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「マリアベル……何故、君は俺の妻なのに性娼婦なんてなったんだよ、君は俺だけのモノだ。
人前に姿を晒して欲しくないのだがな」
「んん、んちゅぅ、む、ふう、じゅ、っはぁ、ぁん♡」
私を後ろ向きで抱えながら口内を荒々しく掻き乱すように責めてくる。
何度もキスをしているにも関わらず私を手放すつもりはないんだよね。
だからと言って私は彼を拒絶したりはせず、受け入れている。
その証拠に私のお尻に押し付けてきている彼のモノが少しずつ硬度を持ち始めていて、
早く挿れて、と言いたげに彼の背中をそっとなぞった。
私達が結ばれるきっかけを作ってくれて感謝しているんだよ。
「私に何か言いたいことがあるんじゃないかしら?」
私が彼との結婚を決めてすぐに私は彼からの申し出を受け入れる事となった。
その条件として私からの条件が一つ。
私はバレッド様の妻なので他の方とは肉体関係を結ぶことはないという旨を彼に伝えた。
そして私が愛せるのは他の人とは違い一人だけ。
私にはバレッド様以外考えられないから彼以外はいりませんとハッキリと宣言した。
それが原因で彼を悩ませてしまったけれど、その条件を飲んでくれることで話がまとまった。
「俺はね、マリアベル。
ずっと昔から、子供の時からキミのことが好き、愛していた。
それを伝えることができなくて、俺はいつも我慢するしかなかった。
それが辛くてね、どうしてもマリアベルを手に入れたかったから」
私だってね、好き。子供の頃からあなたのことを想っていた。
私とあなたは運命によって繋がっている関係なのだと。
そしてそれは今になっても変わることはなくて、
お互いに同じ思いを抱えていたのだと思うととてもうれしく思ってしまう。
でもね、お互いの心の声を上手く表現できなかったの。
だから今まで素直になれずにいて、 ようやく伝えることが出来た。
「うん、わかったよ。私もね? あなたと同じ気持ちなの。好きです、あなたを愛しています」
「ああ~やっと俺達の心が通じ合えたのか、ありがとう。もう遠慮したりはしないぞ? 覚悟しておくことだ」
「それはこっちのセリフでもあるの、わかっているのかしら?」
互いに心の内を打ち明けてからの私達はより一層強い絆で結ばれていくような感覚に陥った。
お互いに求め合う気持ちは変わらないままだ。
むしろ強まっているほどであって私達の間には障害が無くなっていく一方となったからだ。
「俺は今更だが、愛している」
私も今すぐ彼に抱き着いた上でそのまま寝室に向かってベッドインしたかったところだったが
流石に大人としての礼儀を忘れてはいけないと思い、きちんと返事をするべきだと私は考えたので言葉を紡いだ。
そして私もまた愛の言葉を口にしていく。
―――愛しています、永遠に一緒にいてくださいまし。
私に新しい世界を、人生を与えてくださり誠に有り難うございます―
そして愛式では盛大なパーティーが催されることになり、私は純白のドレスを着て皆の前で披露することになった。
「マリアベルさん、貴女はとても綺麗ですよ」
メイド服姿のまま褒めてくれたのは最近新しく雇われることになった女性だ。
私よりも若い彼女は元々はどこかの家のお嬢様らしく、私にも分け隔てなく接してくれる。
彼女の名前はアリシア=フォレスターといったかしらね。
年齢は19歳とまだ若い女性だけどしっかりしていて仕事ぶりに関しては文句なしだと言えるわ。
「ありがたく受け取っておくわ」
彼女から受け取った贈り物の中身を確認すると中には私の好みを把握したうえで
用意してくれたものばかりで感心したの。
それから私は着替えるために部屋に戻り、バレッド様と再会を果たす為に支度に勤しんでいた。
彼の目の前で堂々と裸体になって肌を曝け出していくことが私にとっての幸福で喜びであった。
そう、これはきっと彼と出会えたことに感謝するための行為だと思っている。
人前に姿を晒して欲しくないのだがな」
「んん、んちゅぅ、む、ふう、じゅ、っはぁ、ぁん♡」
私を後ろ向きで抱えながら口内を荒々しく掻き乱すように責めてくる。
何度もキスをしているにも関わらず私を手放すつもりはないんだよね。
だからと言って私は彼を拒絶したりはせず、受け入れている。
その証拠に私のお尻に押し付けてきている彼のモノが少しずつ硬度を持ち始めていて、
早く挿れて、と言いたげに彼の背中をそっとなぞった。
私達が結ばれるきっかけを作ってくれて感謝しているんだよ。
「私に何か言いたいことがあるんじゃないかしら?」
私が彼との結婚を決めてすぐに私は彼からの申し出を受け入れる事となった。
その条件として私からの条件が一つ。
私はバレッド様の妻なので他の方とは肉体関係を結ぶことはないという旨を彼に伝えた。
そして私が愛せるのは他の人とは違い一人だけ。
私にはバレッド様以外考えられないから彼以外はいりませんとハッキリと宣言した。
それが原因で彼を悩ませてしまったけれど、その条件を飲んでくれることで話がまとまった。
「俺はね、マリアベル。
ずっと昔から、子供の時からキミのことが好き、愛していた。
それを伝えることができなくて、俺はいつも我慢するしかなかった。
それが辛くてね、どうしてもマリアベルを手に入れたかったから」
私だってね、好き。子供の頃からあなたのことを想っていた。
私とあなたは運命によって繋がっている関係なのだと。
そしてそれは今になっても変わることはなくて、
お互いに同じ思いを抱えていたのだと思うととてもうれしく思ってしまう。
でもね、お互いの心の声を上手く表現できなかったの。
だから今まで素直になれずにいて、 ようやく伝えることが出来た。
「うん、わかったよ。私もね? あなたと同じ気持ちなの。好きです、あなたを愛しています」
「ああ~やっと俺達の心が通じ合えたのか、ありがとう。もう遠慮したりはしないぞ? 覚悟しておくことだ」
「それはこっちのセリフでもあるの、わかっているのかしら?」
互いに心の内を打ち明けてからの私達はより一層強い絆で結ばれていくような感覚に陥った。
お互いに求め合う気持ちは変わらないままだ。
むしろ強まっているほどであって私達の間には障害が無くなっていく一方となったからだ。
「俺は今更だが、愛している」
私も今すぐ彼に抱き着いた上でそのまま寝室に向かってベッドインしたかったところだったが
流石に大人としての礼儀を忘れてはいけないと思い、きちんと返事をするべきだと私は考えたので言葉を紡いだ。
そして私もまた愛の言葉を口にしていく。
―――愛しています、永遠に一緒にいてくださいまし。
私に新しい世界を、人生を与えてくださり誠に有り難うございます―
そして愛式では盛大なパーティーが催されることになり、私は純白のドレスを着て皆の前で披露することになった。
「マリアベルさん、貴女はとても綺麗ですよ」
メイド服姿のまま褒めてくれたのは最近新しく雇われることになった女性だ。
私よりも若い彼女は元々はどこかの家のお嬢様らしく、私にも分け隔てなく接してくれる。
彼女の名前はアリシア=フォレスターといったかしらね。
年齢は19歳とまだ若い女性だけどしっかりしていて仕事ぶりに関しては文句なしだと言えるわ。
「ありがたく受け取っておくわ」
彼女から受け取った贈り物の中身を確認すると中には私の好みを把握したうえで
用意してくれたものばかりで感心したの。
それから私は着替えるために部屋に戻り、バレッド様と再会を果たす為に支度に勤しんでいた。
彼の目の前で堂々と裸体になって肌を曝け出していくことが私にとっての幸福で喜びであった。
そう、これはきっと彼と出会えたことに感謝するための行為だと思っている。
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