元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜

一ノ瀬 彩音

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ただそこで俺は驚くことになった。
なんせ相手が避けようとしなかったからだ。
その為俺は相手に思いっきり命中させた筈だったんだ。
なのに俺は足に伝わってくる衝撃が思った程でなかったことに戸惑いを隠せなかったのは
事実で……俺は思わず呆然としてしまう。
ただ、その直後だったんだ……俺に突然異変が起こりだすと……次第に体に変化が訪れ始める。
髪の色は銀から白へと変化し、目は赤く染まってしまっていた。
そして瞳の形が変わってしまうと顔付きはどんどん大人びたようなものへとなっていく……そんな変化に
俺は困惑するばかりだったのだ。
そしてそれは同時に自分の意識が俺の物ではなくなっていったことの証明でもあることに俺は恐怖を覚えた。
俺はその気持ちを抑えることができず、そのまま地面に倒れ込んでしまいそうになってしまうが、
その瞬間俺は抱き抱えられたんだ。
そして俺はそのまま、その相手から声をかけられることになった。
しかし、俺が今の状況を理解する暇も無く、更に状況は動いて行く事になる。
俺は、俺を抱きしめてきた人物を目にする事になり驚愕することになる。
そしてその人を見て俺は何も言わなくなってしまったのだ。
その人物はどう見ても…… 女性であり、しかも俺がよく知る人物であり、
見間違うことはないほどの親しい存在の人だった。
その女性は、俺をみてにっこりと笑う。
そう、彼女こそ……俺の妻で娘を産んですぐ他界してしまっていた。
娘、ユリーシャだ……、間違いなく、俺は……自分の目を信じることができないままに
彼女へ質問をすることに決めたのである……。
なんと聞けば良いのだろうなと考えながらではあるが、今はそれどころではなかったし、
それを知るために行動しないと行けなかったため、俺は彼女に話しかける事にした。
彼女なら、俺のことに関して知ってることがあるかもしれないと考えたのもある。
もし俺が何も知らなかったとしても彼女が知らないということはありえるのだし……。
俺の事を俺自身が覚えていなかったとしても、彼女は確実に俺を知っているはずだからだ。
そして俺が彼女の方をじっと見つめると、その口を開いた。
俺はその口から語られる言葉を黙ったまま聞いた。
その言葉が俺にどんな影響を及ぼすかも考えずに……。
しかし……彼女が話してくれたのはとても信じられないものではあったんだけどな……。
そう彼女はとんでもないことを言う。そして……その内容に俺は愕然となっ。
何故なら俺が今こうして俺でなくなったのは、俺に憑依したせいだというのだ。
そしてその事に対して俺は納得できるものではなかった。
何故ならば、どう考えても俺の体を乗っとれるとは思えない。
そもそもこの体に入っている俺の腕にそんな力はないだろう。
だからその事については理解ができない。
いやその話はどうでもいい……。
問題は俺にこの体の主の魂がまだ宿っていないと言うのだ。
そして俺がこの世界に来る前の時間に戻るにはどうすればいのかという話に
なってくるというので俺は驚きを隠しきれなかったのだ!
そしてその理由についても俺は知ることになる。
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