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王子はそんなアイリスを優しく抱きしめながら、頭を撫でている。
アイリスは眠ってしまった。
王子はそんなアイリスを見ていると、アイリスが愛おしくなる。
王子はそんな事を考えていると、いつの間にか眠っていた。
翌朝、朝食を食べていると、アイリスが訪ねて来た。
王子が扉を開けると、アイリスは照れ臭そうにしながら、お礼を言いに来たと言った。
王子は部屋に招き入れると、椅子に座ってもらい、飲み物を出した。
暫く他愛のない話をしていると、不意にアイリスが尋ねて来た。
王子はアイリスの質問に答えた。
「私はクリスの事が大好きです」
アイリスは王子の目を見て真剣な表情をして言う。
「私もアイリスの事は大好きだぞ」
王子は優しく微笑みながら答える。
「でも、私はまだクリスに何も返せてない」
「そんな事はないと思うけどな」
「いいえ、私は何も返せていないわ」
「そうかな、俺は充分に貰ったけどな」
「本当ですか?」
「ああ、アイリスは俺の傍に居てくれるだけでいいんだ」
「それだけでいいのですか?」
そう不安げに言うアイリスを抱きしめて、頭を撫でながら言う。
「それだけで充分なんだよ」
アイリスは嬉しそうに抱きついてきた。
暫くの間そうしていると、アイリスは帰ると言い出した。
王子は寂しくなったが、引き留める事はしない。
「じゃあな」
「はい、また来ますね」
「ああ、待っているよ」
アイリスは笑顔を浮かべて帰って行った。
数日後、アイリスが訪ねて来た。
王子は扉を開けると、アイリスは照れ臭そうにしながら、お礼を言いに来たと言った。
王子は部屋に招き入れると、椅子に座ってもらい、飲み物を出した。
「この前はありがとう」
「いいえ、私の方こそありがとうございます」
そう言って頭を下げた。
しばらく他愛もない話を続けていると、アイリスが切り出してきた。
王子は少し戸惑ったが、アイリスの話を聞く事にした。
アイリスは意を決して王子に尋ねた。
「何故自分を好きになったのか」
王子は考えた後、素直に答えた。
「最初に見た時に綺麗だと思ったからだ」
それを聞いたアイリスは嬉しそうにしていた。
王子は続けて言った。
「一目惚れだな、最初に見た時から綺麗だと思っていたよ」
それを聞いたアイリスは顔を真っ赤にして俯いていた。
王子はアイリスを褒め称えた。
そして、王子はアイリスに言った。
「お前は本当に可愛いな」
アイリスは益々顔を赤くして俯いている。
王子はそんなアイリスが可愛くて堪らない。
「お前の気持ちはよくわかった」
「そうですか」
「それでお前はどうしたいのだ?」
「それは……」
「はっきりしろ」
「結婚したいです」
「そうか、俺もだ」
王子は立ち上がって、アイリスの手を取ると、ベッドに連れて行った。
アイリスは恥ずかしそうにしている。
アイリスに王子が
「アイリス、お前は俺の宝物だよ」
そう言うと微笑みアイリスの手の甲にキスをそっと落とすのです。
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