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彼女は、
「ちょうど退屈していたところなんですよ。
良かったら、私の話し相手になってくれますよね」
と言ってきて、強引に部屋に招き入れられてしまうのだが……といった内容だ。
俺は最後まで読むと、パタンと音を立てて閉じた。
そして、もう一度最初から見直すことにした。
やはり面白い作品だなと思いながら見ているうちにだんだん興奮してくる自分がいて、
俺は自分のモノが大きくなっていることに気づいた。
そこでふと、視線を感じた気がして振り返ると彼女がジト目でこちらを見ていた。
「あのー、何をしていらっしゃいます?」
俺は、彼女の問いに答えられなかった。なぜなら、俺は今、彼女の姿に見惚れてしまっていたのだから。
彼女の服装は、白いブラウスに赤いチェックのミニスカート、その上に黒いベストを着ており、
その上から、フリルのついた真っ赤なエプロンをつけている。
いわゆるメイド服と呼ばれる衣装なのだ。
俺は、彼女の姿をまじまじと見つめた。
彼女のスタイルは抜群で、特に乳房のあたりなどはち切れそうだ。
そんな俺の気持ちに気づいたのか彼女は頬を染めて、俺から目をそらした。
「もう! 見過ぎです」
俺はハッとなって謝罪をする。
「すみません。あまりにも綺麗だったのでつい見入ってしまいました」
俺の言葉に彼女はますます赤くなって俯く。
俺は、気を取り直して質問をしてみることにした。
「この本はどこで手に入れたのでしょう? もし差し支えなければ教えてください」
彼女は俺の問いかけに答える前に俺の持っている本のタイトルをチラ見して言った。
「それ、私が書きました」
俺は驚きのあまり固まってしまった。
彼女は続ける。
「驚かせようと思って黙っていてすいませんでした。
これならきっと喜んでくれるかなって思って」
「そうでしたか。確かにすごく気に入りました」
俺は素直にそう言った。
すると、彼女は嬉しそうにしてから俺の手を取ると、俺の指先にキスをしてきた。そして上目遣いでこう言う。
「ねぇ、もっと喜ばせてあげましょうか?」
俺はゴクリと唾を飲み込んでから、
「是非ともお願いします」
と答えた。
彼女は俺の手を引いて歩き出す。そして、たどり着いたのは大きな鏡の前だった。
彼女は俺の正面に立つと、俺の頬を両手で挟んでから唇を重ねてくる。
「んっ……」
彼女は俺の口の中に舌を入れてきて俺の舌と絡め合わせていく。
俺は彼女の舌の動きに合わせて舌を動かしていく。
しばらくすると彼女は俺の口から舌を引き抜いた。俺と彼女の舌の間には唾液の橋が架かっており、
やがてプツリと切れる。そして、彼女は俺の首筋に吸い付くと、そこにキスマークをつけた。
それから、俺の耳元で囁く。
「これで、あなたはわたしのものよ。これからはずっと一緒ね?」
俺はその言葉を噛みしめてから、彼女を抱きしめた。
そして、そのまま押し倒そうとしたのだが、彼女は俺の胸を手で押さえて止めた。
そして、俺の胸に手を当てたまま言う。
「今日はダメ。まだ早いわ。それに、もう少しだけこのままがいいの。だめ?」
俺はもちろんOKを出した。
そして二人で抱き合ったまま、お互いの体温を確かめ合うように眠りについた。
朝起きると、彼女は既に起きていて朝食を作っていた。
俺は服を着替えると彼女の手伝いをすることにした。
といっても、ほとんどやることがなく、食器を並べる程度だったが。
そして食事が終わると彼女は俺に話しかけてきた。
「ちょうど退屈していたところなんですよ。
良かったら、私の話し相手になってくれますよね」
と言ってきて、強引に部屋に招き入れられてしまうのだが……といった内容だ。
俺は最後まで読むと、パタンと音を立てて閉じた。
そして、もう一度最初から見直すことにした。
やはり面白い作品だなと思いながら見ているうちにだんだん興奮してくる自分がいて、
俺は自分のモノが大きくなっていることに気づいた。
そこでふと、視線を感じた気がして振り返ると彼女がジト目でこちらを見ていた。
「あのー、何をしていらっしゃいます?」
俺は、彼女の問いに答えられなかった。なぜなら、俺は今、彼女の姿に見惚れてしまっていたのだから。
彼女の服装は、白いブラウスに赤いチェックのミニスカート、その上に黒いベストを着ており、
その上から、フリルのついた真っ赤なエプロンをつけている。
いわゆるメイド服と呼ばれる衣装なのだ。
俺は、彼女の姿をまじまじと見つめた。
彼女のスタイルは抜群で、特に乳房のあたりなどはち切れそうだ。
そんな俺の気持ちに気づいたのか彼女は頬を染めて、俺から目をそらした。
「もう! 見過ぎです」
俺はハッとなって謝罪をする。
「すみません。あまりにも綺麗だったのでつい見入ってしまいました」
俺の言葉に彼女はますます赤くなって俯く。
俺は、気を取り直して質問をしてみることにした。
「この本はどこで手に入れたのでしょう? もし差し支えなければ教えてください」
彼女は俺の問いかけに答える前に俺の持っている本のタイトルをチラ見して言った。
「それ、私が書きました」
俺は驚きのあまり固まってしまった。
彼女は続ける。
「驚かせようと思って黙っていてすいませんでした。
これならきっと喜んでくれるかなって思って」
「そうでしたか。確かにすごく気に入りました」
俺は素直にそう言った。
すると、彼女は嬉しそうにしてから俺の手を取ると、俺の指先にキスをしてきた。そして上目遣いでこう言う。
「ねぇ、もっと喜ばせてあげましょうか?」
俺はゴクリと唾を飲み込んでから、
「是非ともお願いします」
と答えた。
彼女は俺の手を引いて歩き出す。そして、たどり着いたのは大きな鏡の前だった。
彼女は俺の正面に立つと、俺の頬を両手で挟んでから唇を重ねてくる。
「んっ……」
彼女は俺の口の中に舌を入れてきて俺の舌と絡め合わせていく。
俺は彼女の舌の動きに合わせて舌を動かしていく。
しばらくすると彼女は俺の口から舌を引き抜いた。俺と彼女の舌の間には唾液の橋が架かっており、
やがてプツリと切れる。そして、彼女は俺の首筋に吸い付くと、そこにキスマークをつけた。
それから、俺の耳元で囁く。
「これで、あなたはわたしのものよ。これからはずっと一緒ね?」
俺はその言葉を噛みしめてから、彼女を抱きしめた。
そして、そのまま押し倒そうとしたのだが、彼女は俺の胸を手で押さえて止めた。
そして、俺の胸に手を当てたまま言う。
「今日はダメ。まだ早いわ。それに、もう少しだけこのままがいいの。だめ?」
俺はもちろんOKを出した。
そして二人で抱き合ったまま、お互いの体温を確かめ合うように眠りについた。
朝起きると、彼女は既に起きていて朝食を作っていた。
俺は服を着替えると彼女の手伝いをすることにした。
といっても、ほとんどやることがなく、食器を並べる程度だったが。
そして食事が終わると彼女は俺に話しかけてきた。
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