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なんと彼女らの食事は基本的に人間と同じもので、食べるものに関してはあまりこだわらないということらしいのだが、さすがに、
それはどうかと思うぞ。
というかよく今までそれで平気だったなと思ってしまうほどだ。
しかし、本人は気にした様子もないようで、それどころか喜んでいるようにも見えるくらいだしな、
やれやれだぜ。結局その後は近くの店で食事をしてから宿に帰ることになったのである。
ちなみに代金は全て俺が払ったことは言うまでもないことだろうな。
まあ、これも必要な出費だと思えば安いものだろうさ。
そんなわけで俺達は今現在宿屋にいるというわけだが、部屋割りについて相談していたところだったりするんだなこれが、
(正直言って困っているんだよな)
なにせ四人部屋しか空いていないと言われた上に、しかも全員同じ部屋に泊まることになっているんだからな。
どう考えてもおかしいだろ? いくらなんでも年頃の娘と一緒の部屋で寝るってのはまずいんじゃないのか?
「私は別に構いませんけど……」
ミレイはそう言うものの他の二人はどう思っているのか聞いてみたかったんだが、どうやら聞くまでもないみたいだな。
二人とも顔を赤らめていて恥ずかしそうにしているのが見て取れるし、これはもう決まりってことでいいのか?
いや、まだ諦めるのは早いぞ、もう少し粘ってみようじゃないか!
もしかしたらなんとかなるかもしれないしな。
そういうわけで、さらに食い下がってみることにしたんだ。
ところが、返ってきた答えは意外なものだった。
「では、私とアリアさん、それにミレイさんの三人で寝ればいいのではないでしょうか?」
ということになったのである。
なるほど、その手があったかと思い直した俺は早速実行に移すことにした。
まず最初に行ったのは部屋の確保である。
空いている部屋は二つだけだったので迷うことなく決めた俺は、それぞれ二人ずつに分かれることにしたのだ。
そして、残った一人は一人で寝ることに決まったわけだが、問題は誰が誰と一緒に寝るのかということだったが、
ここは公平にじゃんけんで決めることにしたのだった。
その結果、俺とエルナ、アリアとミレイ、そして、最後に俺とニーナという組み合わせに決定したのだった。
その後、それぞれの部屋へと移動した俺達は荷物を整理した後、
「それじゃあ、おやすみ」
と言って電気を消すと眠りについたのだった……。
(はぁ……疲れたなぁ……早く眠りたいぜ……)
そんなことを考えているうちに意識が遠のいていきそのまま眠りに落ちていったのだった……。
翌朝、目が覚めると目の前には美少女の顔があってドキッとした俺は、
慌てて飛び起きたわけだが、どうやらエルナは先に起きていたらしく既に着替えを済ませていたようだった。
それを見た俺も急いで支度をすると部屋を出て朝食を食べに行くことにする事にしたんだ。
食堂に着くとすでに何人か並んでいて、俺達もその列に並ぶことにしたわけだが、
待っている間暇だったので何気なく周りを見回してみたところ、やたらと注目を浴びていることに気付いて困惑してしまったわけだが、
その原因はすぐに判明したんだ。
「おい、あれ見ろよ」
「ああ、すげぇ美人だよな」
そんな声が聞こえてくる度に恥ずかしくなると同時に優越感を感じていたわけだが、
そんな時不意に声を掛けられたので振り向くとそこには見覚えのある顔があった。
そこにいたのは昨日会ったばかりの相手であり、つまりは魔王様ご一行の一人でもあるフィリアだったわけだが、
彼女はなぜか俺の隣に立っている少女を指差しながら言ったのだ。
「その子、可愛いわね」
その言葉に反応して振り返った少女が誰なのかわかった瞬間、俺は驚きのあまり声が出なかった。
なぜなら、そこに立っていたのは俺の知っている人物だったからだ。
(嘘だろ……)
心の中で呟くと同時に冷や汗が流れ落ちるような感覚に襲われていたが、
「どうしました? 顔色が悪いようですが」
心配そうに顔を覗き込んできた彼女に対してなんでもないと答えると平静を装ってみせることにした。
(落ち着け……冷静になれ……!)
自分に言い聞かせるようにしながら深呼吸をして気持ちを落ち着かせると、ゆっくりと息を吐き出してから口を開くことにした。
「いや、何でもないよ」
そう答えると、納得してくれたのかそれ以上追及してくることはなかったのでホッとしたのだった。
それからしばらくして順番が来たので注文を済ませると料理が出てくるまでの間、雑談に興じることにしたのだが、
その内容は主にお互いの近況報告のようなものだった。
「へぇ~、そんなことがあったんですね」
感心した様子で相槌を打っている彼女に対して頷き返すと、続けてこう言った。
「まあ、そういうことだからしばらくはここに滞在するつもりだよ」
それを聞いた少女は少し考える素振りを見せた後、何かを思いついたようで顔を上げると俺に話しかけてきた。
それは思いがけない提案だったが断る理由もなかったので了承することにしたんだ。
こうして、新たな仲間を手に入れた俺達は意気揚々と旅を続けることになったわけだが、この時はまだ知らなかったんだ。
この選択が正しかったのかどうかということを……。
さて、今日は何をしようかと考えていると突然扉がノックされたので返事をすると、現れたのはアリア達だった。
「おはようございます!」
元気よく挨拶する彼女たちを見て微笑ましく思いながら挨拶をすると、そのまま部屋の中へと招き入れることにしたんだが、
その際ニーナが俺の腕に抱きついてきたのを見て驚いた様子を見せたもののすぐに笑顔になると反対側の腕を取ってくる始末であった。
その様子を見ていたエルナとミレイも対抗するように反対側の腕をホールドしてきたため身動きが取れなくなってしまった
俺だったが、その様子を羨ましそうに見ていたアリアに気付いたので手招きしてやると嬉しそうに駆け寄ってきた彼女を
迎え入れてやることにしたんだ。
それはどうかと思うぞ。
というかよく今までそれで平気だったなと思ってしまうほどだ。
しかし、本人は気にした様子もないようで、それどころか喜んでいるようにも見えるくらいだしな、
やれやれだぜ。結局その後は近くの店で食事をしてから宿に帰ることになったのである。
ちなみに代金は全て俺が払ったことは言うまでもないことだろうな。
まあ、これも必要な出費だと思えば安いものだろうさ。
そんなわけで俺達は今現在宿屋にいるというわけだが、部屋割りについて相談していたところだったりするんだなこれが、
(正直言って困っているんだよな)
なにせ四人部屋しか空いていないと言われた上に、しかも全員同じ部屋に泊まることになっているんだからな。
どう考えてもおかしいだろ? いくらなんでも年頃の娘と一緒の部屋で寝るってのはまずいんじゃないのか?
「私は別に構いませんけど……」
ミレイはそう言うものの他の二人はどう思っているのか聞いてみたかったんだが、どうやら聞くまでもないみたいだな。
二人とも顔を赤らめていて恥ずかしそうにしているのが見て取れるし、これはもう決まりってことでいいのか?
いや、まだ諦めるのは早いぞ、もう少し粘ってみようじゃないか!
もしかしたらなんとかなるかもしれないしな。
そういうわけで、さらに食い下がってみることにしたんだ。
ところが、返ってきた答えは意外なものだった。
「では、私とアリアさん、それにミレイさんの三人で寝ればいいのではないでしょうか?」
ということになったのである。
なるほど、その手があったかと思い直した俺は早速実行に移すことにした。
まず最初に行ったのは部屋の確保である。
空いている部屋は二つだけだったので迷うことなく決めた俺は、それぞれ二人ずつに分かれることにしたのだ。
そして、残った一人は一人で寝ることに決まったわけだが、問題は誰が誰と一緒に寝るのかということだったが、
ここは公平にじゃんけんで決めることにしたのだった。
その結果、俺とエルナ、アリアとミレイ、そして、最後に俺とニーナという組み合わせに決定したのだった。
その後、それぞれの部屋へと移動した俺達は荷物を整理した後、
「それじゃあ、おやすみ」
と言って電気を消すと眠りについたのだった……。
(はぁ……疲れたなぁ……早く眠りたいぜ……)
そんなことを考えているうちに意識が遠のいていきそのまま眠りに落ちていったのだった……。
翌朝、目が覚めると目の前には美少女の顔があってドキッとした俺は、
慌てて飛び起きたわけだが、どうやらエルナは先に起きていたらしく既に着替えを済ませていたようだった。
それを見た俺も急いで支度をすると部屋を出て朝食を食べに行くことにする事にしたんだ。
食堂に着くとすでに何人か並んでいて、俺達もその列に並ぶことにしたわけだが、
待っている間暇だったので何気なく周りを見回してみたところ、やたらと注目を浴びていることに気付いて困惑してしまったわけだが、
その原因はすぐに判明したんだ。
「おい、あれ見ろよ」
「ああ、すげぇ美人だよな」
そんな声が聞こえてくる度に恥ずかしくなると同時に優越感を感じていたわけだが、
そんな時不意に声を掛けられたので振り向くとそこには見覚えのある顔があった。
そこにいたのは昨日会ったばかりの相手であり、つまりは魔王様ご一行の一人でもあるフィリアだったわけだが、
彼女はなぜか俺の隣に立っている少女を指差しながら言ったのだ。
「その子、可愛いわね」
その言葉に反応して振り返った少女が誰なのかわかった瞬間、俺は驚きのあまり声が出なかった。
なぜなら、そこに立っていたのは俺の知っている人物だったからだ。
(嘘だろ……)
心の中で呟くと同時に冷や汗が流れ落ちるような感覚に襲われていたが、
「どうしました? 顔色が悪いようですが」
心配そうに顔を覗き込んできた彼女に対してなんでもないと答えると平静を装ってみせることにした。
(落ち着け……冷静になれ……!)
自分に言い聞かせるようにしながら深呼吸をして気持ちを落ち着かせると、ゆっくりと息を吐き出してから口を開くことにした。
「いや、何でもないよ」
そう答えると、納得してくれたのかそれ以上追及してくることはなかったのでホッとしたのだった。
それからしばらくして順番が来たので注文を済ませると料理が出てくるまでの間、雑談に興じることにしたのだが、
その内容は主にお互いの近況報告のようなものだった。
「へぇ~、そんなことがあったんですね」
感心した様子で相槌を打っている彼女に対して頷き返すと、続けてこう言った。
「まあ、そういうことだからしばらくはここに滞在するつもりだよ」
それを聞いた少女は少し考える素振りを見せた後、何かを思いついたようで顔を上げると俺に話しかけてきた。
それは思いがけない提案だったが断る理由もなかったので了承することにしたんだ。
こうして、新たな仲間を手に入れた俺達は意気揚々と旅を続けることになったわけだが、この時はまだ知らなかったんだ。
この選択が正しかったのかどうかということを……。
さて、今日は何をしようかと考えていると突然扉がノックされたので返事をすると、現れたのはアリア達だった。
「おはようございます!」
元気よく挨拶する彼女たちを見て微笑ましく思いながら挨拶をすると、そのまま部屋の中へと招き入れることにしたんだが、
その際ニーナが俺の腕に抱きついてきたのを見て驚いた様子を見せたもののすぐに笑顔になると反対側の腕を取ってくる始末であった。
その様子を見ていたエルナとミレイも対抗するように反対側の腕をホールドしてきたため身動きが取れなくなってしまった
俺だったが、その様子を羨ましそうに見ていたアリアに気付いたので手招きしてやると嬉しそうに駆け寄ってきた彼女を
迎え入れてやることにしたんだ。
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