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「そっかぁ……」
その顔を見ていられずにいると、不意に背後から声をかけられた。
振り向くとそこにはリシアの姿があった。
「ちょっといいかしら?」
有無を言わせぬ口調で言う彼女に連れて行かれた先は、人気のない場所であった。
そこで改めて向かい合うと、彼女は言ってきた。
「あの子のことなんだけど、実はね……」
彼女が語る内容は衝撃的なものだった。
あそこにいる子供達は全て孤児であり、身寄りのない子供を引き取って育てているのだという。
そんな話をしていると、突然声が響いてきた。
「お姉ちゃん達何を話しているの?」
そこにいたのはユリアだった。
彼女の姿を見た途端、リシアの顔が強張る。
そんな様子を気にすることなく近づいてきたユリアは、無邪気な顔で質問してきた。
「ねえ教えてよ~」
無邪気にじゃれついてくる彼女の頭を優しく撫でながら答える。
「なんでもないわ」
そう言いながら微笑む彼女の笑顔からは優しさが溢れており、先程までの冷たい印象はなかった。
そんな二人のやり取りを見ているうちに、ある感情が湧き上がってきた。
(羨ましいな……)
そんなことを考えている自分に驚きつつも、不思議と嫌な気分ではなかった。
それから数日の間、俺達は村で過ごした。
最初はぎこちない雰囲気だったが、段々と打ち解けていき、今ではすっかり仲良くなっていた。
そんな生活の中で俺は一つの決心をする。
(この娘達となら上手くやっていけそうだ)
そんなことを考えていた時のことだった。
「勇者パーティーのメンバーが来るって本当!?」
誰かが発した言葉に皆がざわつく。
勇者パーティーだと?
何しに来るんだよ、今更。
いや、待てよ? もしかして復讐しに来たのか?
だとしたらまずい! 慌てて外に出ようとする俺をリシアが引き止める。
「待って! どこに行くつもり!?」
真剣な眼差しで見つめてくる彼女に俺は言った。
「決まっているだろ! 勇者パーティーを倒しに行くんだよ!」
それを聞いた瞬間、周囲の空気が変わるのを感じた。
皆の視線が一斉にこちらに向けられるのが分かる。
ああ、これは駄目だ。
もう戻れないかもしれないな……。
そんなことを思ったが後の祭りである。
もうどうしようもないので覚悟を決めていると、そこに一人の男が現れた。
皆、首を垂れてひざまずいて行く、何だこの男?
そんな疑問を抱いていると、男は笑いながら言った。
「これはこれは皆さんお揃いで」
男は恭しくお辞儀をして挨拶する。
その様子を見て、思わず息を呑んだ。
何故なら彼はとても整った顔立ちをしていたからだ。特に目が美しい。
まるで宝石のようだと思ったほどだ。
そんな彼の容姿に目を奪われている内に、男は話し始めた。
「私の名はクロードと申します、以後お見知りおきを」
そう言って笑みを浮かべる男に、村長は言った。
「よくぞいらっしゃいました、魔王様」
それを聞いて、俺は驚く。
(魔王だって!?)
まさか、こんなところで会うなんて思わなかった。
それにしても、どうしてここに現れたのだろう?
そう思っていると、クロードは口を開いた。
「単刀直入に言いましょう、貴方方はもう不要です」
その言葉に村長は愕然としていた。
無理もないだろう、いきなりこんなことを言われたら誰だって驚くはずだ。
それでも村長は何とか平静を保ちつつ、尋ねる。
「それはどういう意味ですかな?」
すると、クロードは微笑みながら答えた。
「言葉通りの意味ですよ、魔王軍に与する村なんて、あれば勇者パーティーの餌食となるだけでしょう? なので、貴方方を我が支配から解き放って差し上げましょう」
その言葉に村長は感激して言った。
「ありがとうございます!」
すると、クロードは笑みを浮かべて言った。
「その代わりと言っては何ですが、ここにいる人間の娘を差し出せと言ったらどうしますか?」
その言葉を聞いて、村長は固まった。
そして、震える声で答える。
「な、何故ですか?」
「理由など簡単です、貴方がたが邪魔だからですよ」
冷たく言い放った彼に、村長は絶句していた。
だが、すぐに気を取り直したのか、毅然とした態度で答える。
「分かりました、私が参ります」
村長の彼女の手は震えていた。
無理もないだろう、だって、彼女は村長といえどまだ子供である。
そんな子供がたった一人で己の命を課し魔王の元に下ろうと言うのだ。
「可笑しいよ」
俺は思わず声が出ていた。
そんな俺に向かってクロードが言う。
「おや、まだ居たのですか? お望みならば貴方にも来てもらいましょうか?」
それに対して俺は首を横に振る。
それを見た彼は残念そうにしていたが、やがて諦めたのか他の村人に目を向ける。
皆怯えていたが、一人が前に出ると次々と前に出た。
それを見て満足そうに頷く彼を見て思う。
こいつは絶対に許せないと……。
しかし、今の現状ではどうすることもできないため、ひとまずこの場を離れることにした。
(まずは力をつけなければ)
そう思い直すと、村の戸口であの声が聞こえた。
「若者よ」
「め、女神様」
「クロードと会いましたね」
「はい、何て謀略な男性でしょうか」
「彼の元に今すぐ戻り、連れて行って欲しいと言うのです、さすれば、貴方の使命がその生まれた意味がおのずと分かるでしょう」
こうして、女神様のお告げに従い、俺は彼を説得することにしたのだった。
「クロード様」
「何だまだいたのか? 逃げたのかと思ったのに」
そう言って笑う姿は、やはり美しく魅力的に思えた。
こんな人のために尽くせるのなら本望だと思った。
だから私は勇気を出して言う。
「お願いがあります」
すると、相手は不思議そうに首を傾げた。
「ほう、願いとはなんだ?」
そう問いかけてくる彼の言葉に緊張しながら答える。
「俺を連れていってください」
すると、クロードは笑顔で言った。
「なんでだ? お前は先程俺の誘いを断ったではないか」
「気が変わったのです」
「ほぅ、魔王を前にして、気が変わったとぬかすか、この愚か者」
そう言ってこちらを睨む姿に恐怖を覚えながらも反論する。
その顔を見ていられずにいると、不意に背後から声をかけられた。
振り向くとそこにはリシアの姿があった。
「ちょっといいかしら?」
有無を言わせぬ口調で言う彼女に連れて行かれた先は、人気のない場所であった。
そこで改めて向かい合うと、彼女は言ってきた。
「あの子のことなんだけど、実はね……」
彼女が語る内容は衝撃的なものだった。
あそこにいる子供達は全て孤児であり、身寄りのない子供を引き取って育てているのだという。
そんな話をしていると、突然声が響いてきた。
「お姉ちゃん達何を話しているの?」
そこにいたのはユリアだった。
彼女の姿を見た途端、リシアの顔が強張る。
そんな様子を気にすることなく近づいてきたユリアは、無邪気な顔で質問してきた。
「ねえ教えてよ~」
無邪気にじゃれついてくる彼女の頭を優しく撫でながら答える。
「なんでもないわ」
そう言いながら微笑む彼女の笑顔からは優しさが溢れており、先程までの冷たい印象はなかった。
そんな二人のやり取りを見ているうちに、ある感情が湧き上がってきた。
(羨ましいな……)
そんなことを考えている自分に驚きつつも、不思議と嫌な気分ではなかった。
それから数日の間、俺達は村で過ごした。
最初はぎこちない雰囲気だったが、段々と打ち解けていき、今ではすっかり仲良くなっていた。
そんな生活の中で俺は一つの決心をする。
(この娘達となら上手くやっていけそうだ)
そんなことを考えていた時のことだった。
「勇者パーティーのメンバーが来るって本当!?」
誰かが発した言葉に皆がざわつく。
勇者パーティーだと?
何しに来るんだよ、今更。
いや、待てよ? もしかして復讐しに来たのか?
だとしたらまずい! 慌てて外に出ようとする俺をリシアが引き止める。
「待って! どこに行くつもり!?」
真剣な眼差しで見つめてくる彼女に俺は言った。
「決まっているだろ! 勇者パーティーを倒しに行くんだよ!」
それを聞いた瞬間、周囲の空気が変わるのを感じた。
皆の視線が一斉にこちらに向けられるのが分かる。
ああ、これは駄目だ。
もう戻れないかもしれないな……。
そんなことを思ったが後の祭りである。
もうどうしようもないので覚悟を決めていると、そこに一人の男が現れた。
皆、首を垂れてひざまずいて行く、何だこの男?
そんな疑問を抱いていると、男は笑いながら言った。
「これはこれは皆さんお揃いで」
男は恭しくお辞儀をして挨拶する。
その様子を見て、思わず息を呑んだ。
何故なら彼はとても整った顔立ちをしていたからだ。特に目が美しい。
まるで宝石のようだと思ったほどだ。
そんな彼の容姿に目を奪われている内に、男は話し始めた。
「私の名はクロードと申します、以後お見知りおきを」
そう言って笑みを浮かべる男に、村長は言った。
「よくぞいらっしゃいました、魔王様」
それを聞いて、俺は驚く。
(魔王だって!?)
まさか、こんなところで会うなんて思わなかった。
それにしても、どうしてここに現れたのだろう?
そう思っていると、クロードは口を開いた。
「単刀直入に言いましょう、貴方方はもう不要です」
その言葉に村長は愕然としていた。
無理もないだろう、いきなりこんなことを言われたら誰だって驚くはずだ。
それでも村長は何とか平静を保ちつつ、尋ねる。
「それはどういう意味ですかな?」
すると、クロードは微笑みながら答えた。
「言葉通りの意味ですよ、魔王軍に与する村なんて、あれば勇者パーティーの餌食となるだけでしょう? なので、貴方方を我が支配から解き放って差し上げましょう」
その言葉に村長は感激して言った。
「ありがとうございます!」
すると、クロードは笑みを浮かべて言った。
「その代わりと言っては何ですが、ここにいる人間の娘を差し出せと言ったらどうしますか?」
その言葉を聞いて、村長は固まった。
そして、震える声で答える。
「な、何故ですか?」
「理由など簡単です、貴方がたが邪魔だからですよ」
冷たく言い放った彼に、村長は絶句していた。
だが、すぐに気を取り直したのか、毅然とした態度で答える。
「分かりました、私が参ります」
村長の彼女の手は震えていた。
無理もないだろう、だって、彼女は村長といえどまだ子供である。
そんな子供がたった一人で己の命を課し魔王の元に下ろうと言うのだ。
「可笑しいよ」
俺は思わず声が出ていた。
そんな俺に向かってクロードが言う。
「おや、まだ居たのですか? お望みならば貴方にも来てもらいましょうか?」
それに対して俺は首を横に振る。
それを見た彼は残念そうにしていたが、やがて諦めたのか他の村人に目を向ける。
皆怯えていたが、一人が前に出ると次々と前に出た。
それを見て満足そうに頷く彼を見て思う。
こいつは絶対に許せないと……。
しかし、今の現状ではどうすることもできないため、ひとまずこの場を離れることにした。
(まずは力をつけなければ)
そう思い直すと、村の戸口であの声が聞こえた。
「若者よ」
「め、女神様」
「クロードと会いましたね」
「はい、何て謀略な男性でしょうか」
「彼の元に今すぐ戻り、連れて行って欲しいと言うのです、さすれば、貴方の使命がその生まれた意味がおのずと分かるでしょう」
こうして、女神様のお告げに従い、俺は彼を説得することにしたのだった。
「クロード様」
「何だまだいたのか? 逃げたのかと思ったのに」
そう言って笑う姿は、やはり美しく魅力的に思えた。
こんな人のために尽くせるのなら本望だと思った。
だから私は勇気を出して言う。
「お願いがあります」
すると、相手は不思議そうに首を傾げた。
「ほう、願いとはなんだ?」
そう問いかけてくる彼の言葉に緊張しながら答える。
「俺を連れていってください」
すると、クロードは笑顔で言った。
「なんでだ? お前は先程俺の誘いを断ったではないか」
「気が変わったのです」
「ほぅ、魔王を前にして、気が変わったとぬかすか、この愚か者」
そう言ってこちらを睨む姿に恐怖を覚えながらも反論する。
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