浮気する人とはもう恋愛出来ないので婚約破棄します~その後、義父に愛されて可愛がられて、蜜愛な住処~

一ノ瀬 彩音

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「今度はこっちでたっぷり搾りとらせてもらいます」
リリィはそのまま腰を落としてアンダレシュのモノを体内に迎え入れる。
「ああっ」
「ああっ、全部入っちゃいました」
「ああ」
「どうしました、入れただけなのにもうイキそうなんですか?」
リリィは腰を動かし始める。
「ああ、ああ、ああ、ああ!!」
アンダレシュは必死に快楽に耐えている。
しかし耐えれば耐えるほど快楽は大きくなっていく。
「駄目だ、これ以上されたら我慢できない」
アンダレシュの言葉を聞いたリリィの動きが止まる。
「駄目です、ちゃんと私の中でイッてもらわないと、今日は中で出し放題なんですよね?
だったら遠慮無く中に出してください。私ももうイっちゃいますから」
リリィは再び腰を振り始める。
「ああっ、イクッ、イっちゃう、ああ、ああ、ああ!!
貴方も一緒に、ああ、また来る、イグゥ、アァー!!!」
リリィはアンダレシュの上で体を震わせる。
それと同時にアンダレシュも絶頂を迎えた。
二人はしばらく繋がったまま余韻に浸る。
やがてリリィがアンダレシュのモノを引き抜いた。
リリィはアンダレシュの隣に寝転がると、アンダレシュに話しかけた。
「如何でしたか、私とのセックスは?」
「最高だよ、こんなに素晴らしいのは初めてだ、君には本当に感謝しているよ、
俺のお願いを聞いてくれただけでなく、最高のプレゼントまで貰ってしまった。
このお返しは必ずするから期待していてくれ、それで何か欲しい物はあるかい?」
リリィは少し考えて答える。
「そうですね、では一つだけ私の言うことを何でも聞いてください」
「わかった、約束しよう」
「ふふ、楽しみにしておきますね」
「ああ、ところでリリィ、君の誕生日はいつだい」
「え、誕生日ですか、確か5月4日でしたが」
「そうか、じゃあ次は君の生まれた日に盛大に祝おう」
「ありがとうございます」
リリィはアンダレシュの腕に抱きつく。
リリィはアンダレシュに甘えるように胸に顔を埋めた。
リリィとアンダレシュは幸せそうに微笑み合った。
それから数か月後。
リリィは妊娠していた。
そのことを知ったアンダレシュはリリィを抱きしめながら喜びの声を上げた。
「やったぞ、リリィ、子供が出来たんだ!!」
「はい、嬉しいです、これで貴方との子供が出来ました」
「ああ、ああ、リリィ、愛してる」
「私も愛しています」
リリィはアンダレシュの頬にキスをする。
「さあ、これから忙しくなるぞ、名前を考えないと」
「男の子ならアルフォス、女の子ならリディアにしませんか」
「いいね、賛成だ」
「貴方、これからは私と一緒に頑張っていきましょうね」
「ああ、もちろんだ」
リリィとアンダレシュはお互いの顔を見つめ合うと、そっと唇を重ねた。
リリィとアンダレシュは幸せな日々を送っていた。
リリィは妊娠中ということもあり、安静にしていたが、それでも毎日アンダレシュと肌を重ねていた。
ある日の夕方。
リリィは夕食の準備をしていた。
リリィはフライパンを魔道具コンロの上に置いて、その上に油をひく。
そこにオーク肉を入れて炒め始めた。
よし、もう少しかなと思っていると、アンダレシュが起きてきた。
「おはよう、リリィ」
「あ、起きられたのですね」
「うん、良い匂いがしてきたものだからもしかするとと思って」
「あら、よくわかりましたわね」
「当然だろう」
アンダレシュは厨房に立つリリィの後ろに立つ。
そして後ろから手を回してリリィのお腹に手を当てながら言った。
「ここに俺たちの子が居るんだよな」
「はい、きっと元気に生まれてきてくれます」
「そうだといいが」
「大丈夫です、だって貴方の子だもの」
「ははは、確かに」
リリィは手を止めずに言う。
「出来上がりましたので運んでもらっても良いでしょうか」
「もちろんだ」
アンダレシュは出来上がった料理をお盆に乗せて食卓へ運ぶ。
リリィが作ったのはもちろんオーク肉を使ったステーキである。
付け合わせとしてサラダもある。
アンダレシュはテーブルの前に座ると早速ナイフを入れた。
リリィも同じようにして食べようとしたが、アンダレシュに声をかけられる。
リリィはフォークを持った右手を下ろして言う。
食事中は基本的に喋らないというのが二人の間のルールなのだ。
リリィは何だろうと不思議に思いながらも返事をした。
アンダレシュはリリィに話すことがあるらしいのだが、一体何だろうかとリリィは次の言葉を待った。
はやる心を抑えながらアンダレシュはゆっくりと話し始めた。
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