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「まぁ……どちらにしても、あんなに強い魔族がいるってことは間違いはないのだろう。
さっさと片付けてエルミアを助けに行かないとなりそうだ……俺の可愛いお姫さま……か」
そしてそう思う事で、俺の中に眠る強大な力を覚醒させることにより、圧倒的なスピードを手に入れ、
敵の勇者を倒すことに成功し……さらに続けてもう一体にも勝利する事ができた。
そして最後の一体には逃げる余裕を与えるために俺から戦いを挑んだのだった……。
そして見事に勝利を収めることに成功。
その魔族は俺に怯えて逃げ出すこととなったんだ……。
これでひとまず、危機を回避できた。
ただ気になる事があるとすればエルミアのことだな!
無事でいるのかどうか……早く探しに行かないとか……。
「エルミアー!!  どこにいるんだ……!?  返ってくれば……俺は大丈夫だ……。頼む……。
出てきてくれ……!  そして一緒に村に帰らないか……!?  俺は君のいない日々を送るのはとても辛かったんだ……。
もう俺は一人には耐え切れないんだ……。俺はお前を愛してるんだよ……!   だからこんなにも心乱れている……」
「ゆ、ユウト……。
わ、わたし……。ご、ゴメンなさい。こんな所にいたのに、何も言わずに勝手に村から出てしまって……」
すると突然……エルミアの声がしたのに反応する俺……。
そしてそちらを見るとそこに……彼女の姿を確認した。
そして俺の元に駆けつけてくる。
俺はそんなエルミアを抱きとめるようにして受け止めると……強く抱きしめ合う……。
もう決して離さないかのように……そして……キスもした……。
お互いの心が繋がった……。
そんな実感を得ることが出来た……。
「よかった……生きててくれていて本当に良かった……エルミア……」
俺はそう言い涙ぐむと再び唇を重ねる……愛しあう男女の姿をそこには見せつけた俺達だったが、
いつまでもそうしている時間は無かった。
なぜなら俺が先程まで相手をしていて逃げ出した相手が仲間を連れ帰ってきてしまったのだ……。
「よくも私の仲間を殺しておいてのうのうと逃げ出せたものね……。絶対に許せない……」
と怒気を放ち怒りの形相で俺の前に立つ彼女。
「いや待ってください。確かに彼は死にましたがあなたのせいではあるはずが無いんです。
それにあなたの命を狙うつもりでやった訳ではないです。
俺は彼に勝つことが出来ればそれで良いと思っていましたが結果として、
そうなり、結果的に殺めてしまいましたが……。そもそも彼が逃げたせいでもあるわけですし、
彼を責めるのは間違っています。悪いのは全て彼を殺したこの俺です」
と頭を下げながら言う俺。そして俺はそのまま話を続ける。
俺はこの人を助けることが出来るのならなんでもするつもりであると……。
そして俺は……彼女に対してエルミアと同じ想いを持っているということを伝える……。
俺は彼女へのプロポーズの言葉を口にし結婚を前提に付き合って欲しいと告げたんだ……。
そしてそれを聞き受け入れてくれるエルミア……。
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