上 下
57 / 69

57.

しおりを挟む
ああ、そうそう、名前は……
「久しいな、バルザック。
実は貴公に頼みがあってきたのだ」
「ほう、私にですか?
一体どのような御用件でしょうか?」
シュバリアはバルザックに説明を始める。
「実はな、最近、我が国にとんでもないものが持ち込まれたのだ」
「とんでもないもの?  一体何のことですか?  まあ、大体の予想はつきますが」
「うむ、実はな――」
シュバリアは事の経緯を話し始める。
「なるほど、つまりは、最近になって現れた魔女が持ち込んできたものだと言うわけですね」
「そうだ」
(本当は俺の妻が持ってきたものだが、そのことは伏せておいた方がいいだろう)
シュバリアは内心で苦笑する。
バルザックはしばらく考え込んだ後で口を開いた。
「分かりました。
この件は私が預からせて頂きましょう」
「いいのか?」
シュバリアは意外そうな表情を浮かべる。
てっきり断られるかと思ったのだが、意外な返事だったからだ。
「構いませんよ。
それに、丁度暇を持て余していたところなのでね。
偶にはこういうのも悪くないと思っています。
それに、貴方の困っている姿を見て見ぬふりをするというのも気が引けるのでね」
「すまないな、助かるよ」
「いえ、気にしないでください。
私に出来ることがあるのなら力になりますとも」
「ありがとう」
「それでは私はこれで」
「ああ、また会おう」
シュバリアはバルザックと別れると再び屋敷へと戻っていった。
シュバリアは急ぎ足でエメアリアの部屋へと向かう。
扉の前にたどり着くと、一度深呼吸をして心を落ち着かせてから、ドアをノックした。
「はい、どなた様でしょうか?」
「私だ、シュバリアだ」
「あら、旦那様。
こんな時間に如何なさいましたか?」
「お前にどうしても聞いて欲しい話があるんだ」
「そうですか、とりあえず中へ入って下さい」
そう言いつつもお話する予定がシュバリアはエメアリアの窓際まで追い込むと
エメアリアは察したのか、シュバリアの唇を奪い唇を落とすのです。
そうして二人は離れるとエメアリアは着ているドレスを脱いで下着も脱ぐと一糸纏わずな姿をしているのですから、
シュバリアは思わず鼻血を出してしまいました。
「旦那様、今すぐベッドに参りましょう」
「……ああ」
シュバリアはエメアリアを抱きかかえるとベッドに横になると、シュバリアはエメアリアにキスをします。
エメアリアはシュバリアの頭を抱え込み舌を絡めていきます。
しばらくして、シュバリアが口を離すと二人の間に唾液の橋が架かります。
シュバリアはエメアリアの乳房に手を這わせて揉み始めます。
エメアリアはシュバリアの愛撫に甘い吐息を漏らします。
シュバリアはエメアリアの乳房を吸い始めたのです。
「あっ、はぁん……だ、だんなさま……」
エメアリアはシュバリアの頭を優しく抱き寄せます。
そしてシュバリアの手が下半身に触れると、 エメアリアの股間に指を差し入れて、
膣内に挿入していきました。
「あん……」
「痛かったか?」
「大丈夫ですわ」
「続けるぞ」
「はい」
シュバリアはそのまま手を動かしていくとやがて、 指先に何か固い物が触れました。
それを摘まんで引っ張ると、
「きゃぅ」
エメアリアは小さく悲鳴を上げました。
これが彼女の弱点であることは既に把握済みですからね。
シュバリアはその部分を重点的に責め立てました。
「あ、あ、あ、ダメですわ、そこは」
エメアリアはビクビクと体を震わせると絶頂に達しました。
「旦那様、今度は私の番ですわ」
「頼む」
シュバリアは仰向けになるとエメアリアが上に跨ってきます。
エメアリアの花弁がシュバリアのモノの上に来るように位置を調整するとそのまま腰を落としてきます。
エメアリアがゆっくりと腰を下ろしていくと、亀頭がエメアリアの膣内の奥深くにまで入り込んでいきます。
全てが入り切るとエメアリアは動きを止めますがシュバリアは下から突き上げます。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛

らがまふぃん
恋愛
 こちらは以前投稿いたしました、 美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛 の続編となっております。前作よりマイルドな作品に仕上がっておりますが、内面のダークさが前作よりはあるのではなかろうかと。こちらのみでも楽しめるとは思いますが、わかりづらいかもしれません。よろしかったら前作をお読みいただいた方が、より楽しんでいただけるかと思いますので、お時間の都合のつく方は、是非。時々予告なく残酷な表現が入りますので、苦手な方はお控えください。 *早速のお気に入り登録、しおり、エールをありがとうございます。とても励みになります。前作もお読みくださっている方々にも、多大なる感謝を! ※R5.7/23本編完結いたしました。たくさんの方々に支えられ、ここまで続けることが出来ました。本当にありがとうございます。ばんがいへんを数話投稿いたしますので、引き続きお付き合いくださるとありがたいです。この作品の前作が、お気に入り登録をしてくださった方が、ありがたいことに200を超えておりました。感謝を込めて、前作の方に一話、近日中にお届けいたします。よろしかったらお付き合いください。 ※R5.8/6ばんがいへん終了いたしました。長い間お付き合いくださり、また、たくさんのお気に入り登録、しおり、エールを、本当にありがとうございました。 ※R5.9/3お気に入り登録200になっていました。本当にありがとうございます(泣)。嬉しかったので、一話書いてみました。 ※R5.10/30らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。 ※R6.1/27美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前作) と、こちらの作品の間のお話し 美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛 始めました。お時間の都合のつく方は、是非ご一読くださると嬉しいです。 *らがまふぃん活動二周年記念として、R6.11/4に一話お届けいたします。少しでも楽しんでいただけますように。

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。

新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

【完結】処刑後転生した悪女は、狼男と山奥でスローライフを満喫するようです。〜皇帝陛下、今更愛に気づいてももう遅い〜

二位関りをん
恋愛
ナターシャは皇太子の妃だったが、数々の悪逆な行為が皇帝と皇太子にバレて火あぶりの刑となった。 処刑後、農民の娘に転生した彼女は山の中をさまよっていると、狼男のリークと出会う。 口数は少ないが親切なリークとのほのぼのスローライフを満喫するナターシャだったが、ナターシャへかつての皇太子で今は皇帝に即位したキムの魔の手が迫り来る… ※表紙はaiartで生成したものを使用しています。

悪役令嬢の生産ライフ

星宮歌
恋愛
コツコツとレベルを上げて、生産していくゲームが好きなしがない女子大生、田中雪は、その日、妹に頼まれて手に入れたゲームを片手に通り魔に刺される。 女神『はい、あなた、転生ね』 雪『へっ?』 これは、生産ゲームの世界に転生したかった雪が、別のゲーム世界に転生して、コツコツと生産するお話である。 雪『世界観が壊れる? 知ったこっちゃないわっ!』 無事に完結しました! 続編は『悪役令嬢の神様ライフ』です。 よければ、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

【完結済】姿を偽った黒髪令嬢は、女嫌いな公爵様のお世話係をしているうちに溺愛されていたみたいです

鳴宮野々花@初書籍発売中【二度婚約破棄】
恋愛
王国の片田舎にある小さな町から、八歳の時に母方の縁戚であるエヴェリー伯爵家に引き取られたミシェル。彼女は伯爵一家に疎まれ、美しい髪を黒く染めて使用人として生活するよう強いられた。以来エヴェリー一家に虐げられて育つ。 十年後。ミシェルは同い年でエヴェリー伯爵家の一人娘であるパドマの婚約者に嵌められ、伯爵家を身一つで追い出されることに。ボロボロの格好で人気のない場所を彷徨っていたミシェルは、空腹のあまりふらつき倒れそうになる。 そこへ馬で通りがかった男性と、危うくぶつかりそうになり────── ※いつもの独自の世界のゆる設定なお話です。何もかもファンタジーです。よろしくお願いします。 ※この作品はカクヨム、小説家になろう、ベリーズカフェにも投稿しています。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

処理中です...