浮気する人とはもう恋愛出来ないので婚約破棄します~その後、義父に愛されて可愛がられて、蜜愛な住処~

一ノ瀬 彩音

文字の大きさ
上 下
9 / 52

9.

しおりを挟む
「まさかここまで効果があるとは思わなかったなぁ……」
とリリィは感心しながら各地を巡っていました。
そんなこんなで各地を回る内に季節は巡り、冬が訪れました。
そして年を越し新しい年になって、リリィはある場所へ向かっていた。
その場所とはアンダレシュがいるお部屋でそのお部屋に行くと扉をノックしていて、
義父様は椅子に座って読書しているのです。
「義父様!新年早々ですけど、私の事を抱いて下さいまし!」
「それは構わないが、何かあったのかい?」
突然部屋に入ってきたと思ったら唐突に抱けと言ってきたものだから、アンダレシュは戸惑いながら尋ねると、
リリィは何時ぞやの時と同じ説明をもう一度繰り返した。
最初は困惑していたアンダレシュだが、リリィが真剣だということを感じ取ったのか、
リリィをベッドの上に寝かせます。
そして覆いかぶさるようにリリィの体を抱きしめると唇を重ねます。
リリィは目を閉じながらアンダレシュの背中に腕を回して抱き着き、
そのままアンダレシュを受け入れます。
何度も交わっているためかアンダレシュの動きはとても滑らかであり、
リリィもそれに合わせて反応を示していく。
やがてリリィが絶頂を迎えて果ててしまうと、アンダレシュは一旦動きを止めます。
そして荒くなった呼吸を整えようとしているリリィを優しく撫でていると、
しばらくしてからリリィは口を開き始めます。
「あの……義父様」
「どうしたんだい?」
「私、セックスしたいの」
リリィの口から出てきた言葉にアンダレシュは思わず吹き出してしまいます。
今までリリィが自分から求めてきたことはなかったので、
アンダレシュは驚きを隠せないでいると、 リリィは上体を起こしてアンダレシュを見つめると、
両手を広げて、リリィは笑顔を浮かべたまま、アンダレシュにこう告げるのでした。
リリィは妊娠してからというもの、その欲求不満を解消するべく、アンダレシュに夜這いをかけるようになった。
最初の内はリリィも我慢していたが、次第にそれも限界に達してしまった。
そこでアンダレシュはリリィの要求を呑むことにした。
とはいえ、いきなり襲うのは流石に抵抗があったので、
事前に確認を取っておくことにしました。
その結果リリィは笑顔を見せながら、 性行為を所望してきた。
リリィは自分が何を言っているのか分かっているのかと不安になったが、
リリィの表情を見る限りは嘘をついているようには見えなかったので、
アンダレシュはリリィを抱き寄せてキスをした。
リリィは幸せそうな笑みを浮かべて、リリィはゆっくりと目を閉じると、静かに眠りにつくのだった。
それから数日後のこと、リリィはお腹の中に宿った新たな命を祝福するかのように、自分のお腹を摩っていた。
その様子を見たアンダレシュは、リリィに声をかけることもなく、ただ微笑んで見守るだけだった。
それから一月後、お城の中でリリィは身重の状態で歩き回っている姿を見かけるようになりました。
そんなリリィの様子を見たメイド達は慌てて駆け寄ります。
それからリリィはお城の中を散歩するように歩いていますが、
お腹が大きくなっているので、とてもゆっくりな歩みでした。
時折お腹を押さえて苦しそうにしているのを見て、
アンダレシュはすぐに医者を呼ぶように指示を出しました。
すぐに医務官が駆けつけると、診察を始める。
診断の結果、リリィのお腹の中には二人の赤子がいることが分かりました。
それから更に二ヶ月が過ぎて、リリィは臨月を迎えました。
リリィは相変わらず城内で歩き回っては苦しそうにして、それを見かけたメイド達が慌ただしく走り回ります。
そんな中でリリィは一人だけ違う行動をしていました。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

アルバートの屈辱

プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。 『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

愛する貴方の心から消えた私は…

矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。 周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。  …彼は絶対に生きている。 そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。 だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。 「すまない、君を愛せない」 そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。 *設定はゆるいです。

とまどいの花嫁は、夫から逃げられない

椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ 初夜、夫は愛人の家へと行った。 戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。 「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」 と言い置いて。 やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に 彼女は強い違和感を感じる。 夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り 突然彼女を溺愛し始めたからだ ______________________ ✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定) ✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです ✴︎なろうさんにも投稿しています 私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ

聖女の、その後

六つ花えいこ
ファンタジー
私は五年前、この世界に“召喚”された。

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

私の知らぬ間に

豆狸
恋愛
私は激しい勢いで学園の壁に叩きつけられた。 背中が痛い。 私は死ぬのかしら。死んだら彼に会えるのかしら。

裏切りの先にあるもの

マツユキ
恋愛
侯爵令嬢のセシルには幼い頃に王家が決めた婚約者がいた。 結婚式の日取りも決まり数か月後の挙式を楽しみにしていたセシル。ある日姉の部屋を訪ねると婚約者であるはずの人が姉と口づけをかわしている所に遭遇する。傷つくセシルだったが新たな出会いがセシルを幸せへと導いていく。

処理中です...