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シュバリアは何とか入るだろうと無理矢理試すものの上手く行かず、
諦めかけていた。
一方、エメアリアの方はと言うと思いの外すっぽりと入り込んでしまっており、
これならと意気込むのだったが、結局のところ、お互いに何も身に着けていない時と同様に
裸体のままではしゃぐことになる。
シュバリアはエメアリアの体を目にし、エメアリアの方は何の遠慮も無しに裸体になっている為、
どうしても目が釘付けになり、しかもそれが好きな相手となると我慢できない状態になっていた。
「シュバリア、どうかしました?」
「いや、何でもない」
「そうですか?」
「ああ」
エメアリアはシュバリアの視線に気づきながらもあえて無視を決め込んでいた。
それからしばらくした後、シュバリアはエメアリアにこんな事を言われる。
「シュバリア、私の体をじっと見ていましたけど、もしかして」
「違う、断じてお前の体に欲情したわけではないからな」
「そう言う事にしておきましょう」
エメアリアはシュバリアの事を揶揄いながら笑いかける。
一方のシュバリアはエメアリアの笑みを見てドキッとした。
エメアリアはシュバリアの事が大好きなので、
「シュバリア、これからどうするのですか?」
「そうだな、折角だし温泉に入ろうじゃないか」
「いいですね、行きましょう」
シュバリアの提案に乗ったエメアリアはシュバリアと一緒に温泉へ向かう。
その途中、受付の女性に止められてしまう。
「お客様申し訳ありません。当店では水着着用でお願いいたしております」
「何だって?」
「シュバリア、ここは混浴ではありません」
「仕方がない、一旦外に出よう」
「はい」
エメアリアとシュバリアは仕方なく外へ出て仕切り直しを図る。
その最中、シュバリアはエメアリアの事を抱きしめるとキスをする。
「んん」
「エメアリア」
「んん、ちゅぱ、シュバリア」
「行こうか?」
「はい」
エメアリアとシュバリアは仕切り直して再び室内へ戻ります。
すると、シュバリアはエメアリアの事を後ろから抱きしめて耳元で囁く。
「エメアリア、俺の頼みを聞いてくれるか」
「なんでしょうか?」
「今度一緒に風呂へ入る時はお互いの体の洗いっこをしたい」
「分かりました、いいですよ」
「ありがとう」
こうして2人は混浴では無いが貸し切りで入浴をする事が出来て大満足です。
そうこうしているうちに時間が過ぎていき夜を迎えてしまいます。
シュバリアもエメアリアもその日は高級宿屋の部屋を借りて一夜を過ごす事に決めておりました。
そうして、その夜も2人は愛し合い続けていく。
「エメアリア、好きだぞ」
「私もあなたのことが好きです」
2人が眠りにつくまでエメアリアとシュバリアは愛し合うのであった。
そして次の日の朝を迎えるとシュバリアは目を覚ましてエメアリアに話しかけるのです。
「おはようエメアリア、昨晩はよく眠れたか?」
「はい」
「それなら良かった」
「あなたは?」
「俺はいつも通りだよ、朝から元気いっぱいさ」
「ふふっ」
シュバリアの様子を見たエメリエラは思わず吹き出してしまう。
一方でシュバリアは自分の発言に対して何かおかしいのかと思い始める。
「ん? 俺はおかしな事でも言ったか」
「いえ、ただ、いつも通りのあなたを見て安心しただけです」
「俺としてはエメアリアが傍にいる限りいつでもどこでも変わらないけどな」
「もう、嬉しい事言ってくれるじゃないですか」
2人はそんなやり取りをしながら朝食を取りに向かうのだが、
その途中ですれ違った人達に微笑ましい目で見られるのだった。
(まあ俺たちの仲の良さが周りにもバレてしまったわけだ)
「エメアリア、俺たちの関係がばれてしまったようだ」
「そうみたいね」
「まあいいか、俺たちの仲が良いってことだもんな」
「そうね」
エメアリアとシュバリアはそんな話をしていると食堂に到着して食事を始める。
今日のメニューは焼き魚に味噌汁にご飯に卵焼きと典型的な和食であり、 二人は美味しくいただきました。
食事を済ませたエメアリアとシュバリアは街を散策しながらデートを楽しんでいく。
その途中、エメアリアはシュバリアにこんな提案をします。
「シュバリア、ちょっとお土産屋さんに立ち寄ってもよろしいでしょうか?」
「構わないけど、どうしたんだ?」
「えっと、少しだけ欲しいものがあって」
「分かった、じゃあ、立ち寄るとしよう」
エメアリアとシュバリアはお土産物屋に入ると、
エメアリアはシュバリアに対してこんな事を言い出す。
「シュバリア、ここで待っていてください」
「どうして?」
「内緒です」
「分かった」
エメアリアはシュバリアを一人残して店内をうろつき始めました。
その間にシュバリアは店の外に出るなり、 近くのベンチに座ってエメアリアを待つことにします。
やがてエメアリアが戻ってくるとシュバリアはエメアリアに尋ねるのです。
「エメアリア、買えたのか」
「はい、これを」
「これは?」
「開けてからのお楽しみです」
エメアリアはシュバリアに小さな包みを渡すとシュバリアは中身が何なのか知りませんでした。
エメアリアはシュバリアと手を繋いで宿屋へ戻るとそのまま部屋へ直行しました。
部屋に戻ると早速シュバリアはエメアリアに渡された袋を開封することにします。
「エメアリア、一体何を買ったんだ?」
「それは後でのお楽しみです」
エメアリアはシュバリアをベッドへ押し倒すとシュバリアの上に跨って顔を近づけます。
「エメアリア」
「はい」
「お前って本当に綺麗な顔しているよな」
「あら、ありがとうございます」
諦めかけていた。
一方、エメアリアの方はと言うと思いの外すっぽりと入り込んでしまっており、
これならと意気込むのだったが、結局のところ、お互いに何も身に着けていない時と同様に
裸体のままではしゃぐことになる。
シュバリアはエメアリアの体を目にし、エメアリアの方は何の遠慮も無しに裸体になっている為、
どうしても目が釘付けになり、しかもそれが好きな相手となると我慢できない状態になっていた。
「シュバリア、どうかしました?」
「いや、何でもない」
「そうですか?」
「ああ」
エメアリアはシュバリアの視線に気づきながらもあえて無視を決め込んでいた。
それからしばらくした後、シュバリアはエメアリアにこんな事を言われる。
「シュバリア、私の体をじっと見ていましたけど、もしかして」
「違う、断じてお前の体に欲情したわけではないからな」
「そう言う事にしておきましょう」
エメアリアはシュバリアの事を揶揄いながら笑いかける。
一方のシュバリアはエメアリアの笑みを見てドキッとした。
エメアリアはシュバリアの事が大好きなので、
「シュバリア、これからどうするのですか?」
「そうだな、折角だし温泉に入ろうじゃないか」
「いいですね、行きましょう」
シュバリアの提案に乗ったエメアリアはシュバリアと一緒に温泉へ向かう。
その途中、受付の女性に止められてしまう。
「お客様申し訳ありません。当店では水着着用でお願いいたしております」
「何だって?」
「シュバリア、ここは混浴ではありません」
「仕方がない、一旦外に出よう」
「はい」
エメアリアとシュバリアは仕方なく外へ出て仕切り直しを図る。
その最中、シュバリアはエメアリアの事を抱きしめるとキスをする。
「んん」
「エメアリア」
「んん、ちゅぱ、シュバリア」
「行こうか?」
「はい」
エメアリアとシュバリアは仕切り直して再び室内へ戻ります。
すると、シュバリアはエメアリアの事を後ろから抱きしめて耳元で囁く。
「エメアリア、俺の頼みを聞いてくれるか」
「なんでしょうか?」
「今度一緒に風呂へ入る時はお互いの体の洗いっこをしたい」
「分かりました、いいですよ」
「ありがとう」
こうして2人は混浴では無いが貸し切りで入浴をする事が出来て大満足です。
そうこうしているうちに時間が過ぎていき夜を迎えてしまいます。
シュバリアもエメアリアもその日は高級宿屋の部屋を借りて一夜を過ごす事に決めておりました。
そうして、その夜も2人は愛し合い続けていく。
「エメアリア、好きだぞ」
「私もあなたのことが好きです」
2人が眠りにつくまでエメアリアとシュバリアは愛し合うのであった。
そして次の日の朝を迎えるとシュバリアは目を覚ましてエメアリアに話しかけるのです。
「おはようエメアリア、昨晩はよく眠れたか?」
「はい」
「それなら良かった」
「あなたは?」
「俺はいつも通りだよ、朝から元気いっぱいさ」
「ふふっ」
シュバリアの様子を見たエメリエラは思わず吹き出してしまう。
一方でシュバリアは自分の発言に対して何かおかしいのかと思い始める。
「ん? 俺はおかしな事でも言ったか」
「いえ、ただ、いつも通りのあなたを見て安心しただけです」
「俺としてはエメアリアが傍にいる限りいつでもどこでも変わらないけどな」
「もう、嬉しい事言ってくれるじゃないですか」
2人はそんなやり取りをしながら朝食を取りに向かうのだが、
その途中ですれ違った人達に微笑ましい目で見られるのだった。
(まあ俺たちの仲の良さが周りにもバレてしまったわけだ)
「エメアリア、俺たちの関係がばれてしまったようだ」
「そうみたいね」
「まあいいか、俺たちの仲が良いってことだもんな」
「そうね」
エメアリアとシュバリアはそんな話をしていると食堂に到着して食事を始める。
今日のメニューは焼き魚に味噌汁にご飯に卵焼きと典型的な和食であり、 二人は美味しくいただきました。
食事を済ませたエメアリアとシュバリアは街を散策しながらデートを楽しんでいく。
その途中、エメアリアはシュバリアにこんな提案をします。
「シュバリア、ちょっとお土産屋さんに立ち寄ってもよろしいでしょうか?」
「構わないけど、どうしたんだ?」
「えっと、少しだけ欲しいものがあって」
「分かった、じゃあ、立ち寄るとしよう」
エメアリアとシュバリアはお土産物屋に入ると、
エメアリアはシュバリアに対してこんな事を言い出す。
「シュバリア、ここで待っていてください」
「どうして?」
「内緒です」
「分かった」
エメアリアはシュバリアを一人残して店内をうろつき始めました。
その間にシュバリアは店の外に出るなり、 近くのベンチに座ってエメアリアを待つことにします。
やがてエメアリアが戻ってくるとシュバリアはエメアリアに尋ねるのです。
「エメアリア、買えたのか」
「はい、これを」
「これは?」
「開けてからのお楽しみです」
エメアリアはシュバリアに小さな包みを渡すとシュバリアは中身が何なのか知りませんでした。
エメアリアはシュバリアと手を繋いで宿屋へ戻るとそのまま部屋へ直行しました。
部屋に戻ると早速シュバリアはエメアリアに渡された袋を開封することにします。
「エメアリア、一体何を買ったんだ?」
「それは後でのお楽しみです」
エメアリアはシュバリアをベッドへ押し倒すとシュバリアの上に跨って顔を近づけます。
「エメアリア」
「はい」
「お前って本当に綺麗な顔しているよな」
「あら、ありがとうございます」
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