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そんなわけなので私達は買い出しを終えると急いで帰宅して準備を整える。
そのまま出発する。
王都を出るとすぐにバレッド様は私の事を抱きしめてくれる。
私は意を決して思い切って言ってみる。
「バレッド様の、その、私、もう一度結婚衣装が着たいんです」
すると彼は一瞬驚いたような反応を見せるものの、笑顔を浮かべて分かったと答えて承諾してくれた。
そして私はバレッド様を連れて教会の中に入ると、受付の人に案内されて奥の部屋へと向かう。
「そういえばここで式を挙げたのでしたっけ」
私はふと昔を思い出す。
一度目は違う場所で行われたがそれ以来あげる機会もなかった。
それも当然だろうなと思う、何故なら相手であるバレッド様とは夫婦になってから擦れ違うことが多かったのだから。
だが今はお互い愛し合っており、バレッド様も私を好きで居続けてくれているという自信はあるため、私は
今度こそ彼と再度する挙式の誓いを立てることが出来ると内心嬉しく思っていた。
(今度は絶対に失敗しないようにしないと)
と思っている中で神父さんの声がかかる。
いよいよ本番が始まるようだ。
私はドレスに身を包んでおり化粧も施しているためとても美しい姿でいるはずであろうことは鏡を見たときに
分かっていたが実際そうなるとやはり嬉しいものであるしこれから行う行為への緊張も増してくる。
すると突然扉が開かれてそこには純白の衣装に着替えた男性が現れるとその姿を見て思わず息を飲む程に
格好良く見えたからか私はときめいてしまった。
「バレッドさま、とても素敵です」
見惚れていた私はバレッドを見上げる形で褒める。
「久々だからな、何度着ても緊張してきそうだ」そう言いながらも堂々とした佇まいのバレッドは、まるで
王子様のようにも見える。
彼は私が選んだ白いスーツに、赤いネクタイを身に着けていてとてもお洒落である。
「マリアベルも、とても魅力的だ」
彼は私をそう言うとそっと口付けを交わしてくる。
これから永遠の契を結ぶ儀式を行うのだと考えたら胸が高鳴ってきた。
やがて私達はゆっくりと離れて、司祭の人が前に立つと私達に問いかけてくる。
「お二人の関係は? 」
「夫婦です、誓いの儀式を再度宣言させてください」
私の代わりにバレッド様が答えてくれる。
ちなみに今回はバレッド様が私との結婚について語ってくれたので少し安心できた。
その後でバレッド様が私に目配せをして、私も彼に視線を送ると再び唇を重ね合わせる。
それから式は始まり、指輪の交換、誓いの儀を行い、神に祝福された。
二度めなのに
「まさかまた君と結婚できるなんて夢みたいだ」
とバレッドはマリアベルに語りかけると彼女もそれに同意して微笑みかけてきた。
既にマリアベルは妊娠中のため大事にしなければならないのだがそれでも尚求め合いたくなって仕方がない
二人はその日の夜に激しく裸体を求めあった。
マリアベルは快楽で頭が真っ白になっており何度も絶頂を迎えては潮を吹き出していた。
「マリアベル好きだよ」
とバレッドは何度も彼女の名前を呼び続けマリアベルもまた彼に応えるように何度も彼の名前を呼ぶ夜が明ける
まで彼らは互いを愛し続ける。
翌朝には二人の子供が生まれる予定になっていた。
朝になると私とバレッド様は支度を整えた後でお店に向かいケーキとスイーツを購入していく。
その途中で子供用のおもちゃやお菓子を購入してから屋敷に戻る事にした。
部屋に戻ると早速お祝いの品を用意しようとするとバレッド様が待ったをかけてくる。
どうしたのだろうかと思い尋ねるとバレッド様は私に話してきた。
なんでも昨晩はお楽しみでしたねとからかわれており、バレッド様は照れて顔を赤らめる。
そのまま出発する。
王都を出るとすぐにバレッド様は私の事を抱きしめてくれる。
私は意を決して思い切って言ってみる。
「バレッド様の、その、私、もう一度結婚衣装が着たいんです」
すると彼は一瞬驚いたような反応を見せるものの、笑顔を浮かべて分かったと答えて承諾してくれた。
そして私はバレッド様を連れて教会の中に入ると、受付の人に案内されて奥の部屋へと向かう。
「そういえばここで式を挙げたのでしたっけ」
私はふと昔を思い出す。
一度目は違う場所で行われたがそれ以来あげる機会もなかった。
それも当然だろうなと思う、何故なら相手であるバレッド様とは夫婦になってから擦れ違うことが多かったのだから。
だが今はお互い愛し合っており、バレッド様も私を好きで居続けてくれているという自信はあるため、私は
今度こそ彼と再度する挙式の誓いを立てることが出来ると内心嬉しく思っていた。
(今度は絶対に失敗しないようにしないと)
と思っている中で神父さんの声がかかる。
いよいよ本番が始まるようだ。
私はドレスに身を包んでおり化粧も施しているためとても美しい姿でいるはずであろうことは鏡を見たときに
分かっていたが実際そうなるとやはり嬉しいものであるしこれから行う行為への緊張も増してくる。
すると突然扉が開かれてそこには純白の衣装に着替えた男性が現れるとその姿を見て思わず息を飲む程に
格好良く見えたからか私はときめいてしまった。
「バレッドさま、とても素敵です」
見惚れていた私はバレッドを見上げる形で褒める。
「久々だからな、何度着ても緊張してきそうだ」そう言いながらも堂々とした佇まいのバレッドは、まるで
王子様のようにも見える。
彼は私が選んだ白いスーツに、赤いネクタイを身に着けていてとてもお洒落である。
「マリアベルも、とても魅力的だ」
彼は私をそう言うとそっと口付けを交わしてくる。
これから永遠の契を結ぶ儀式を行うのだと考えたら胸が高鳴ってきた。
やがて私達はゆっくりと離れて、司祭の人が前に立つと私達に問いかけてくる。
「お二人の関係は? 」
「夫婦です、誓いの儀式を再度宣言させてください」
私の代わりにバレッド様が答えてくれる。
ちなみに今回はバレッド様が私との結婚について語ってくれたので少し安心できた。
その後でバレッド様が私に目配せをして、私も彼に視線を送ると再び唇を重ね合わせる。
それから式は始まり、指輪の交換、誓いの儀を行い、神に祝福された。
二度めなのに
「まさかまた君と結婚できるなんて夢みたいだ」
とバレッドはマリアベルに語りかけると彼女もそれに同意して微笑みかけてきた。
既にマリアベルは妊娠中のため大事にしなければならないのだがそれでも尚求め合いたくなって仕方がない
二人はその日の夜に激しく裸体を求めあった。
マリアベルは快楽で頭が真っ白になっており何度も絶頂を迎えては潮を吹き出していた。
「マリアベル好きだよ」
とバレッドは何度も彼女の名前を呼び続けマリアベルもまた彼に応えるように何度も彼の名前を呼ぶ夜が明ける
まで彼らは互いを愛し続ける。
翌朝には二人の子供が生まれる予定になっていた。
朝になると私とバレッド様は支度を整えた後でお店に向かいケーキとスイーツを購入していく。
その途中で子供用のおもちゃやお菓子を購入してから屋敷に戻る事にした。
部屋に戻ると早速お祝いの品を用意しようとするとバレッド様が待ったをかけてくる。
どうしたのだろうかと思い尋ねるとバレッド様は私に話してきた。
なんでも昨晩はお楽しみでしたねとからかわれており、バレッド様は照れて顔を赤らめる。
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