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(ふざけるなよ)
そう思って睨みつけると父さんが言った。
「言っておくがこれはお前の為でもあるんだぞ?」
そう言われたが納得できなかった。
(何が俺のためだ)
そう思いながら睨みつけると、やれやれといった様子で肩を竦めた後こう言った。
「まあいいさ、どうせここから出られはしないのだから」
その言葉に引っかかりを覚えたものの特に気にしなかった。
(どうせ出られないなら仕方ないか)
「所で父さん、俺の聖剣は今は出せないの?」
「ああ、その事か、妻から連絡は貰ったけれど、その、なんだ、魔族だから無理だな」
それを聞いて絶望する。
(嘘だろ……)
そう考えて項垂れていると父さんが言ってきた。
「その代わりと言っては何だが、お前にこれをやろう」
そう言って渡された物を見て首を傾げる。
それは、一振りの剣だった。
鞘から抜いてみると、刀身が黒く染まっている。
それを見て不思議に思っていると父さんが言った。
「その剣の名は魔剣アマユリといってな、使用者の魔力で魔法剣が使えるようになるんだ、貸してごらん」
言われるままに手渡すと、その剣を俺に向けてきた。
何をするのかと思っていると次の瞬間、眩い雷が剣に纏わされている。
「これが雷鳴剣な、で、こっちが、氷剣で、こちらが」
「父さん、俺にさせて」
見てすぐに分かった。
魔法が使えない俺でも、これなら、魔法と同じダメージが出来るのではと……。
返してもらって直ぐに使って見る。
「えっと、炎剣」
しかし反応しない。
「なんでぇ!」
魔力をどう引き出していいのかが、分からない。
それでも何とか頑張ってみる。
しかし、いくら試しても一向に上手くいかない。
そうこうしているうちに、日が落ちてきた。
辺りが暗くなってきたので、今日は休む事になった。
翌朝、起きると、父さんの姿が見えなかった。
(どこに行ったんだろう?)
そう思っているとアリアさんが教えてくれた。
「お父上はお仕事に行っていますよ」
そう言われて納得する。
(そっか、父さんは魔王だもんな)
そう考えながら待っていると、昼頃に帰ってきた。
その手にはたくさんの荷物があった。
「え、ナニコレ」
「魔族は生まれつき自然と魔法が使えるんだがな、お前は元が人間だから、源となる、魔力が分からないのではと思ってな」
そう言われて見てみると確かにそうだった。
(言われてみればそうだな)
それから数日の間ずっと特訓したのだが結局使えなかった。
それどころか逆に消費して疲れ切ってしまう始末である。
そんな俺を見て父さんは苦笑して言った。
「まあ、焦る必要はないさ、少しずつ慣れていけばいいさ」
そんな日々が続いたある日の事だった。
いつものように朝起きて朝食を食べると訓練を開始する。
もう何年経っただろうか? 最近はようやく形になってきた気がする。
そして今日も朝から練習していると、突然扉が開いて誰かが入ってきた。
「あ、そのままでいいですよ、お父様に依頼されました、シエル・エヴァリオと申します、今日より、家庭教師をするよう仰せ付かりましたので」
そう言って頭を下げる男性に戸惑う、眼鏡をかけた、羽根つき帽子をかぶったそのイケメンな彼が父親である、クロード・エルジオル・ヴァンデリアとどんな仲かは知らないが
息子を任せられるほどの信頼し合った仲なのでしょう。
そう思うと少し羨ましく思えました。
私がそんな事を考えている間に自己紹介を終えたらしい彼は、こちらを見て言いました。
「それでは早速ですが、始めましょうか」
そう言って授業を始めようとする彼に私は尋ねます。
「あの、その前に一つ聞いてもいいですか?」
私がそう言うと彼は、どうぞ、と言ったので遠慮なく聞くことにしました。
「その、貴方は父さんとどういう関係なんですか?」
その質問に彼は答えてくれた。
「そうですね、簡単に言うと、盟友でしょうか? クロード・エルジオル・ヴァンデリアと親しい間柄ですよ」
(なるほど……)
その言葉を聞いた瞬間確信しました。
(この人は信用できる人だ)
そう思った私は改めてお願いすることにします。
「あの、俺を強くしてください」
そう言うと、彼(先生)は少し驚いた顔をしてから笑って答えてくれました。
にしても、見れば見るほど、不思議と親近感のある男性だ。
そんな風に思いながら見つめていると、先生は言った。
「ふむ、強くなりたいのですか? なぜです? 貴方ならば今のままで十分強いでしょう?」
そう言われて俺は言った。
「俺は、弱いんです、だから、もっと強くならないと、父さんには勝てない」
俺がそう言うと、納得したように頷きながら、分かりましたと言ってくれた。
そして、まずは基礎体力作りからですと言われ、毎日走り込みや筋トレなどをさせられた。
そして、一ヶ月が過ぎた頃、先生が言った。
「そろそろいいでしょう、クロードに模擬試合を頼んで来ましょう」
そう言って何処かに行ってしまった。
しばらくすると戻ってきた。
どうやら、許可が取れたようだ。
数日後、俺はクロードと対峙することになる。
試合が始まった。
最初に仕掛けたのは俺の方だった。
一瞬で間合いを詰めると上段からの振り下ろしを放つ。
しかし、クロードはそれを難なく躱すと、カウンターを仕掛けてきた。
それをギリギリで避けると距離を取る。
(くそっ、やはり、父さんは強すぎる)
そう思いながらも諦めずに攻撃を続ける。
何度も繰り返している内に、段々目が慣れてきた。
すると、徐々に攻撃を避けられなくなってくる。
(いける)
そう思い攻撃を仕掛けるも、全ていなされてしまう。
それでも構わず攻め続けると、不意に父さんが呟いた。
「ここまでだな」
それと同時に首筋に刃を当てられていた。
「参りました」
そう言うと父さんは満足そうに頷いていた。
こうして、俺の初めての戦闘は終わったのだった。
その後、部屋に戻るとアリアが出迎えてくれた。
「お帰りなさいませ、リュート様」
笑顔でそう言われたので俺も笑顔で返す。
「アリア、父さん強すぎだよ」
そう言うと彼女は困ったような顔をして答えた。
「それは、仕方ありません、だって、お父様は、歴代最強の魔王ですから」
それを聞いて驚く。
(父さんってそんなに強かったのか)
そんな事を考えているとアリアが言った。
そう思って睨みつけると父さんが言った。
「言っておくがこれはお前の為でもあるんだぞ?」
そう言われたが納得できなかった。
(何が俺のためだ)
そう思いながら睨みつけると、やれやれといった様子で肩を竦めた後こう言った。
「まあいいさ、どうせここから出られはしないのだから」
その言葉に引っかかりを覚えたものの特に気にしなかった。
(どうせ出られないなら仕方ないか)
「所で父さん、俺の聖剣は今は出せないの?」
「ああ、その事か、妻から連絡は貰ったけれど、その、なんだ、魔族だから無理だな」
それを聞いて絶望する。
(嘘だろ……)
そう考えて項垂れていると父さんが言ってきた。
「その代わりと言っては何だが、お前にこれをやろう」
そう言って渡された物を見て首を傾げる。
それは、一振りの剣だった。
鞘から抜いてみると、刀身が黒く染まっている。
それを見て不思議に思っていると父さんが言った。
「その剣の名は魔剣アマユリといってな、使用者の魔力で魔法剣が使えるようになるんだ、貸してごらん」
言われるままに手渡すと、その剣を俺に向けてきた。
何をするのかと思っていると次の瞬間、眩い雷が剣に纏わされている。
「これが雷鳴剣な、で、こっちが、氷剣で、こちらが」
「父さん、俺にさせて」
見てすぐに分かった。
魔法が使えない俺でも、これなら、魔法と同じダメージが出来るのではと……。
返してもらって直ぐに使って見る。
「えっと、炎剣」
しかし反応しない。
「なんでぇ!」
魔力をどう引き出していいのかが、分からない。
それでも何とか頑張ってみる。
しかし、いくら試しても一向に上手くいかない。
そうこうしているうちに、日が落ちてきた。
辺りが暗くなってきたので、今日は休む事になった。
翌朝、起きると、父さんの姿が見えなかった。
(どこに行ったんだろう?)
そう思っているとアリアさんが教えてくれた。
「お父上はお仕事に行っていますよ」
そう言われて納得する。
(そっか、父さんは魔王だもんな)
そう考えながら待っていると、昼頃に帰ってきた。
その手にはたくさんの荷物があった。
「え、ナニコレ」
「魔族は生まれつき自然と魔法が使えるんだがな、お前は元が人間だから、源となる、魔力が分からないのではと思ってな」
そう言われて見てみると確かにそうだった。
(言われてみればそうだな)
それから数日の間ずっと特訓したのだが結局使えなかった。
それどころか逆に消費して疲れ切ってしまう始末である。
そんな俺を見て父さんは苦笑して言った。
「まあ、焦る必要はないさ、少しずつ慣れていけばいいさ」
そんな日々が続いたある日の事だった。
いつものように朝起きて朝食を食べると訓練を開始する。
もう何年経っただろうか? 最近はようやく形になってきた気がする。
そして今日も朝から練習していると、突然扉が開いて誰かが入ってきた。
「あ、そのままでいいですよ、お父様に依頼されました、シエル・エヴァリオと申します、今日より、家庭教師をするよう仰せ付かりましたので」
そう言って頭を下げる男性に戸惑う、眼鏡をかけた、羽根つき帽子をかぶったそのイケメンな彼が父親である、クロード・エルジオル・ヴァンデリアとどんな仲かは知らないが
息子を任せられるほどの信頼し合った仲なのでしょう。
そう思うと少し羨ましく思えました。
私がそんな事を考えている間に自己紹介を終えたらしい彼は、こちらを見て言いました。
「それでは早速ですが、始めましょうか」
そう言って授業を始めようとする彼に私は尋ねます。
「あの、その前に一つ聞いてもいいですか?」
私がそう言うと彼は、どうぞ、と言ったので遠慮なく聞くことにしました。
「その、貴方は父さんとどういう関係なんですか?」
その質問に彼は答えてくれた。
「そうですね、簡単に言うと、盟友でしょうか? クロード・エルジオル・ヴァンデリアと親しい間柄ですよ」
(なるほど……)
その言葉を聞いた瞬間確信しました。
(この人は信用できる人だ)
そう思った私は改めてお願いすることにします。
「あの、俺を強くしてください」
そう言うと、彼(先生)は少し驚いた顔をしてから笑って答えてくれました。
にしても、見れば見るほど、不思議と親近感のある男性だ。
そんな風に思いながら見つめていると、先生は言った。
「ふむ、強くなりたいのですか? なぜです? 貴方ならば今のままで十分強いでしょう?」
そう言われて俺は言った。
「俺は、弱いんです、だから、もっと強くならないと、父さんには勝てない」
俺がそう言うと、納得したように頷きながら、分かりましたと言ってくれた。
そして、まずは基礎体力作りからですと言われ、毎日走り込みや筋トレなどをさせられた。
そして、一ヶ月が過ぎた頃、先生が言った。
「そろそろいいでしょう、クロードに模擬試合を頼んで来ましょう」
そう言って何処かに行ってしまった。
しばらくすると戻ってきた。
どうやら、許可が取れたようだ。
数日後、俺はクロードと対峙することになる。
試合が始まった。
最初に仕掛けたのは俺の方だった。
一瞬で間合いを詰めると上段からの振り下ろしを放つ。
しかし、クロードはそれを難なく躱すと、カウンターを仕掛けてきた。
それをギリギリで避けると距離を取る。
(くそっ、やはり、父さんは強すぎる)
そう思いながらも諦めずに攻撃を続ける。
何度も繰り返している内に、段々目が慣れてきた。
すると、徐々に攻撃を避けられなくなってくる。
(いける)
そう思い攻撃を仕掛けるも、全ていなされてしまう。
それでも構わず攻め続けると、不意に父さんが呟いた。
「ここまでだな」
それと同時に首筋に刃を当てられていた。
「参りました」
そう言うと父さんは満足そうに頷いていた。
こうして、俺の初めての戦闘は終わったのだった。
その後、部屋に戻るとアリアが出迎えてくれた。
「お帰りなさいませ、リュート様」
笑顔でそう言われたので俺も笑顔で返す。
「アリア、父さん強すぎだよ」
そう言うと彼女は困ったような顔をして答えた。
「それは、仕方ありません、だって、お父様は、歴代最強の魔王ですから」
それを聞いて驚く。
(父さんってそんなに強かったのか)
そんな事を考えているとアリアが言った。
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