミリアの足元に魔法陣が浮かぶ。
ミリアがジャンプすると同時に、アリアの魔法が 放たれる。
ミリアが着地するのと同時くらいに、 ミリアが放った風属性魔法の風の刃が、 
オーク達を切り裂く。
アリアの魔法がオークに直撃すると、 爆発が起こり、オーク達が吹っ飛ぶ。
アリアの魔法は威力が高すぎて、 オーク達は跡形もなく消えてしまった。
すると、俺の中に経験値が入りレベルアップする。
(やっぱり、二人とも強くなってるな)
(しかし、相変わらずのチートっぷりだな)
(二人共凄いな)
(さて、これでグランドクエスト達成かな)
(後はギルドに戻って報告すれば終了か)
(二人共頑張ったな)
(しかし、二人はなんであんなに張り合っていたんだ?)
(しかし、楽しそうだったな)
(俺も混ざれば良かったな)
(でも、あの二人が本気で戦ったら大変なことになるよな)
(そう考えると、今の状況はベストだったかもな)
(うん、そうだな)
そうして、俺達は集落を後にして街に戻るのだった。
俺達はクエストの報告を終えて、報酬を受け取る。
学園長からは感謝されて、お礼としてお金を貰った。
俺が受け取らないでいると、アリアが俺の手から
無理矢理に奪っていった。
学園長が申し訳なさそうにしていたので、
俺は大丈夫だと伝える。
それから、俺達は冒険者ギルドに向かった。
そこで、俺は受付嬢のアリアさんに声を掛ける。
「アリアさん、こんにちわ」
「あら、ヒロくんじゃない! 久しぶりね!」
「はい! 今日は依頼の完了報告に来たのですが」
「えぇ~! もう終わったの? 早いのねぇ」
「そうなんです! 今回はちょっと時間が掛から
なかったんですよ」
「へぇー! それは助かるわ! 最近この辺りも
物騒で困っていたところなのよね」
「確かに最近は魔物が増えていますもんね」
「そうなのよぉ~! だからお願いしますね?」
「分かりました! それで、この辺で強いモンスター
とかっていますか?」
「ん~そうねえ……あ、そういえば最近
この森の奥にオーガが出たっていう話があるのだけど、
もしかしたらそのせいかもしれないわね」
「なるほど、ありがとうございます」
「いえ、どういたしまして!」
俺はアリアさんに別れを告げると、宿屋に帰るのだった。
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