悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~

一ノ瀬 彩音

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「あっ……はぁはぁはぁ」
私は押し寄せてくる快感に堪えられず、艶やかな声を出してしまった。
「おいっ、誰が勝手にイッてるんだよ。ちゃんと締め付けておけよ」
私は必死に彼に言われるがまま膣内のモノを絞り出すようにして力を込める。
彼は私の中に入った状態で私のお尻を平手打ちして楽しそうに笑っていた。
私はそれに応える為にお股に力を入れ続けたのである。
彼は私のお腹を抱え込む様に腕を回しており、 私を抱き抱える様な姿勢になっているので、
まるで彼の赤ちゃんを孕んでいるみたいになってしまっている。私の体は彼に抱え込まれた状態になってしまい、
逃げることもできなくなってしまった。
そうして私は再び王太子に責められ始めてしまう。
「どうした?  俺はお前のことを愛し始めているんだぞ。もっと喜べよ」
彼はそう言いながら私の乳房を揉みしだいてくる。
そうされると、私の意思とは関係なく体が反応してしまう。
そうして私の体は開発されていくのを感じると、恐怖で涙が出てくるのだが
それも無視するように王太子は私の乳房に吸い付いてくるようになったのです。
最初は口だけだったのだが、今は私に見せ付けるようにして下品な音を立てている。
ただでさえ恥ずかしい状況なのに、乳房をいじられたせいで余計なことを考えてしまい
思わず変な気分になってしまうのですわ……。
それでも私は必死に耐えたのですわ……だって……負けたくないですもの!
(あれ……?)
……そんな風に思った瞬間……今までとは違う感覚が……頭の中でぐるんと渦巻いて……目の前が
チカチカしてきて……全身が……熱くなる感じが……何かおかしいわ!
「うぐぅ……」
私は突然の頭痛に襲われて、その場にうずくまる。
そしてしばらくの沈黙の後、ゆっくりと顔を上げて王太子を見る。
私の様子を不思議に思っていたのか彼は首を傾げる。
そして私は立ち上がり、彼に詰め寄った。
「あんたが私を虐めたのね……」
私が静かに語り掛けると彼は困惑した様子を見せる。
そして私は彼に近づいて行く。
「ねぇ貴方って何様のつもりなの?  私をどうしたいわけ?  本当にムカつくんだけど」
彼の胸ぐらを掴み、凄む私。そして私は彼の唇に強引に吸い付くと舌を絡ませて濃厚な接吻を行う。
すると彼は驚きのあまり硬直してしまいその場から動けなくなっていた。
その間に私は彼の上着を剥ぐとベルトを緩めズボンを下ろした。
そしてパンツの中から彼の分身を引きずり出して手で扱いてやる。
「あら、立派なモノをお持ちじゃないの」
私の手の動きに合わせて彼のものはだんだん硬くなっていく。
そして私の手に収まりきらなくなった頃合いで彼のモノを口に含んでやった。
彼はいきなりの事に驚いたのか抵抗しようとしてくるけど、その前に彼の頭を両手で掴んで固定してあげる。
そうして彼のモノを堪能していたところ、 突然彼の様子がおかしくなった。
「なんだこれ……俺のじゃねえ、何で女の手なんかに」
私にはその理由が分かってしまった。
これはあの男の魔法なのです。
恐らく私の記憶を奪い取った際に奪った記憶を使って私の体を乗っとっているのでしょう。
「さあ今すぐ私を解放しなさい」
私が強く言うが、男はニタニタ笑うばかりで動こうともしないのですわ!
「無駄だよ。僕は君に勝つことはできない」
勝ち誇るようなその態度に私は怒りを覚えるがここで焦ってしまえば相手の思うつぼだと思って我慢をする。
私は心を落ち着けるため深呼吸を行い自分をクールダウンさせる。
そして私は冷静さを取り戻したので男に問いかける。
「私が勝ったら私の自由を返してくれるんですよね?」
「ああ。約束通り君の望み通りにしようじゃないか」
私は勝利の確信を得ながらこう言ったのです。
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