悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~

一ノ瀬 彩音

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「そうですか、なら遠慮無く頂かせていただきますわ」
私はそう言って彼のモノを手荒に扱き、一気に喉奥までくわえてやりました。
そして私は歯を立てて食いちぎるようにしながら舐めてあげたのです。彼は痛みに悶えておりました。
そして彼のモノが限界を迎えようとしたので私はわざとらしく音をたてて強く吸ったりしたのです。
そうする事によって彼は果てる事ができたのでした。
私は口に出されたモノを吐き出さずに全て呑み込んでしまいましたわ。
これで私の勝利が確定したのですから、当然の結果ではありますわ。
でも、念のために聞いてみることにしましたの。
「私が勝っちゃいましたが、それで良いんですわよね?」
と私は微笑みかけながら問いただしてみた。すると彼は顔面蒼白になりつつ震え声で答えてきたのですわ。
「あぁ……もちろんだとも……君の好きなようにしてくれて構わないよ。むしろ君の方こそいいのかい?
君は僕の奴隷になる事になるんだぞ?」
私はそれに対して笑ってみせた後に答えてあげることにしたのですわ。
「構いませんわよ。さあ早く私を自由にしてくださらないかしら?」
すると彼は慌てふためきながらも答えてきてくれたのですわ。
「わっ分かったよ。もう解放しようではないか。そうだな、
明日になったら迎えに行くから準備をしておくといいよ」
「はい分かりました」
という事で私の自由を手に入れたのでありました。
(それにしてもまさか私の方が虜になるとは思ってなかったけれど)
と思いつつ自分の部屋へと戻り、ドレスを脱いで身支度を整えたあと、鏡の前でもう一度確認をしておきますわ。
(やっぱり綺麗になっていますよね)
と自分に対して自信を持てた気がするので安心しつつ、眠りにつくことにしたのであった。
次の日を迎えると早速彼は私を起こしに来てくれたのであるがその姿を見た時に私は違和感を覚えたのである。
(なんだろうこの人どこか違うような)
「おはようございます。王太子」
「おっ、やっと起きたか。さっさと用意しろよ。今日は出かけるぞ」
彼は相変わらず傲慢な態度で話していたので私は仕方なく着替えて化粧を行った後に
彼に連れられて王都の街に出ることになったのである。
街へ出た私達は色々な所を見て回ったり買い物をしたり、食事をしたりと楽しく過ごしていましたわ。
そして最後に観覧車に乗りたいと言い出した彼がどうしてもと言うものだから
二人で乗り込むことにしたのであります。
するとすぐに係員が現れ私達を乗せて動き始めた所で王太子がこちらに手を伸ばしてきたのですわ。
そして私の頬に触れてくるとそのまま顔を近づけて来てキスを交わしてしまう。
「ふふっ可愛い奴め、キスだけで真っ赤になっておるとは初心なお嬢さんなのだな」
と彼は私に囁くと私を抱きしめたまま離そうとしなかった。
そうして時間が過ぎていき私達のゴンドラが頂上付近まで辿り着くと
急に地面が揺れ始めて私はバランスを崩したのです。私はなんとか耐えようとして、
体勢を立て直すとそこで異変が起きたのでした。
先程から私に抱きついていた王太子が私から離れたと思うと急に服を脱ぎだし、
裸体になった後で何故か股間のあたりを抑えて苦しみだす。
「痛ぇっ……うぉおお!!」
その悲鳴を聞いた私は咄嵯に彼の方を見ると既に彼の姿はなくなっており下半身だけの存在となってしまっていた。
私は一瞬だけ呆然とした後で慌てて叫ぶ事にしたのです。
「キャアァー!!  誰か助けてくださいまし!」
だがしかし誰も駆けつけてくることはなく辺りが静寂に包まれた後で再び彼の姿が消えていったと思った
その時にまたしても変化が起こるのである。彼は今度はモノだけの姿になってしまったようで
とても滑稽な姿を晒していた。
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