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俺が今何をやっているかというと、アリアと二人でお茶をしている。
場所は俺の部屋である。
アリアがどうしてもと言うことで、仕方なく付き合っている。
ちなみに、アリアは俺の専属メイドとして働いている。
最初は断ったが、押し切られる形で引き受けることになった。
今ではすっかり慣れてしまい、最近では当たり前のように一緒に過ごしている。
だが、最近は妙に距離が近い気がする。
今も俺の隣に座っており、ぴったりと密着している。
おかげで柔らかい感触が伝わって来て和むなぁとか、ついつい、思ってしまう。
「……」
俺は無言で視線を向けると、
「どうかしましたか?」
と言って首を傾げられたのだった。
俺は部屋に戻るとベッドの上に寝転ぶ。
そして、ぼんやりと天井を見つめる。
今日は色々な事があった。
俺は苦笑する、そう思って居たら、扉がノックされた。
誰だろうと不思議に思いながらも、返事を返すと、
「失礼します、お風呂の準備ができましたので、お知らせに参りました、それと、お背中をお流ししますので、よろしければご一緒しませんか?」
どうやらお誘いのようだ。
断る理由もないので、そのまま受け入れる。
アリアと一緒に浴場へと向かう。
脱衣所で服を脱ぐと、浴室へと入る。
すると、アリアが突然抱きついてきた。
そのままじっと見つめてくる。
どうやら無意識のうちに行動してしまったようだ。
「なんかさぁ、湯船っていいよなぁって思う訳よ」
「魔王・リュート様おじいちゃんみたいな事、言うんですねぇ」
俺の言葉を聞いたニーナとアリスが笑い出す。
(あれ、俺そんな変なこと言ったか?)
俺が内心で疑問を抱いていると、ふいに声をかけられる。
「あらあら、お爺さんだなんて酷いわねぇ」
声の方に視線を向けると、いつの間にか一人の女性が立っていた。
(いつの間に……)
「フィリア」
「ご一緒してもいいですか魔王様♡」
そう言ってウィンクをされる。
どうやら最初からいたようである。
俺は溜め息をつく。
どうやら彼女からは逃げられそうにない。
俺は諦めると、彼女を受け入れるのだった。
俺達は食事を終えると、自室に戻る。
すると、そこにはすでに先客がいた。
「おかえりなさいませ、ご主人様!」
そう言って、元気に挨拶をして来たのはニーナだった。
彼女は俺の側まで駆け寄ると、笑顔を浮かべる。
どうやら俺の事を待ちかねていたようだ。
「どうしたニーナ」
「星占いしていたんです、楽しいですよ」
どうやら俺の運勢を占ってくれていたらしい。
俺は興味本位で聞いてみる。
(どんな結果が出たんだろう)
すると、ニーナは少し恥ずかしそうな表情で答える。
「えっとですね、今日のラッキーアイテムが……、あれ、おれれれ?」
「どうした?」
そう尋ねてみると、彼女は少し慌てた様子で答えた。
「あ、あの、ちょっと待っていて下さい」
そう言い残すと慌ててどこかへ行ってしまった。
しばらくして戻ってくると、手に水晶玉を持っていた。
どうやらそれが彼女のいうところの、俺の運命の相手なのだろう。
彼女はそれを机の上に置く。
そして、両手をかざすと
「お墓が見えます、お父上クロード様のお墓です」
と言った。
(なるほどね……そういうことなのか)
俺は納得する。
おそらく、これは父の魂なのではないかと思ったからだ。
しかし、どうしてこんなものがここに?
それに父は死んだはずだが……まあいいか、深く考えるだけ無駄な気がするから考えることを放棄することにする。
それよりも今は目の前の問題に集中しようと思うと口を開く。
「なあ、これを持って行ったらまずいかな?」
と尋ねるが、
「ダメです」
と言われてしまう。
「ついて行きたいです、お父様にご挨拶させてください」
そう言われてしまう。
(うーん、どうしよう)
俺は困ったように頭を悩ませる。
すると、アリスに話しかけられる。
どうやら彼女は俺の味方をしてくれるらしい。
俺はアリスに感謝すると、彼女に事情を説明する。
すると、彼女は快く協力を申し出てくれた。
俺は二人にお礼を言うと、早速準備に取り掛かるのだった。
俺はニーナを連れて街に出ると、目的の場所へと向かった。
そして、目的地に到着すると、その中を覗き込む。
すると、そこには大勢の人が集まっているので戸惑った。
「御父様のお墓にすごい人」
ニーナも驚いているようだ。
どうやらかなり有名な人物のようだ。
だが、ここで躊躇していても仕方がない。
意を決して中に足を踏み入れる。
すると、こちらに気付いた人達が一斉にこちらを向く。
(なんだこの注目度合い、まるで有名人になった気分だ)
俺は緊張しながら前に進むが、ニーナが手を繋いできたので少し安心できたのは秘密だ。
それから俺は目的の人物を見つけると近寄っていく。
その人物はこちらに気付くと驚いたような顔をした後、嬉しそうに微笑んでくれたので少しほっとしたのだった。
「久しぶりだな魔王殿よ! いやはやまさか貴公の方から直接会いに来てくれるとは嬉しいぞ」
そう言って豪放に笑うのはこの国の王である、
エルドレッド=ヴァンプ三世だった。
どうやら俺のことを歓迎してくれているらしい。
俺も嬉しくなって思わず笑みを浮かべたのだが……。
そこで隣にいるニーナに視線を向ける。
すると、彼女は目を丸くしたまま固まっていた。
場所は俺の部屋である。
アリアがどうしてもと言うことで、仕方なく付き合っている。
ちなみに、アリアは俺の専属メイドとして働いている。
最初は断ったが、押し切られる形で引き受けることになった。
今ではすっかり慣れてしまい、最近では当たり前のように一緒に過ごしている。
だが、最近は妙に距離が近い気がする。
今も俺の隣に座っており、ぴったりと密着している。
おかげで柔らかい感触が伝わって来て和むなぁとか、ついつい、思ってしまう。
「……」
俺は無言で視線を向けると、
「どうかしましたか?」
と言って首を傾げられたのだった。
俺は部屋に戻るとベッドの上に寝転ぶ。
そして、ぼんやりと天井を見つめる。
今日は色々な事があった。
俺は苦笑する、そう思って居たら、扉がノックされた。
誰だろうと不思議に思いながらも、返事を返すと、
「失礼します、お風呂の準備ができましたので、お知らせに参りました、それと、お背中をお流ししますので、よろしければご一緒しませんか?」
どうやらお誘いのようだ。
断る理由もないので、そのまま受け入れる。
アリアと一緒に浴場へと向かう。
脱衣所で服を脱ぐと、浴室へと入る。
すると、アリアが突然抱きついてきた。
そのままじっと見つめてくる。
どうやら無意識のうちに行動してしまったようだ。
「なんかさぁ、湯船っていいよなぁって思う訳よ」
「魔王・リュート様おじいちゃんみたいな事、言うんですねぇ」
俺の言葉を聞いたニーナとアリスが笑い出す。
(あれ、俺そんな変なこと言ったか?)
俺が内心で疑問を抱いていると、ふいに声をかけられる。
「あらあら、お爺さんだなんて酷いわねぇ」
声の方に視線を向けると、いつの間にか一人の女性が立っていた。
(いつの間に……)
「フィリア」
「ご一緒してもいいですか魔王様♡」
そう言ってウィンクをされる。
どうやら最初からいたようである。
俺は溜め息をつく。
どうやら彼女からは逃げられそうにない。
俺は諦めると、彼女を受け入れるのだった。
俺達は食事を終えると、自室に戻る。
すると、そこにはすでに先客がいた。
「おかえりなさいませ、ご主人様!」
そう言って、元気に挨拶をして来たのはニーナだった。
彼女は俺の側まで駆け寄ると、笑顔を浮かべる。
どうやら俺の事を待ちかねていたようだ。
「どうしたニーナ」
「星占いしていたんです、楽しいですよ」
どうやら俺の運勢を占ってくれていたらしい。
俺は興味本位で聞いてみる。
(どんな結果が出たんだろう)
すると、ニーナは少し恥ずかしそうな表情で答える。
「えっとですね、今日のラッキーアイテムが……、あれ、おれれれ?」
「どうした?」
そう尋ねてみると、彼女は少し慌てた様子で答えた。
「あ、あの、ちょっと待っていて下さい」
そう言い残すと慌ててどこかへ行ってしまった。
しばらくして戻ってくると、手に水晶玉を持っていた。
どうやらそれが彼女のいうところの、俺の運命の相手なのだろう。
彼女はそれを机の上に置く。
そして、両手をかざすと
「お墓が見えます、お父上クロード様のお墓です」
と言った。
(なるほどね……そういうことなのか)
俺は納得する。
おそらく、これは父の魂なのではないかと思ったからだ。
しかし、どうしてこんなものがここに?
それに父は死んだはずだが……まあいいか、深く考えるだけ無駄な気がするから考えることを放棄することにする。
それよりも今は目の前の問題に集中しようと思うと口を開く。
「なあ、これを持って行ったらまずいかな?」
と尋ねるが、
「ダメです」
と言われてしまう。
「ついて行きたいです、お父様にご挨拶させてください」
そう言われてしまう。
(うーん、どうしよう)
俺は困ったように頭を悩ませる。
すると、アリスに話しかけられる。
どうやら彼女は俺の味方をしてくれるらしい。
俺はアリスに感謝すると、彼女に事情を説明する。
すると、彼女は快く協力を申し出てくれた。
俺は二人にお礼を言うと、早速準備に取り掛かるのだった。
俺はニーナを連れて街に出ると、目的の場所へと向かった。
そして、目的地に到着すると、その中を覗き込む。
すると、そこには大勢の人が集まっているので戸惑った。
「御父様のお墓にすごい人」
ニーナも驚いているようだ。
どうやらかなり有名な人物のようだ。
だが、ここで躊躇していても仕方がない。
意を決して中に足を踏み入れる。
すると、こちらに気付いた人達が一斉にこちらを向く。
(なんだこの注目度合い、まるで有名人になった気分だ)
俺は緊張しながら前に進むが、ニーナが手を繋いできたので少し安心できたのは秘密だ。
それから俺は目的の人物を見つけると近寄っていく。
その人物はこちらに気付くと驚いたような顔をした後、嬉しそうに微笑んでくれたので少しほっとしたのだった。
「久しぶりだな魔王殿よ! いやはやまさか貴公の方から直接会いに来てくれるとは嬉しいぞ」
そう言って豪放に笑うのはこの国の王である、
エルドレッド=ヴァンプ三世だった。
どうやら俺のことを歓迎してくれているらしい。
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そこで隣にいるニーナに視線を向ける。
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