婚約を破棄されたので、王子とその恋人の聖女に嫌がらせをして破滅させてやりました。

24.

「あなたのような小娘に何ができる」
私は内心では見下しながら彼に詰め寄る
「やってみなければわかりませんわ」
私は自信満々に答えると剣を構えて相手に斬りかかる
相手は中々の手練れのようだが私は負けない
私は必死に抵抗するが向こうの方が一枚上手のようだ。
「なかなかやりますね。だけどまだまだ甘いですよ。それじゃ僕には勝てないよ」
彼は余裕の表情を浮かべると反撃してきた。
私は防ぐので精一杯だった。
だけどいつまでも耐えきれるとは思っていないのでなんとかして打開策を考えなければならないのだがそんな暇すら与えてくれなかった。
私は追い詰められた。
だがそんな時だった。
彼は突如として現れた謎の少年に殴り飛ばされた。
「誰ですか貴方は！？」
私はその男に向かって問いただした。
すると男は私達の方を一別すると鼻で笑った。
「僕は通りすがりの正義の味方です。さて、悪党の皆さんあなた達は悪事を働きすぎました。よってこの場にて成敗します」
私は困惑した。
いったい何を言い出しているのだろうと
だが、私達を助けてくれたことは確かなので礼を言うことにした。
だが次の瞬間男の姿が消えたかと思うといつの間にか賊が全員倒れていた。
いったい何が起きたのかさっぱり理解できなかった。
「えっとこれはどういう事かしら？」
私が困惑しながら尋ねると彼は平然と答えた。
「気絶させただけです。死んじゃいないので安心してください。それよりも、そこの人怪我してるじゃないですか早く手当しないと大変なことになりますよ？」
「あら本当ね。でもどうやって治せばいいのかしら？」
「ポーションで治療するのが手っ取り早いと思いますよ」
「なるほど。ちょっと待ってて下さいね。今取って来ますから」
そうして私は一旦屋敷に戻ることにした。戻って来た後で早速彼の言われた通りに処置を施した。
それからしばらくの間彼と話をすることになった。
なので私は彼と色々と話をしてみる事にした。
どうやら私と同じように彼に惚れてしまったらしい。
私は少し嫉妬してしまった。
私が彼を好きだと伝えると彼もまた好きと言ってくれた。
私は彼と結ばれることになった。
そうして彼と恋人同士になれた私はとても嬉しかった。
だけど私は一つだけ疑問に思ったことがある。
私を選んだのかということだ。
そのことについて聞いてみると彼はこう答えた。
それは私が好きになってしまったからだという答えに私は嬉しさのあまり泣いてしまいそうになった。
そしてその日を境にして彼は私のために色々としてあげるようになった。
まず最初に彼がしてくれたのは私の髪を綺麗に整えてくれたことだ。
それだけではない彼は私の着る服まで用意してくれていたどれも高級品ばかりだ。
しかも全部私の好みの物ばかりだった。
彼はこんなにも私のことを考えていてくれたのだと思うとますます彼に好意を抱くようになった。
そしてそれからというものの彼は毎日のようにプレゼントを用意してくれた。
私はとても幸せな気分になった。
それからも毎日のように私にプレゼントを用意して贈ってくれるようになった。
そしてとうとう私は彼のことを心から愛するようになっていた。
そんなある日のこと事件が起こった。
私が彼のことを待ち続けていると突然扉を叩く音が聞こえてきた。
その音を聞いて私はすぐに扉を開けるとそこには私に手紙を届けに来たという人が立っていた。
「こんにちは。突然で申し訳ありませんが貴女様にこの手紙をお渡しするようにと旦那様から仰せつかりまして」
その人はそう言うと私に手紙を手渡してきた。
その手紙には差出人の名が記されておらず私は不審に思いながらもその手紙を受け取るとそのは場で中身を確認した。