悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~

一ノ瀬 彩音

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「ここから先はお通しできませぬぞ?」
衛士の一人は怪しげに私の姿を見定めてくる。流石にこれはマズいかもししれないなと感じたのでその場から離れることにするのだったが、別の兵達に見つかってしまうこととなる。
彼等によると私を捕まえて城に戻す必要があると言い出して縄をかけようとするので、私は無茶苦茶に抵抗することにしたのである。
力いっぱい殴りかかってきたら噛み付いてやったわ。血が流れても構うことはない。捕まるよりはマシというものだわ。
その後も蹴ったり殴ってきたりする兵隊達なのだけど、私の方が勝っているため遂には諦めたらしいわ。
そんな時に王太子が来ると乱暴に私の
衣服を剥ぎ取られた。
「ふふふ。可哀想に、君は 悪い奴らの毒牙にかかったのだ」
そう告げると彼は強引に挿入してくる。
「あう!  痛いですわ。」
無理矢理犯されているのに感じている私を見て王太子は不敵な笑みを浮かべている。
「やはり処女だったか!
俺だけの女になるなら生かしておく」
王太子の言葉に私は屈服していく。
こうして私達の日常が始まったわ。
「今日はこれを使おう」
「え……?」
渡されたのは彼のモノを模した玩具だった。
私は震えていた。
どうすればいいのだろうか。
この上なく悩んでいて心の中ではパニック状態である。
すると彼は口元だけで笑うとこちらに向かって囁きかける。
「おいで。ちゃんと見ててやるから」
彼の言葉を聞いて私は逆らうことができなくなっていた。
近寄ると彼が自分の方に引き寄せてくる。
そしてゆっくりとそれを手に取ると私は思い切って彼のモノへと押し当てていく。
少し擦れる度に彼の口から吐息が漏れ聞こえてくるのがわかった。…………おかしいわね……なんだろこれ……。
「はぁはぁ……」
私はいつしか興奮していた。
夢中になりながら腰を振る。
彼の喘ぐ声を聞くのが好きだった。
どうしようもない位にはしたなくなって くるんだけどどうしたら良いのかしら……!? 
「くぅ……」
私は堪えるように歯軋りをする。
こんなはずでは!
私はどうしてしまったのかしら?
自分を取り戻すためにも落ち着かなければならない。
気を取り直すと再度試みるが成果はない。
私の動きに合わせて王太子のそれは動いて来るので私の動きによって変化する様子が見えるので楽しくもあったけど次第に焦燥を感じるようになっていた。
上手く行かないのだ。
それから数分後には疲れた
私だけが残されたわ。
彼は楽しかったようで
満足げに笑っています。
そこで私は彼に頼んだ。
私にどうして欲しいのかと。
彼は快く引き受けてくれたわ。
「ほほうなるほどねぇ……。
僕としてはちょっと恥ずかしいな」
……彼の方はどうやらすごく乗り気の様子ね?
どういうことなのかわからないままじっとしているといきなり彼は私を押し倒し、手を押さえつけてそのまま組み伏せてきたじゃないの!!
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