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そして翌朝、目覚めた私が昨晩のことを思い返してみて赤面してしまうのですが、
そこでようやく自分が裸身であることに気付いたのです。
慌てて服を着ようとしたのですが、その時、ある異変に気付いた私は思わず固まってしまいました。
というのもその視線の先には、何やら紋様のようなものが浮かんでいるではありませんか!?
それもよく見ると子宮の位置に浮かんでいたため、戸惑いを隠しきれない私がどうしようかと思案しているところへ、
いつの間に起きたのか近付いてきた国王と目が合ってしまったことで焦りを覚えた私が後退った際に足が縺れてしまい倒れそうになったのですが、
咄嗟に抱き留めてくれた彼のおかげで転倒することを免れた私がホッと安堵の息を吐いたところで、
急に笑いだした彼を見て怪訝そうな顔をした私が首を傾げることになりましたので問い掛けてみると、笑いながら答えてくれましたよ。
「いや、何でもないよ? ただ、昨日、あれだけシたのに妊娠しないなと思ってね? ちょっと心配になっただけだ」
「……え?」
一瞬、何を言っているのか分からなかったので聞き返したつもりだったんですけど、どうやら通じなかったらしく苦笑されてしまったんですけど、
聞き間違いではなかったらしく、その後、改めて教えてくれた話によるとどうやら妊娠することはないらしく、
しかもその理由というのが、王妃という特別な立場にいる以上、そう簡単に孕まされてしまえば国が荒れるのは避けられないだろう、という理由があったからだったそうで、
つまり、子供が出来てしまわない理由というのは他にもあった訳ですけれども、その理由を知ることになった時のショックといったらなかったでしょう。
何故なら、それが全ての原因だと思っていたからです。
「まぁ、クレイアはその紋様のお陰で妊娠しなくて済んでいるし、感謝しないといけないな。という事でクレイア、まずは俺のモノを舐めてくれ」
「はぁ~♥ これが貴方のアレなのね……ふふっ、こんなになっているんだから、気持ち良くしてあげなくちゃ」
そう言った後、躊躇うことなくモノをしゃぶり始め、嬉しそうに目を細めながら舐めしゃぶっていた私はそのまま口で白濁液を受け止めると飲み干したのだった。
「ふぅ、美味しかったわぁ、それじゃあ、次は私の番よね?」
そう言って服を脱ぎ去った私は、下着姿になるとベッドに仰向けになって足を開いたのだが、その中心は既に濡れており、
私が興奮していることを示していたため、それを見た彼はニヤリと笑みを浮かべると、私の上に覆い被さるようにしてから耳元で囁いた。
「こんなに濡らして、そんなに待ちきれなかったのかい?」
そんな問いかけに対して恥ずかしそうに顔を背けながらも小さく頷いた私を見た彼がそっと花弁に触れると、ビクッと身体を震わせたものの、
嫌がる素振りは全く見せずに受け入れていたことから、これなら大丈夫だろうと判断した俺はゆっくりと挿入していった。
すると、やはり痛みがあるのか、顔を歪めているのが見えたものの、すぐに表情を蕩けさせたのを見て、大丈夫そうだと感じた彼が少しずつ抽挿を開始すると同時に、
私の口から漏れてくる甘い喘ぎ声を聞いたことで、さらに興奮したことで、 あっという間に限界を迎えた彼は、私の中へ欲望を解き放ち、
それと同時に私も絶頂を迎えたことで、ぐったりと脱力してしまった私を抱き締めた彼は、その柔らかな感触を堪能しつつ、
暫くの間、余韻に浸ることにしたのだが、不意に私が、 私のお腹、見て貰えますか、って言ってきたものだから、
言われるがままに視線を向けてみたところ、そこには、何か模様のようなものが描かれていることに気が付いたんだが、それは一体何なんだろう、
と考えていた彼に対し、私はこれは淫紋ですと答えるのです。
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