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俺はミハルの指にはめられた指輪を見る。
「これは何の効果があるんだろう」
俺は首を傾げる。
「確かこの指輪は幸運のリングと言っていましたね」
ミハルは思い出したように言った。
俺はその言葉にピンときたので、店主に質問してみる。
「これいくらですか」
「金貨1枚です」
俺は懐から財布を取り出すと、
「これでお願いします」
と言って、代金を支払った。
「毎度あり」
「ありがとうございます」
俺はミハルに指輪を手渡す。
「えっ、いいのですか」
ミハルは驚いた顔をしている。
「ああ、いいよ」
俺はミハルの手に指輪をはめてやる。
「あっ」
ミハルは嬉しさを噛みしめるように、ギュッと手を握った。
「嬉しいです。大切にします」
ミハルは涙ぐんでいる。
俺はミハルの肩を抱き寄せる。
ミハルは俺に寄りかかるようにして体重を預けてくる。
俺はミハルの耳元に囁く。
「ミハル愛してるよ」
「私もユウトさんのことが大好きです」
ミハルは潤んだ瞳で俺を見上げ、唇を重ねて来る。
俺はミハルを抱きしめると、そのまま
ベッドへ連れ込んだ。
翌朝、俺はベッドの中で微睡んでいた。
隣にはミハルが眠っている。
俺はミハルの頭を撫でながら、昨夜のことを思い返していた。
昨夜はとても充実した時間を過ごすことができたと思う。
しかしミハルはどう思ってくれているのだろうか。
俺はミハルの寝顔を見ながらそんなことを考えていた。
すると、ミハルがゆっくりと瞼を開く。
「おはようございます」
ミハルは眠たげな声で挨拶をする。
「おはよう」
俺はミハルにキスをした。
するとミハルは頬を赤く染め、恥ずかしそうな表情を浮かべている。
俺はそんなミハルの頭を撫でる。
するとミハルは気持ちよさそうに目を細めている。
俺はそんなミハルの頬に軽くキスをするとベッドから出た。
するとミハルは名残惜しそうな表情を浮かべる。
俺はミハルの頭を撫でた後、着替えを済ませて部屋を出た。
宿を出ると、俺は冒険者ギルドに向かう。
ミハルは今日は用事があるらしいので、別行動である。
ギルドに入ると、相変わらず中は騒がしい。
依頼掲示板の前には大勢の人が群がっており、
受付カウンターにも列が出来ていた。
俺は空いている列に並ぶ。
しばらく待つと俺の番になった。
俺はいつもの窓口の女性に話しかける。
「こんにちは」
「あら、ユウトさん。今日はどのようなご要件ですか?」
彼女は微笑む。
俺は早速本題に入る。
「実は、ある素材を探してまして」
「なるほど、どんなものですか」
俺は探し物の内容を彼女に告げる。
「なにか珍しいものですか。そうですね……例えばドラゴンの鱗とか」
俺は冗談のつもりで言ってみた。
すると、女性は真剣な表情で考え込み始めた。
俺は予想外の反応に戸惑いつつ、女性に問いかけた。
「あの、そんなに悩まれるようなものなんですか」
「そうですね。ドラゴンの鱗なんて滅多に市場にも出回りませんから」
「そうなんですね。ちなみに相場はどれくらいでしょう」
俺は気になって聞いてみることにした。
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