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俺は、朝目を覚ますと隣で寝ている妻を見る。幸せそうな寝顔を見ると愛おしくて堪らなくなるが
それと同時に、あの時のことを思い出すと辛くなる。
俺は、そそくさと着替えを済ませると妻を起こさないように気をつけながら外へ出ると裏庭へと
向かうのだった。するとそこには一人の男が立っており、俺は声を掛けるのだった。
「おはようございます」
そう挨拶をした男こそが昨日俺の事を救ってくれ、村に住まわせてくれている人物であり、
恩人でもあるので頭を下げてから、名前を聞いた。すると彼は名乗りを上げるのだった。
「初めまして私は、村長の補佐をしています、ガレンと申します」
俺はそう自己紹介してきた彼に対して、 俺は、まず礼を述べると彼の手を握り感謝の言葉を告げる。
「私なんかをここに居させてもらえて、本当に感謝してもしきれないほどに有り難い」
そう言って俺は、深く一呼吸をいれるとこれからについて話し出すことにした。
「とりあえず、俺のことについて、全てを話しても良いのですが先に聞いておきたいと
事があるのだけど、聞いてもいいですか?」
「勿論、構いません。話せる事は全て話させて頂きましょう」
そう答えた彼に一つ目として、先程の男は何者かを聞いてみるとすると。
「簡単に説明すれば、勇者パーティーの一員ですね。とは言ってももう抜けておりますがね。
現在はただの隠居爺です」
と返ってきたので続けて俺は次の話題に移ることにした。
「次にあなたは、一体何者なのでしょうか?その強さも謎なのですが、なぜあのような場所で
暮らしていられているのでしょう?」
と聞くと、苦笑いをしながら
「確かにそう思われてしまいそうでしたが。私が誰だと聞いても驚かないのですか?
普通は驚くのが当たり前なんですけどね。まあ、その方が楽ではありますから。良いのですが、
それと最後の方は簡単なお話ではあるんですよ。単純に、国から追放されたのですよ」
と笑ったまま返答してくれていたがその表情からは悲しみと悔しさが伝わってきていたのだった.。
そうしてお互いに話をしていくうちにある程度は信頼関係を結べることができたと思っている。
そこで俺は彼が提案を出してきた。
それは、自分が持っている土地に案内をするのでそこに村を作ってくれないかということであった。
俺自身もそうしてもらえるとありがたかったのである。
何しろ、まだこちらの常識とかがわからないのである。
それに加えて、今後の事も考えた時に頼ることのできる人が一人はいた方が良いと考えたからだ!
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