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そうしていよいよ分娩が始まるといきんでしまい力んでしまう。
だがまだ生まれてくる気配はなく焦燥感がこみ上げてくる。
そして次の瞬間一気に破水してしまいもう後戻りができない状況に陥ればもうやるしかなかったのである。
いざ始まると痛みに苛まれていくので悲鳴を上げてしまうのだったが、それも最初だけだったのだ。
そして遂に我が子が誕生した。
女の子で生まれてほっとした。
もし男の子だと将来的に面倒なことに巻き込まれそうな予感があったからである。
ただでさえバレッド様と結ばれてから苦労の連続だったというのにこれが原因で
人生が台無しになったのだから困りものだ。
だからこそ無事に生を受けてくれて良かったと思うのだった。
ただ私は気が抜けて疲労で意識を失いかけるのだけど、バレッド様が駆けつけて来てくれる。
彼はすぐさま処置を始めて医者を呼ぶのでそのまま治療を受けて入院することになる。
それから一週間ほどで退院できると言われたのでそれまで我慢することにしたのだった。
その後で私が病室で暇を持て余している間に子供達を連れてきた。
もちろん娘の方は元気にしていたが男の方のほうはかなりぐったりとしている。
まあ初めて見たのだから戸惑っても仕方ないと思う。
むしろこんな風に産まれてくればいいかと思い私は安心していた。
とりあえず性別が分かったところで早速名付けを行うことにしたのである。
その前にバレッド様に名前について尋ねると色々と候補が上がっていたのには驚かされた。
やはり皇族として相応しい名前がいいと思ってくれているようなのが分かる。
ただやはり自分で考えてあげたいという思いが強くてバレッド様に決めてもらったのだ。
まず女の子の名前はソフィアと名付けた。
何故この名前を選んだかというと私の母国語の日本語を文字ってみたという理由も
あるけど実はある有名なアニメキャラからとった。
そうすると男の子の方が悩みだすのが早急に決める必要が出てきたのだ。
そこで私は少し悩んでありがちな名前をチョイスするとすぐに決定した。
その名はジャックという名前にするのであった。
それからは毎日が楽しい。
子供が生まれるまで仕事が忙しく子育てに専念出来ていなかったから尚更楽しくてしょうがない。
特にバレッド様と一緒にお風呂に入ったりとかもしてるのだから幸せ過ぎて困ってしまうぐらいなのだ。
そうしてあっという間の日々を過ごして私は無事に生まれたのであった。
それからというもの私はお産の時に体力を奪われていたのでしばらくは育児に専念することになる。
そんな時だった、お兄様夫婦が見舞いにやって来たのは嬉しい誤算と言える出来事だった。
だがまだ生まれてくる気配はなく焦燥感がこみ上げてくる。
そして次の瞬間一気に破水してしまいもう後戻りができない状況に陥ればもうやるしかなかったのである。
いざ始まると痛みに苛まれていくので悲鳴を上げてしまうのだったが、それも最初だけだったのだ。
そして遂に我が子が誕生した。
女の子で生まれてほっとした。
もし男の子だと将来的に面倒なことに巻き込まれそうな予感があったからである。
ただでさえバレッド様と結ばれてから苦労の連続だったというのにこれが原因で
人生が台無しになったのだから困りものだ。
だからこそ無事に生を受けてくれて良かったと思うのだった。
ただ私は気が抜けて疲労で意識を失いかけるのだけど、バレッド様が駆けつけて来てくれる。
彼はすぐさま処置を始めて医者を呼ぶのでそのまま治療を受けて入院することになる。
それから一週間ほどで退院できると言われたのでそれまで我慢することにしたのだった。
その後で私が病室で暇を持て余している間に子供達を連れてきた。
もちろん娘の方は元気にしていたが男の方のほうはかなりぐったりとしている。
まあ初めて見たのだから戸惑っても仕方ないと思う。
むしろこんな風に産まれてくればいいかと思い私は安心していた。
とりあえず性別が分かったところで早速名付けを行うことにしたのである。
その前にバレッド様に名前について尋ねると色々と候補が上がっていたのには驚かされた。
やはり皇族として相応しい名前がいいと思ってくれているようなのが分かる。
ただやはり自分で考えてあげたいという思いが強くてバレッド様に決めてもらったのだ。
まず女の子の名前はソフィアと名付けた。
何故この名前を選んだかというと私の母国語の日本語を文字ってみたという理由も
あるけど実はある有名なアニメキャラからとった。
そうすると男の子の方が悩みだすのが早急に決める必要が出てきたのだ。
そこで私は少し悩んでありがちな名前をチョイスするとすぐに決定した。
その名はジャックという名前にするのであった。
それからは毎日が楽しい。
子供が生まれるまで仕事が忙しく子育てに専念出来ていなかったから尚更楽しくてしょうがない。
特にバレッド様と一緒にお風呂に入ったりとかもしてるのだから幸せ過ぎて困ってしまうぐらいなのだ。
そうしてあっという間の日々を過ごして私は無事に生まれたのであった。
それからというもの私はお産の時に体力を奪われていたのでしばらくは育児に専念することになる。
そんな時だった、お兄様夫婦が見舞いにやって来たのは嬉しい誤算と言える出来事だった。
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