元男爵令嬢ですが、物凄く性欲があってエッチ好きな私は現在、最愛の夫によって毎日可愛がられています

一ノ瀬 彩音

文字の大きさ
上 下
19 / 57

19.

しおりを挟む
「はぁ、はぁ」
荒い呼吸を繰り返す私に、
「ふふ、可愛いわよ、あなた」
と言いながら、頬を撫でてくる。
その手を振り払い、距離を取ろうとするけど、
いつの間にか、後ろに回られていたようで、抱きつかれる。
そして、再びキスされる。今度は触れるだけの軽いものだ。
私が落ち着くのを待っていてくれたらしい。
そんな気遣いができるなら、最初からこんなことしなければいいのに……。
そうすると、またキスをしてくる。
今度のは舌を入れてきて、絡ませ合うような激しいものだった。
暫くされるがままになっていたけれど、さすがに苦しくなってきたので、離れようとすると、
逃さないとばかりに、後頭部を押さえられ、さらに深く口付けをしてくる。
しかも、それだけでは終わらず、今度は耳を舐められ始めた。
ゾクッとした感覚が全身に広がると同時に、下腹部の奥の方が熱くなっていくのがわかる。
もう我慢できないくらいに興奮してしまい、無意識に太ももを擦り合わせてしまうほどだった。
そんな様子を見て、ヴァルディール様は嬉しそうに微笑むと、耳元に顔を寄せてきた。
吐息がかかるだけでも感じてしまい、声が出そうになるくらい感じてしまう。
耳の形をなぞるようにゆっくりと舌を這わせ、耳朶を口に含むと、そのまま甘噛みされた。
それから徐々に下に降りていき、首筋や鎖骨などを舐めたり吸ったりしながら少しずつ下がっていく。
そして、とうとう胸の近くまで到達すると、突起を口に含んだまま吸いついてきた。
同時に反対側の胸も揉まれたので、つい変な声を出してしまい、慌てて口を塞ぐ。
しかし、それでも我慢できずに漏れてしまう。
それが恥ずかしくて仕方ないのに、ヴァルディール様の動きは止まらない。
むしろ、激しくなる一方だった。
そして、とうとう耐えられなくなったのか、ヴァルディール様がスカートの中に手を入れ、ショーツ越しに触れてきた。
厭らしい音を立てて、指先が割れ目に沿ってなぞられる。
たったそれだけで、愛液が溢れ出てくるのがわかった。
ヴァルディール様の指は、何度も往復するように動かされ、その度に卑猥な水音が響く。
その音を聞いた途端、顔が熱くなった。
きっと、真っ赤になっているに違いない。
そう思うと、余計に恥ずかしくなった。
やがて、満足したのか、ヴァルディール様が手を離し、ズボンに手をかける。
ベルトを外し、チャックを下げる音がやけに大きく聞こえた気がした。
次いで、前を寛げると、窮屈そうにしていた一物が姿を現す。
それは、まるで別の生き物のようにビクビクと脈打っていた。
そして、私の両足を大きく開かせると、間に割って入り、覆い被さってくる。
「やだ、待って、待ってくださいっ!」
咄嗟に拒絶するが、聞き入れてもらえるはずもなく、熱い塊が押し当てられたかと思うと、一気に貫かれた。
あまりの衝撃に目の前が真っ白になり、一瞬、意識を失いかける。
だが、それもほんの僅かな間だけで、すぐに現実に引き戻されてしまった。
痛みは殆どなかったが、代わりに圧迫感があり、息が詰まるような苦しさを感じる。
しかし、それすらも段々と快感へと変わっていくようだった。
その証拠に、結合部からは蜜が流れ出し、抽挿の度に粘着質な音を立てるようになったからだ。
「あっ、ん、はぁっ、あぁっ、やっ、あ、ああっ」
無意識のうちに自分から腰を動かしてしまっていたが、それに気づいた時には既に遅く、
より深いところを突かれ、私は呆気なく達してしまった。
それと同時に膣内が激しく収縮し、白濁液を搾り取ろうとするかのような動きを見せる。
そのせいで、射精を促す結果となってしまったらしく、脈打ちながら大量の精を注ぎ込まれていた。
(あぁ……こんなに沢山出されたら妊娠してしまうかもしれない……)
そんな不安を抱いたものの、すぐにそれを振り払う。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

アルバートの屈辱

プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。 『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

白い結婚は無理でした(涙)

詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。 明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。 白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。 小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。 現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。 どうぞよろしくお願いいたします。

ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます

沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

元彼にハメ婚させられちゃいました

鳴宮鶉子
恋愛
元彼にハメ婚させられちゃいました

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて

アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。 二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――

騎士団長のアレは誰が手に入れるのか!?

うさぎくま
恋愛
黄金のようだと言われるほどに濁りがない金色の瞳。肩より少し短いくらいの、いい塩梅で切り揃えられた柔らかく靡く金色の髪。甘やかな声で、誰もが振り返る美男子であり、屈強な肉体美、魔力、剣技、男の象徴も立派、全てが完璧な騎士団長ギルバルドが、遅い初恋に落ち、男心を振り回される物語。 濃厚で甘やかな『性』やり取りを楽しんで頂けたら幸いです!

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。 「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

処理中です...