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私とアンダレシュは朝食を取り終えた後部屋に戻ると私達の荷物を纏めていきます。
といってもそれほど多くなかったので、 すぐに終わったのです。
それからしばらくした後私達は街を出発していくと国境に差し掛かる辺りで一度馬車を止めた。
私はそこで一旦降りて背伸びをしていました。
アンダレシュも同様に馬車から降りたのを確認します。
私が振り返ってアンダレシュに話しかけようとして口を開けようとすると
アンダレシュが突然キスをしてきたのでした。
私はびっくりして固まってしまいます。暫くして、
離れるのですがお互い顔は真っ赤になっています。
「顔が真っ赤だな、おーい、ガンダレフ、来いよ、母さん顔真っ赤だぞ」
と言って私の顔に手で扇いでくれるのでした。私は恥ずかしくて俯きながら、
自分の部屋に戻っていったのですが。
部屋に戻ると私はそのまま倒れこむように寝ころぶと枕に顔を押し当てました。
私はアンダレシュとの会話を思い出していたのです。
私はそのアンダレシュの言葉を聞くと顔に血が集まり始めてきて熱くなると
そのまま顔の火照りはしばらく続きました。
私とアンダレシュは国境を超える手前にある小さな村に立ち寄ることにする。
私達の目的は、この国の王である国王と会うことだった。
しかし、今の現状では難しいだろうと考えていると、
「とりあえず、泊る宿屋を見つけないとな」
とアンダレシュは言うと
「じゃあ私が探してくるわ」
とリリィが告げると駆け足で何処かに言ってしまったのでした。
「あいつ、ちゃんと道覚えてるだろうな」
アンダレシュが心配そうに見つめています。
「多分、平気ですよ」
アンダレシュとガンダレフは苦笑いを浮かべるしかありません。
リリィを見送った後息子を見ると犬と戯れていたのでほっとするのです。
「アンダレシュは本当に子供好きなんだな」
と街の人が微笑めば アンダレシュが頭をかきながらも。
そうして、しばらくして私達が乗っている馬の前に一人の女性が立っていることに気づく。
「こんにちは、ご旅行ですか?」
と私に聞いてくると、
「そうだよ、ちょっと国の方に向かっていてね」
と言うと彼女は不思議に思い私に尋ねてくるのだ。
どうやら、彼女もこの近くの村の村長の娘だという。
「そうでしたか、ところで奥様は?」
「ああ、宿を取りに行ったはずなんだけど」
「りんご飴買いあさってましたよ」
「ははは、リリィらしいや」
「あなたはあの子の親ではないのですか」
「違うんだ、妻だよ、まぁ、息子の方がしっかりしているけどな」
そう言いながらガンダレフを見ると今度は犬と喧嘩しているのです。
「ぎゃうん」
「へ」
犬に組引かれてなつけけない声を出しています。
「……」
(リリィ早く来てくれ)
「リリィ遅いな、僕、探しに行って来るよ」
そう言うと私はリリィを探しに走り出したのだった。
その頃のリリィは
「アンダレシュが息子に取られちゃう」
と言いつつリリィは一人で道に迷い唖然としているんでした。
「どうしたらいいかわからない」
私は涙を流していた。
「うっ、うっっ」
そう泣き続けていれば、誰かに肩を叩かれると私は振り向くと、そこには。
アンダレシュが居たのです。私はアンダレシュを見るなり抱きついて涙を流すのでした。
そうして、私達は一時間ほどして落ち着くとお店を後にすると、 アンダレシュと
息子の元に戻ることにしたのでした。
「そういえば、さっきの女性は知り合いかい?」
とアンダレシュに尋ねると。
彼は「う~ん、夜遊び相手の一人だったかも」
と考えていました。
それから口を開き答えを出すのでした。
「まぁ、いいじゃないか」
「は?」
(何を言っているんだ、アンダレシュ?)
「いや、何もないよそれより急ごうか、日が暮れちまうし」
とアンダレシュは先に進んでいく。
その後を追いかけて私達は進んで行きました。
私達は何とか目的の国に到着した。
道中魔物に襲われたりすることもなく 平穏無事だったので安心して旅を続けられている。
(流石は俺達の息子とリリィの親子コンビだな)
と感心しつつ、私達は入国手続きを済ませていく。
とはいっても大して難しいものではなかったのだが。
ただ一つ困ったことと言えば、ガンダレフが寝てしまった事なのでした。
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