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どうやら本気のようだ。
俺は覚悟を決めると、迎え撃つべく魔法を放った。
お互いの魔法がぶつかり合い爆発が起こる。
煙のせいで視界が悪くなった隙を狙って、一気に距離を詰めると、体当たりを食らわせた。
予想外の攻撃に対応できず、まともに受けたようでよろける姿が見えた。
今がチャンスだと思い、追撃を仕掛けようとした時、不意に足払いをかけられて転倒してしまった。
急いで起き上がろうとするが間に合わずマウントポジションを取られてしまった。
そこから一方的に殴られ続ける羽目になってしまったのだ。
顔だけでなく腹や背中まで容赦なく殴られたせいで意識が朦朧としてきた頃になってやっと止めてくれたようだ。
ほっとしたのも束の間で今度は首を絞められ始めたではないか!
苦しい、息が出来ない、このままだと死んでしまうと思ったその時になって急に手を離されて咳き込む羽目になったものの何とか助かったようだ。
安堵しているとまた殴ってきたので咄嗟にガードしようとしたのだが何故か空振りしてしまい困惑している間に蹴り飛ばされてしまっていたようだ。
その後も何度も殴られ続け身体中痣だらけになった頃には立つことすら出来なくなっていた状態だった俺の姿を見て満足したのか
飽きたのかはわからないが唐突に手を止めてくれたおかげで命拾いしたわけだが、
正直言って生きた心地はしなかったぜ……何せ死ぬかと思ったからな……。
その後、ニーナの方を向くと不敵な笑みを浮かべていたのを見て嫌な予感を感じつつも身構えていると
案の定胸ぐらを掴んできて持ち上げられたので首が絞まって苦しかったんだがそれ以上に彼女の目が怖くてたまらなかったんだよな……。
それでそのまま壁に叩きつけられて気絶しちまったみたいで
気がついた時には自分の部屋にいたんだけど一体どうやって戻ってきたんだろうとか考えてるうちにふとある事に気が付いたんだ。
それは自分が全裸であるという事に気付いた時だったんだ!
えっ?なんで?って思ったけどよくよく考えてみれば当たり前だよな?
だってさっきまであいつと一緒に風呂に入ってたんだからさ。そんでもってその後にベッドに連れてこられてからの記憶が
ないってことはつまりそういう事なんだろうと思ったわけなんだが、だとしたら何で俺は服を着ていないんだろうかって
疑問が浮かぶわけだよ。
だからとりあえず服を着ようと思ったんだけどさ、そこで初めて気付いたんだよ。
自分の腕に注射痕があるって事にな。
最初は何かの病気にでもかかったんじゃないかって不安になったけどさ、
よく見たら何か薬液のようなものが入った袋が置いてあったんでそれを調べてみた結果、わかったことがある。
どうやらこの中身は媚薬らしくてさ、しかも即効性らしいからヤバいと思って隠そうとした時にドアがノックされる
音が聞こえたので返事をすると入ってきたのはティナだったのだった。
私はいつものように仕事をこなすために執務室へ向かう途中だったのだが、途中で妙な気配を感じ取ったため立ち止まって
辺りを見渡してみたところ何者かに襲われたのだ。
しかし幸いにも近くにいた兵士達によって助け出された事で事なきを得たものの危うく貞操の危機に晒されるところだったので
非常に焦ったのだがどうにか未遂に終わったことでホッとしていた矢先の事であった。
突然現れた人物により連れ去られることになったのである。
俺は唖然としていたが、やがて正気を取り戻すと慌てて追いかけようとするが既に手遅れであることは明白であり、どうすることも出来ずにいると、
リリア達が駆け寄ってきた。
彼女達の様子を見る限り、かなり動揺しているようだ。
無理もないだろう、いきなり仲間が攫われたのだ。
平静を保っていられるはずがない。
それに、あの状況では追いかけることは不可能に近いと言えるだろう。何故なら、相手は空を飛んでいたのだ、
どう足掻いても追いつけないことは明らかだからだ。
とはいえ、このまま諦めるわけにはいかない。
どうにかして救出する方法を考えなければ……。
まずは状況を整理しよう。
俺達はいつも通り依頼をこなした後、宿へと戻るところだった。
その道中、突然襲われてしまったのだ。
「くそっ、離せよ!」
俺は必死に抵抗しようとするが、相手の力が強すぎて振り解けなかった。
その間にもどんどん奥へと進んで行く。
このままではまずいと思い、 必死に呼びかけるが、返ってきたのは嘲笑だけだった。
そして、ついに目的地に到着したらしく、乱暴に放り投げられた。
そこは薄暗い部屋の中だった。明かりがないため何も見えないが、人の気配を感じることが出来たため、
恐らく誰かいるのだろう。
そう思い、声をかけようとした瞬間、背後から抱きつかれたような感触を覚えたので驚いて振り返ると、
そこにはいつの間にか現れたのかニーナが立っていたのだ。
突然のことに驚いていると、彼女は妖艶な笑みを浮かべながら、舌なめずりをした。
「つうう」
(痛い)
噛まれたことで痛みが走るが、そんなことはお構いなしとばかりに噛み続けてくる彼女に恐怖を覚えると同時に、
背筋が寒くなるのを感じたのだった。
しばらく続けられた後、ようやく解放されたかと思うと、今度は唇を奪われてしまったのであ
る。
あまりの衝撃的な出来事に呆然としていると、不意に服を脱ぎだした彼女を前に我に帰ると、慌てて止めに入ることにした。
だが、遅かったようだ。
彼女はすでに下着姿になっていたからだ。
それを見た途端、顔が熱くなるのを感じた。
そして、その隙をつかれて押し倒されてしまうことになったのだが、
ここで負けるわけにはいかなかったので必死に抵抗を試みるも無駄に終わってしまったようである。
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