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俺に話しかけられてようやく彼女は落ち着いたようで、話を聞くと、
「私は貴方の為だけに生きてきたのに貴方は私以外の女ばかりに構っていて私の事など二の次でしょ?
それにね。私の心はこんなにも苦しんでいるのに貴方は平然と私以外に微笑んで見せているのよ?
それがどんなことなのか分かっているの?
私にとってはとても残酷なことだとは思わない?  だから貴方を殺して私のものにしようとしたの。
でも貴方を殺すことが出来なかったからこうして私の手で直接始末することにしたの。分かるかしら?」
と言って来ていたが俺からすれば到底理解できる話ではないので説得しようと思ったのだが
無駄に終わり彼女の攻撃を止めることが出来ずに遂にはその意識を失わせることに
成功したので彼女の身柄を確保した上で拘束してから治療を施すことにした。
「あぁぁあぁあああああ!」
と絶叫を上げ始めたが 何とか俺の治療によって事なきを得ることが出来た。
それから彼女は俺を殺そうとして襲ってきた理由を説明してくれたのだが、
その理由を聞いて俺は唖然となった。
俺はただ皆の為にと思って行動しているだけなのだが、
彼女はそう思ってはいないようなので俺は誤解を解くために説明を試みたが、
彼女は俺の話を信じてくれずにそのまま俺に暴行を加えた。
俺は何度もやめるように懇願したが聞き入れてもらえなかった上に俺の命が奪われそうになったが、
その時だった。
彼女は苦しみ出してしまい、
「い、嫌だ!  助けて。苦しい。嫌だよぉ。
嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌。嫌だ!  死にたくない。
助けて助けて助けて助けて。誰か助けてよ!  お願いだから、 助けてくださいよぉおおお」
「おい。落ち着け。しっかりしろ!  大丈夫だからな。落ち着いて深呼吸をするといい。
ゆっくりとで良いから少しずつ気持ちを整えるんだ。
大丈夫。大丈夫だからな?」
俺が懸命に呼び掛けると彼女は徐々に落ち着きを取り戻していくと
やがて彼女は自分の体を抱くようにして震えていたので
再び俺は安心させるために彼女を抱き寄せようとするが彼女には拒絶されてしまう。
だが、俺が彼女の傍から離れることはなかったので俺はただ黙々と彼女の背中を
さすっていたのだが、ようやく彼女がまともに会話できるまでに回復すると彼女はとんでもない発言をしてくれた。
なんでも彼女は前々からある病気に掛かってしまい、その症状を抑える為には大量の薬が必要だったがしかし、
「最近体調が悪くて全然上手く力が入らないから困っちゃってて
そのせいで村の人たちから変な疑いをかけられて私達追い出されちゃったんだけど、
それであなたに助けてもらったら良いんじゃないかって言われたからあなたの元に
身を寄せて一緒に暮らしていたわけなんだけど、まさか、私の秘密に気付いちゃうなんて予想外でした」
とのことだ。
彼女の言葉の意味を理解することが出来ていない俺は、俺のことを好きだと言い、
俺に抱かれようとしていたことに対する彼女の発言の意図を理解しかねていたのだ。
そのため俺は彼女の口から語られる衝撃的な内容を聞かされて俺は頭を抱える他無かった。
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