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「さすがにそろそろ疲れてきたし終わりにしましょうか。続きは夜にということでどうかしら?」
私はそう言ったものの彼ったらがっついてきました。
私は彼に求められているという喜びから拒むことなく受け入れるのでした。
それから数時間後、ようやく眠りにつけたので翌朝になるとすっかり疲労が取れていたので気分も良かった。
するとバレッド様に抱きしめられた状態になっており私は思わず微笑んだ。
しばらくすると彼が目を覚ましたので、おはようのキスをした。
すると彼は私にキスをし返してくれた。
それが嬉しくてまた唇を重ねた後に、朝食を取るために部屋を出た。
「バレッド様は今日一日何をするおつもりなんですか?」
と聞くと、
「そうだな、久々に城下町に下りようと思うのだが君は来るかい?」
そう聞かれたので私は迷うこと無く、
「もちろん、お供しますよ」
そう答えたのであった。
街に出ると人混みが凄いことになっていたので逸れないように気をつけなければならないと思いつつも、
バレッド様が私の手を握って離さなかったので問題なく散策できた。
そしてお昼頃に食事を取った後はまたデートを楽しんだ。
「さてそろそろ城に戻ろうか。まだ時間はあるが」
時計を確認すると夕方の五時くらいになっていた。
確かにこの時間に帰ってくると夕食の時間までには余裕で間に合うのだが――私はバレッド様に提案した。
「もう少し二人で遊んでいたいわ、ダメかしら?」
と尋ねるとバレッド様は嬉しそうな表情を浮かべると私の肩を抱いてくるのだった。
それからバレッド様と一緒に楽しく過ごしていきながら日が落ちていった。
そろそろ夕食の時間のはずなのだがなかなかやってこないので、
「バレッド様、何かあったのでしょうかね。もし良ければ私が見に行ってまいりますが」
と伝えると、
「ああ、じゃあ頼むよ。くれぐれも気をつけて行ってくるんだぞ」
バレッド様に見送られて、私はお城へと向かうことにした。
「それじゃ行ってきます」
バレッド様の部屋を出て、私は早速お城へと向かった。
途中誰かに声をかけられないように注意して歩いたが無事にたどり着くことができた。
門番の方達にも顔パスで通してもらうことができてそのまま真っ直ぐ進むと
厨房に到着した――はずだったのだが何故かそこには
見知らぬ男性が一人立っており何だか困っている様子だったので声をかける事にしたのだ。
「どうかなさいましたか?」
すると男性は振り向いてきて私を見ると嬉しそうに話しかけてくるのでした。
話を聞くとその方は料理長だと名乗り、
「実は食材の準備をしていたところ、誤って手を滑らせてしまい鍋を落としてしまいまして。
中身が全て流れてしまったんです」
そう言うとお皿の上に載せていたあるものを見せてくれた。
見た目は普通だったが匂いを嗅いでみると変な臭いがしたので嫌な予感がしながらも聞いてみることにする。
するとその通りであり、
「材料が無いのならどうしようもないですし諦めるしかないですね」
私が帰ろうとしたところ、腕を引っ張られて強引に引き寄せられると突然キスされて
舌まで入れられてしまい困惑していると、
しばらくしてようやく解放され、その男は笑顔を見せると、
「すみません、あまりにもあなたが可愛かったもので」
そんなことを言われたので私は頬が赤くなる。
「それでお詫びの気持ちもあるのですがこれを受け取ってくれませんか」
と差し出してきたものは指輪である。
それはまるで、というか明らかに私が身に着けていたものであった。
しかも右手の薬指にぴったり嵌まっているではないか。
私はそう言ったものの彼ったらがっついてきました。
私は彼に求められているという喜びから拒むことなく受け入れるのでした。
それから数時間後、ようやく眠りにつけたので翌朝になるとすっかり疲労が取れていたので気分も良かった。
するとバレッド様に抱きしめられた状態になっており私は思わず微笑んだ。
しばらくすると彼が目を覚ましたので、おはようのキスをした。
すると彼は私にキスをし返してくれた。
それが嬉しくてまた唇を重ねた後に、朝食を取るために部屋を出た。
「バレッド様は今日一日何をするおつもりなんですか?」
と聞くと、
「そうだな、久々に城下町に下りようと思うのだが君は来るかい?」
そう聞かれたので私は迷うこと無く、
「もちろん、お供しますよ」
そう答えたのであった。
街に出ると人混みが凄いことになっていたので逸れないように気をつけなければならないと思いつつも、
バレッド様が私の手を握って離さなかったので問題なく散策できた。
そしてお昼頃に食事を取った後はまたデートを楽しんだ。
「さてそろそろ城に戻ろうか。まだ時間はあるが」
時計を確認すると夕方の五時くらいになっていた。
確かにこの時間に帰ってくると夕食の時間までには余裕で間に合うのだが――私はバレッド様に提案した。
「もう少し二人で遊んでいたいわ、ダメかしら?」
と尋ねるとバレッド様は嬉しそうな表情を浮かべると私の肩を抱いてくるのだった。
それからバレッド様と一緒に楽しく過ごしていきながら日が落ちていった。
そろそろ夕食の時間のはずなのだがなかなかやってこないので、
「バレッド様、何かあったのでしょうかね。もし良ければ私が見に行ってまいりますが」
と伝えると、
「ああ、じゃあ頼むよ。くれぐれも気をつけて行ってくるんだぞ」
バレッド様に見送られて、私はお城へと向かうことにした。
「それじゃ行ってきます」
バレッド様の部屋を出て、私は早速お城へと向かった。
途中誰かに声をかけられないように注意して歩いたが無事にたどり着くことができた。
門番の方達にも顔パスで通してもらうことができてそのまま真っ直ぐ進むと
厨房に到着した――はずだったのだが何故かそこには
見知らぬ男性が一人立っており何だか困っている様子だったので声をかける事にしたのだ。
「どうかなさいましたか?」
すると男性は振り向いてきて私を見ると嬉しそうに話しかけてくるのでした。
話を聞くとその方は料理長だと名乗り、
「実は食材の準備をしていたところ、誤って手を滑らせてしまい鍋を落としてしまいまして。
中身が全て流れてしまったんです」
そう言うとお皿の上に載せていたあるものを見せてくれた。
見た目は普通だったが匂いを嗅いでみると変な臭いがしたので嫌な予感がしながらも聞いてみることにする。
するとその通りであり、
「材料が無いのならどうしようもないですし諦めるしかないですね」
私が帰ろうとしたところ、腕を引っ張られて強引に引き寄せられると突然キスされて
舌まで入れられてしまい困惑していると、
しばらくしてようやく解放され、その男は笑顔を見せると、
「すみません、あまりにもあなたが可愛かったもので」
そんなことを言われたので私は頬が赤くなる。
「それでお詫びの気持ちもあるのですがこれを受け取ってくれませんか」
と差し出してきたものは指輪である。
それはまるで、というか明らかに私が身に着けていたものであった。
しかも右手の薬指にぴったり嵌まっているではないか。
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