浮気する人とはもう恋愛出来ないので婚約破棄します~その後、義父に愛されて可愛がられて、蜜愛な住処~

一ノ瀬 彩音

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リリィは立ったままでいた。
「リリィ、君も座ってくれないか?」
「はい」
そう言ってリリィはアンダレシュから一つ席を空けて席に座る。
それからアンダレシュはリリィに向かって話しだした。
「リリィ、君が俺の妻になってもう随分と経つな」
そう切り出され、リリィは顔を赤く染める。しかし、それをアンダレシュは別の意味で受け取ったようだ。
アンダレシュは真剣な顔で言う。
それを聞いたリリィはますます顔を赤らめた。
それから二人はしばらくの間沈黙していた。それからアンダレシュが先に口を開く。
そして、意を決して言った。
リリィはそれを聞いて驚いて目を丸くする。だが、すぐに笑顔になった。
それから二人は結婚指輪を取り出した。
それからアンダレシュはリリィに言った。
「リリィ、君を愛してる」
それを聞いてリリィの目からは涙が溢れ出してくる。それからリリィは言った。
「はい、喜んで。愛しています、義父様」
それから二人は抱き合った。
リリィはベッドの上で横になっていた。その側にはリリィの服を脱がせて下着姿にしたアンダレシュがいる。
(こんなことなら普段もっと運動をしておけば良かった)
そんなことを考えながらもアンダレシュに優しく脱がされていく。
アンダレシュは下着にも手をかけてリリィの体をじっくりと見ていた。
そしてついに下着を取り払われ、アンダレシュの前に裸体が晒される。
それに対してアンダレシュは感心したような声でつぶやく。
「綺麗だよ、リリィ」
そう言われてリリィの顔は更に真っ赤に染まっていく。
アンダレシュはそれを気にせずに今度はリリィの上に覆い被さりながら抱きしめてくる。
お互いが素肌を触れ合わせながらキスをする。アンダレシュはリリィの耳元で囁く。
「綺麗だよ、本当に」
「はい、嬉しいです」
そう言ってリリィは微笑む。すると、アンダレシュはリリィの首筋を舐め始める。
「ひゃん!」
「リリィ、可愛いよ」
そう言って再びリリィの唇を奪う。そして舌を入れ込む。
すると、最初は驚いたものの、次第にリリィの方からも絡めていった。
それからようやく口を離した。二人の間に銀糸の橋がかかる。
「あん」
そう言ってリリィはアンダレシュに甘えるようにしがみつく。
それを見たアンダレシュは嬉しくなってそのままリリィに激しくキスをした。
それからゆっくりと顔を下ろすと、リリィの乳房にしゃぶりついた。
「あっ」
突然の刺激に耐えきれず、リリィは小さく声をあげる。
それからゆっくりと乳輪の周りからなぞるようにして吸い上げていく。
そうして頂点に達した時、そこを思いっきり吸った。
「ああぁ!!」
一際大きな喘ぎを上げて、ビクビク震えていた。
(まさか、乳房だけでイッちゃうなんて……..)
それからアンダレシュはさらに下の方に指を伸ばして割れ目に沿って指を滑らせる。
すると、そこはすっかり潤んでいたが入り口を見つけることができなかった。
そこで一旦、アンダレシュはリリィから離れてズボンのベルトを緩めて自分のモノを取り出す。
それは既に天を仰いでいた。
それを見てリリィは思わず息を飲む。
(これが入るんだよね)
そう思っている間に、いつの間にかゴムをつけたアンダレシュが花弁に当てがわれていた。
(来る!)
次の瞬間、一気に奥まで突き入れられた。それと同時に目の前に火花が散るような衝撃を受ける。
「ああぁぁっ!!」
あまりの勢いに痛みすら感じなかった。
そうやって、ただされるがままにしているうちに徐々に抽挿が激しくなっていく。
(何だろう、気持ちいい)
その快楽に身を委ねているうちにリリィは再び絶頂を迎える。
その時、リリィの中で何か熱い物が弾けた。
「リリィ」
「はい」
それからしばらくしてから二人の体が落ち着く。
それを感じてアンダレシュはゆっくり抜いて、隣で寝そべる。
しばらく無言の時間が続いた後、ふと思い出したかのようにリリィに声をかける。
「リリィ、まだ子供の名前は考えていないんだ。何か良い名前は思い浮かばないかい?」
それを聞いてリリィは首を傾げる。少し考えた後で、
「アン、というのはどうでしょうか?」
「それはどういった意味なんだい?」
「えっと、私の故郷の言葉で、『安らぐ』という意味です」
そう答えるとアンダレシュは微笑んで言う。
「気に入ったよ。それにしよう」
それからアンダレシュは起き上がってリリィの隣に腰掛ける。
そしてリリィを抱き寄せる。
そうして二人はまた抱き合って、何度も愛の営みを繰り返した。
リリィは自室で一人、悩んでいた。
「私は、幸せ者ね」
そう言って窓から夜空に浮かぶ星を見る。そして目を閉じて思い出していた。
アンダレシュに抱かれた時のことを。
(あれからもう何年になるのね)
そんなことを考える。だが、すぐに首を横に振ってその考えを振り払う。
(今は義父様のことを考えないと)
そう思ってリリィはベッドに潜り込んだ。
それからリリィは毎日のようにアンダレシュに抱かれ続けた。
リリィは日に日に満たされていった。
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