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2人は甘いキスを交わす、すると唾液とは別の何かが口の中に広がる感覚に襲われる。
だが不思議と嫌な感じはしない、むしろ心地よいものだった。
「んっ……はぁ……」
しばらくして唇が離れる。
その瞬間、リーゼの表情が明らかに変わったのがわかった。
今までのような上品さはなく、どこか淫靡な雰囲気を漂わせている。
まさにメスの顔といった様子だ。
そんな顔で見つめられるとドキドキしてしまうがここは平静を装うことにした。
そこで俺は、もう十分に回復したであろうと思い彼女との結合部に視線を落とすと未だにしっかりと繋がったままだった。
そしてこのまま続きをしてもよいものか考えあぐねていると彼女は俺の視線に気づいたようで顔を赤くしながらモジモジしだすのだった。
か細い声で訴えてくるように言う彼女の言葉を聞いて俺はその想いを受け取ったのである。
「これからも、ずっと一緒ですよ」
その言葉に嬉しくなった俺は再び彼女を強く抱き締めると今度は優しくキスをするのだった。
それからしばらく二人で抱き合っていたのだが、その時間も終わりの時が来たようだ。
「そろそろ時間切れですね……」
と名残惜しそうに言う彼女に俺は答える。
「ああ、そうだな」
と答えると彼女は少しだけ悲しげな表情を浮かべながらも俺の手を握り返してくれたのだった。
その直後、目の前が真っ白になり意識が遠退いていくのが分かったその時である……彼女の声が聞こえた気がしたのだ。
それはひどく優しい響きで俺の耳に届くと同時に安心感を与えてくれるのだった。
そして目を覚ますと自室のベッドの上にいたのである。
時刻は朝の8時であり、すでに学校に行く準備をしていたのだが、ふと何か違和感のようなものを覚えたのだった。
それは何なのかわからず首を傾げていると、不意に下腹部に痛みを感じたのでトイレへと駆け込んだのだがそこで驚くような光景を
目の当たりにするのであった。
「へ……?」
そう口にしながらも、そこに映し出される鏡に映る自分の姿を眺めていたら段々と血の気が引いていくのがわかった。
何故ならそこに映った姿は自分の知るものではなかったからである……
顔が小さくなり髪が伸びており肩まで伸びているその長い髪色は銀色でサラサラとしていたのだが驚きのあまりそこまで
認識する余裕はなかったのである。
そして胸も膨らんでおり大きさ的にはBカップくらいだろうか?
「ふ、リュート?」
思わずその名で呼びかけると返ってきた返事は
予想だにしないものだった。
逆に俺も言われてしまったのだ、
お前は本当に人間なのかと?
そりゃ戸惑いもするさ!
いきなり目の前に魔王っぽいヤツが現れたと思ったら、しかも魔族なんだろうし剣抜いてるしさ!
それでも何とか逃げ出そうと試みたが、駄目だ全く歯が立たない……俺は殺されてしまうと確信したその時だった。
物音がして誰かが部屋に入ってきたのだそれが彼女であるルミナスだったのだが彼女は一瞬驚いた様子だったが
すぐに平静を取り戻して話しかけてきたのである。
その台詞を聞いて俺は思わず叫んでしまった。
二人の周囲を渦巻く魔力の奔流はしかし前回と違い二人だけに留まることなくこの城全体へと
広がっていくのが分かった。
その大きさは昨日の比ではない、城中の住民達はこぞって窓の外を見るとそこに信じられないものを見たのである。
それはまさに竜の形をしており、禍々しいオーラを放っていた。
だが、すぐに変化が現れる。
まるで主の体に溶け込むかのように溶け込んでいったのである。
そして光が収まった時そこにいたのはかつての主ではなく、別の存在だったのだから……。
正気に戻った後の彼女は元のメイドとしての仕事をこなしているように見えるが時折ドキッとさせられるような仕草をすることもあるのだ。
どうやらまだ完全に吹っ切れていないのだろうということはわかるのだが果たして大丈夫だろうかと心配になっているところだ。
「で、これからどうするんだ?」
「僕はとりあえずこのまま帰ることになります」
そう言うと彼女は両手を大きく広げたかと思うとそのまま体ごとクルっと一回転すると、次の瞬間にはそこにはルミエールが立っていたのだ。
その様子を見ていた人々は呆然としてしまっていた。
無理もないことだろう、何せ一瞬にして姿が変わったのだから……周囲の視線が集まっていることに気付いたのか彼女は少し恥ずかしそうにしていた。
俺はそんな彼女を慰めるかのように頭を撫でてやった。
すると嬉しそうに笑ってくれたので俺も嬉しくなってしまってしばらくの間撫で続けていたのだった。
(それにしてもさっきのアレは何だったんだ……?)
「えーと、それでは始めさせて頂きます」
司会役の男の発言により、会場中の視線が俺に集まる。
緊張しながらも俺は説明を始めた。
まずは簡単にこの世界の事を説明し、その後でこれから行われることの説明をした。
そこまでしてからようやく本題へと入ったわけだがここからがまた大変だったのだ。
まず初めにルミナスが言った通りに魔王を復活させるためには各主要都市を守護する六柱の眷属を倒し、
中央にある神殿に向かう必要があるからだという事を伝えた。
(どの都市を守る魔族なのかは知らないけど)
魔王の支配領域に踏み込むことになるため万全の準備をしておくことを勧めてからいよいよ本番へと移った。
「俺達、勇者パーティー一行を全員揃えば何かが起こるということだ」
俺は聴衆に向かってそう告げると頷いて見せた。
それから他の三人に目で合図を送ると彼女達はそれぞれ口を開いたのである。
まずはマリーが行動を起こすことになった。
マリーは立ち上がると言った、
「はじめまして、皆さん。マリーと申します。皆様から忌み嫌われている魔族の種族です。
けれど俺は、俺達は、人間と仲良くなりたいと思っています。あなた方が俺達を滅ぼそうとするのならば容赦は致しませんがどうかお話を聞いてください」
それを聞いた人々はどよめいた、当然だ。
これまでずっと敵対してきた相手にいきなり手のひらを返すと言われても困惑するだけだろうからな。
だが不思議と嫌な感じはしない、むしろ心地よいものだった。
「んっ……はぁ……」
しばらくして唇が離れる。
その瞬間、リーゼの表情が明らかに変わったのがわかった。
今までのような上品さはなく、どこか淫靡な雰囲気を漂わせている。
まさにメスの顔といった様子だ。
そんな顔で見つめられるとドキドキしてしまうがここは平静を装うことにした。
そこで俺は、もう十分に回復したであろうと思い彼女との結合部に視線を落とすと未だにしっかりと繋がったままだった。
そしてこのまま続きをしてもよいものか考えあぐねていると彼女は俺の視線に気づいたようで顔を赤くしながらモジモジしだすのだった。
か細い声で訴えてくるように言う彼女の言葉を聞いて俺はその想いを受け取ったのである。
「これからも、ずっと一緒ですよ」
その言葉に嬉しくなった俺は再び彼女を強く抱き締めると今度は優しくキスをするのだった。
それからしばらく二人で抱き合っていたのだが、その時間も終わりの時が来たようだ。
「そろそろ時間切れですね……」
と名残惜しそうに言う彼女に俺は答える。
「ああ、そうだな」
と答えると彼女は少しだけ悲しげな表情を浮かべながらも俺の手を握り返してくれたのだった。
その直後、目の前が真っ白になり意識が遠退いていくのが分かったその時である……彼女の声が聞こえた気がしたのだ。
それはひどく優しい響きで俺の耳に届くと同時に安心感を与えてくれるのだった。
そして目を覚ますと自室のベッドの上にいたのである。
時刻は朝の8時であり、すでに学校に行く準備をしていたのだが、ふと何か違和感のようなものを覚えたのだった。
それは何なのかわからず首を傾げていると、不意に下腹部に痛みを感じたのでトイレへと駆け込んだのだがそこで驚くような光景を
目の当たりにするのであった。
「へ……?」
そう口にしながらも、そこに映し出される鏡に映る自分の姿を眺めていたら段々と血の気が引いていくのがわかった。
何故ならそこに映った姿は自分の知るものではなかったからである……
顔が小さくなり髪が伸びており肩まで伸びているその長い髪色は銀色でサラサラとしていたのだが驚きのあまりそこまで
認識する余裕はなかったのである。
そして胸も膨らんでおり大きさ的にはBカップくらいだろうか?
「ふ、リュート?」
思わずその名で呼びかけると返ってきた返事は
予想だにしないものだった。
逆に俺も言われてしまったのだ、
お前は本当に人間なのかと?
そりゃ戸惑いもするさ!
いきなり目の前に魔王っぽいヤツが現れたと思ったら、しかも魔族なんだろうし剣抜いてるしさ!
それでも何とか逃げ出そうと試みたが、駄目だ全く歯が立たない……俺は殺されてしまうと確信したその時だった。
物音がして誰かが部屋に入ってきたのだそれが彼女であるルミナスだったのだが彼女は一瞬驚いた様子だったが
すぐに平静を取り戻して話しかけてきたのである。
その台詞を聞いて俺は思わず叫んでしまった。
二人の周囲を渦巻く魔力の奔流はしかし前回と違い二人だけに留まることなくこの城全体へと
広がっていくのが分かった。
その大きさは昨日の比ではない、城中の住民達はこぞって窓の外を見るとそこに信じられないものを見たのである。
それはまさに竜の形をしており、禍々しいオーラを放っていた。
だが、すぐに変化が現れる。
まるで主の体に溶け込むかのように溶け込んでいったのである。
そして光が収まった時そこにいたのはかつての主ではなく、別の存在だったのだから……。
正気に戻った後の彼女は元のメイドとしての仕事をこなしているように見えるが時折ドキッとさせられるような仕草をすることもあるのだ。
どうやらまだ完全に吹っ切れていないのだろうということはわかるのだが果たして大丈夫だろうかと心配になっているところだ。
「で、これからどうするんだ?」
「僕はとりあえずこのまま帰ることになります」
そう言うと彼女は両手を大きく広げたかと思うとそのまま体ごとクルっと一回転すると、次の瞬間にはそこにはルミエールが立っていたのだ。
その様子を見ていた人々は呆然としてしまっていた。
無理もないことだろう、何せ一瞬にして姿が変わったのだから……周囲の視線が集まっていることに気付いたのか彼女は少し恥ずかしそうにしていた。
俺はそんな彼女を慰めるかのように頭を撫でてやった。
すると嬉しそうに笑ってくれたので俺も嬉しくなってしまってしばらくの間撫で続けていたのだった。
(それにしてもさっきのアレは何だったんだ……?)
「えーと、それでは始めさせて頂きます」
司会役の男の発言により、会場中の視線が俺に集まる。
緊張しながらも俺は説明を始めた。
まずは簡単にこの世界の事を説明し、その後でこれから行われることの説明をした。
そこまでしてからようやく本題へと入ったわけだがここからがまた大変だったのだ。
まず初めにルミナスが言った通りに魔王を復活させるためには各主要都市を守護する六柱の眷属を倒し、
中央にある神殿に向かう必要があるからだという事を伝えた。
(どの都市を守る魔族なのかは知らないけど)
魔王の支配領域に踏み込むことになるため万全の準備をしておくことを勧めてからいよいよ本番へと移った。
「俺達、勇者パーティー一行を全員揃えば何かが起こるということだ」
俺は聴衆に向かってそう告げると頷いて見せた。
それから他の三人に目で合図を送ると彼女達はそれぞれ口を開いたのである。
まずはマリーが行動を起こすことになった。
マリーは立ち上がると言った、
「はじめまして、皆さん。マリーと申します。皆様から忌み嫌われている魔族の種族です。
けれど俺は、俺達は、人間と仲良くなりたいと思っています。あなた方が俺達を滅ぼそうとするのならば容赦は致しませんがどうかお話を聞いてください」
それを聞いた人々はどよめいた、当然だ。
これまでずっと敵対してきた相手にいきなり手のひらを返すと言われても困惑するだけだろうからな。
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