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目的地はここから遠く離れた田舎町。
そこで冒険者ギルドに所属している人たちと一緒に、薬草採取の仕事をすることになる。
徒歩での旅となるので到着するまでかなりの時間を要することになるだろうが、
仕方がないことだ。
荷車に揺られて、山道を抜けていく。
道は平らになっているが、やはり馬車のような乗り心地とはいかない。
かなり揺れるので乗り物酔いを起こす人も出てくるくらいだ。
途中、休憩を挟むことになり、各々自由に過ごす。俺もその一人である。
するとそこにやってきたのは
リアリスである。
さっきの一件もあり、彼女と顔を合わせるのはかなり躊躇われていたが、ここで避けていても意味が無いので、なんとか覚悟を決めて向かい合ってみる。
そして互いにしばらく無言の状況が続く。先に動いたのはこちらだった。
「えっと昨日は話の途中で勝手に帰って悪かった。反省してるよ」
そう言って、深く頭を垂れる。
しかし、謝られた側は何を言われたか分からず呆けた顔をしていたが次第に落ち着きを取り戻したらしく
「うん、いいのよ気にしてないわ。私だって急に来て変なこと聞いちゃったし」
と俺の謝罪を受け入れて。
そして彼女なりの見解を述べ始めた。
それは今朝話していたことを纏めたもので、俺がどうしても信じられなかったものでもあった。
つまり、あの子は過去に誰かから無理矢理何かを奪われたのだと思う。
恐らくその人物は貴族か何かで、少女を攫って自分に都合の良い人形にしたんだと想像がつく。
どうしてその結論に至ったかというと、単純にあの子の容姿とその内面が一致していない点が多かったのが原因である。
例えば食事時の雑談中に、たまにぽろりと言葉が出てくることがあったがその中身はまるで夢見る乙女みたいな内容で違和感しかなかったわけである。
そして、今回確認できたのはそれだけじゃなくて 、それは初めて出会った場所と同じ村だという可能性が高まっているということだ。
それが事実なら、彼女をもう一度救い出せばきっと笑顔を取り戻してもらえるような希望が生まれるはずだ。
そう考えるとやる気が増してきて自然と頬の緩むのを感じた すると横にいた女性がからかい半分に絡んで来た。
どうやら顔に出ていたらしい。
普段の行いが悪いせいなのか疑っていると思われたみたいだけど。
そんなこんながあって楽しく道中を過ごすことが出来ましたとさ。
結局出発してから数日の間は野宿が続いていた。そのことについては特に不満はない。
ただ少しだけ心配なのはこの辺りの治安があまりよろしくないという情報があったからである。
なんでも、夜になると怪しい影があちこちで目撃されているようで、その中には人を襲うものも少なからず存在しているとか。
なので夜の見張りの際には、交代制にして皆で起きておくことになっている。
俺は一人だと狙われやすいので、二人以上で組むように言われておりエレナと組んでいる。
そして寝床についてだが、基本的には交代で番をしつつ他の人と交互に休む形を取っている。一応男女別で分かれていて、男の方では俺以外の三人で順番に回している。
で、今回は俺のところにやってきたのはユリィ。女の子と一緒なんてドキドキしてしまい眠れるか不安だったが意外とあっさりと眠りにつくことが出来た。
というのも緊張や興奮が収まり安心感を覚えたのが原因で 。
そういえば俺のステータスが上がっていたことを思い出したので確かめてみると、レベルが6まで上がっていた。
これは中々凄い成長の速さのようだ。
その反面、俺の体力や筋力といったパラメーターは伸び悩んでいたりする。
そこで冒険者ギルドに所属している人たちと一緒に、薬草採取の仕事をすることになる。
徒歩での旅となるので到着するまでかなりの時間を要することになるだろうが、
仕方がないことだ。
荷車に揺られて、山道を抜けていく。
道は平らになっているが、やはり馬車のような乗り心地とはいかない。
かなり揺れるので乗り物酔いを起こす人も出てくるくらいだ。
途中、休憩を挟むことになり、各々自由に過ごす。俺もその一人である。
するとそこにやってきたのは
リアリスである。
さっきの一件もあり、彼女と顔を合わせるのはかなり躊躇われていたが、ここで避けていても意味が無いので、なんとか覚悟を決めて向かい合ってみる。
そして互いにしばらく無言の状況が続く。先に動いたのはこちらだった。
「えっと昨日は話の途中で勝手に帰って悪かった。反省してるよ」
そう言って、深く頭を垂れる。
しかし、謝られた側は何を言われたか分からず呆けた顔をしていたが次第に落ち着きを取り戻したらしく
「うん、いいのよ気にしてないわ。私だって急に来て変なこと聞いちゃったし」
と俺の謝罪を受け入れて。
そして彼女なりの見解を述べ始めた。
それは今朝話していたことを纏めたもので、俺がどうしても信じられなかったものでもあった。
つまり、あの子は過去に誰かから無理矢理何かを奪われたのだと思う。
恐らくその人物は貴族か何かで、少女を攫って自分に都合の良い人形にしたんだと想像がつく。
どうしてその結論に至ったかというと、単純にあの子の容姿とその内面が一致していない点が多かったのが原因である。
例えば食事時の雑談中に、たまにぽろりと言葉が出てくることがあったがその中身はまるで夢見る乙女みたいな内容で違和感しかなかったわけである。
そして、今回確認できたのはそれだけじゃなくて 、それは初めて出会った場所と同じ村だという可能性が高まっているということだ。
それが事実なら、彼女をもう一度救い出せばきっと笑顔を取り戻してもらえるような希望が生まれるはずだ。
そう考えるとやる気が増してきて自然と頬の緩むのを感じた すると横にいた女性がからかい半分に絡んで来た。
どうやら顔に出ていたらしい。
普段の行いが悪いせいなのか疑っていると思われたみたいだけど。
そんなこんながあって楽しく道中を過ごすことが出来ましたとさ。
結局出発してから数日の間は野宿が続いていた。そのことについては特に不満はない。
ただ少しだけ心配なのはこの辺りの治安があまりよろしくないという情報があったからである。
なんでも、夜になると怪しい影があちこちで目撃されているようで、その中には人を襲うものも少なからず存在しているとか。
なので夜の見張りの際には、交代制にして皆で起きておくことになっている。
俺は一人だと狙われやすいので、二人以上で組むように言われておりエレナと組んでいる。
そして寝床についてだが、基本的には交代で番をしつつ他の人と交互に休む形を取っている。一応男女別で分かれていて、男の方では俺以外の三人で順番に回している。
で、今回は俺のところにやってきたのはユリィ。女の子と一緒なんてドキドキしてしまい眠れるか不安だったが意外とあっさりと眠りにつくことが出来た。
というのも緊張や興奮が収まり安心感を覚えたのが原因で 。
そういえば俺のステータスが上がっていたことを思い出したので確かめてみると、レベルが6まで上がっていた。
これは中々凄い成長の速さのようだ。
その反面、俺の体力や筋力といったパラメーターは伸び悩んでいたりする。
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