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「んー」
今日も私はベッドから起きると真っ先にベッドの横に置かれている棚の方へ向かうと
そこにあった水差しに口をつけて水を喉に流し込み始めたんだよね。
ちなみに私の部屋には窓がなく壁や床一面がピンク色に塗ってあり、
部屋の扉にも鍵がかけられる仕組みになっているんだって言う事をここで説明しておいてあげましょうか。
そうじゃないとお部屋が何処かもわかりませんものね?
もちろん窓からの光を取り入れようとカーテンの隙間を広げてみたことは何度かありましたが
外の風景は全く見えないんです。
私には外の様子が知りたいという欲が強く、
「もっと自由に動けたらいいのだけども?」
と思っていたのだけども?
残念なことに無理そうです。
そもそもこの世界では魔術が存在し、私が暮らしていた地球とは違う法則が存在する事を
知った時には愕然としてしまいました。
そんなこんなで私はここに閉じ込められております。
私が軟禁される事になった理由はバレッド様の妻であり私の親友でもあり
ライバルでもあった親友、アリアローズさんとの
喧嘩がきっかけで起きた出来事が原因なんです。
その経緯について、今一度振り返ってみようと存じます。
そう、私があの時、何をすれば良かったんだろうと考えた末に選んだ答えが
あの二人の仲違いを引き起こした要因なのだと言う事を。
私が選択した結果、こうなったわけですから後悔はありませんが反省すべきところはあると私はそう思った。
だって、二人があんな風になってしまうのが分かっていたら私が取っていたかもしれない対応があったのだし、
私が悪役令嬢を完璧に演じきればきっと二人の間に何かしらの影響が出るはずと考えた上での行動だった。
そう思い込んでいるからこそ今の自分の行動を否定はできないわけでもある。
私は私に出来る最大限の事をやってみせる。
それで駄目になったのであれば諦めが付くのかもしれませんしそうならなかったとしても悔いは無い。
そして、その時にどのような状況になるのか分からない。
だからこそ私にとっては大きな意味を持つ一世一代の大勝負だと思っているわけです。
もし上手くいかなかったとしても私は構わない。
私は私の為に生きる道を選択したのであって誰かの為ではありませんから。
そう言い聞かせながらもバレッド様に会える事だけを待ち望んでいますよ。
そしていよいよバレッド様が戻ってくる事になりました。
いつも通りに出迎えをして、食事を終えられた後で、入浴を終えたあと、ベッドの上で抱き締め合いキスをしたり、
互いに裸体のまま身体に触れ合って触れ合っていったりしますからバレッド様のお顔が
私の花弁に近づいていき舌先で
なぞるように舐められていった際に思わず喘ぎ声を出してしまいそうになったが必死に抑えていたりと、
そのような行為を続けている間にバレッド様の大きなモノが元気良く聳えたつようになる。
バレッド様が私の花弁を執拗に責めてきたのもあって私の頭の中は次第に何も考えられなくなると
私は自ら股を大きく開いていった。
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