悪役令嬢は穢れを知らない~溺愛王子に処女を奪われて、淫蜜と愛蜜の狭間で~

一ノ瀬 彩音

文字の大きさ
上 下
23 / 38

23.

しおりを挟む
王子はアイリスの背中に手を回し、ドレスを脱がしていく。
アイリスはされるがままになっている。
アイリスの上半身が露わになる。
王子はアイリスの乳房を転がすように舐めて、口に含んで吸った。
アイリスの口から甘い吐息が漏れ始める。
王子はアイリスの乳房から口を離すと、スカートの中に手を滑り込ませた。
そして、下着の上から花弁に指を当ててなぞっていく。
「どうされたいのかな?」
王子はわざとらしく聞いてみた。
アイリスは真っ赤になって俯いている。
王子はアイリスの耳元に唇を寄せた。
「教えて欲しい」
アイリスは蚊の鳴くような小さな声で言う。
「ひ、酷いわ、何で今日はこんなに攻めるんですか、クリスのイジワル」
「だってさ、お前朝から逃げたじゃん、ここを触るだけでいいの? アイリス」
王子は執拗に攻めたてる。
王子の執拗な責めにアイリスはついに観念して言葉を漏らした。
アイリスは王子の背中に腕を回して、ぎゅっとして囁いた。
「ごめんなさい」
そう聞いた途端溜息を尽くと王子は理解した。
(確かに以前の自分なら、首輪に繋いで嬲っていたかも)
アイリスの良心を苛みながら酷く抱いただろう。
でも、あの占い師に逢って正解だったと思う。
「許してあげよう、俺はお前が大好きだからね」
王子はそう言って、アイリスの頬にキスをする。
アイリスは王子の首筋にキスを返した。
王子はアイリスのスカートを捲り上げると、パンティを下ろした。
アイリスは王子のモノを見て、ごくりと唾を飲み込んだ。
そして、自分の花弁にあてがうと、腰を少しずつ落としてはめ込んでいく。
やがて、根元まで飲み込むと、王子に抱きついて、唇を重ねて舌を絡めた。
暫くの間、お互いを求め合うと、王子が腰を動かし始めた。
アイリスの腰も次第に動き始めた。
やがて、絶頂に達すると、アイリスはぐったりとしていた。
そんなアイリスを優しく抱きしめながら、優しく頭を撫でていると、アイリスは眠ってしまった。
そんなアイリスを見ながら、王子は思う。
(この幸せがいつまでも続けばいいのにな)
翌朝、朝食を食べていると、アイリスが訪ねてきた。
王子が扉を開けると、アイリスは照れ臭そうにしながら、お礼を言いに来たと言った。
王子は部屋に招き入れると、椅子に座ってもらい、飲み物を出した。
アイリスは出されたジュースを美味しそうに飲んでいる。
王子はアイリスの前に立つと、改めて感謝の言葉を述べた。
アイリスは少し戸惑いながら、お役に立てて良かったですと答える。
しばらく他愛のない話をしていると、不意にアイリスが尋ねて来た。
「クリスはどうして、私の事好きになったんですか?」
いきなりの質問に戸惑ったが、王子は素直な気持ちを話す事にした。
「一目惚れだな、最初に見た時から綺麗な子だなと思っていたよ」
アイリスはそれを聞いて顔を赤くした。
そして、今度はアイリスが尋ねた。
「クリスは何故私を選んでくれたの?」
「そうだな、お前が俺を好きだと言ってくれるからだな」
「それだけ?」
「それもあるけど、お前が一生懸命に頑張っている姿を見てきたからな」
「そうですか」
アイリスは嬉しそうにしている。
「ありがとう」
「こちらこそ」
そう言うと2人は見つめ合ってキスをした。
しばらくして、アイリスは帰って行った。
数日後、王子はアイリスの部屋を訪ねた。
アイリスは快く迎えてくれた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

兄様達の愛が止まりません!

恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。 そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。 屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。 やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。 無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。 叔父の家には二人の兄がいた。 そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…

一途なエリート騎士の指先はご多忙。もはや暴走は時間の問題か?

はなまる
恋愛
 シエルは20歳。父ルドルフはセルベーラ国の国王の弟だ。17歳の時に婚約するが誤解を受けて婚約破棄された。以来結婚になど目もくれず父の仕事を手伝って来た。 ところが2か月前国王が急死してしまう。国王の息子はまだ12歳でシエルの父が急きょ国王の代理をすることになる。ここ数年天候不順が続いてセルベーラ国の食糧事情は危うかった。 そこで隣国のオーランド国から作物を輸入する取り決めをする。だが、オーランド国の皇帝は無類の女好きで王族の女性を一人側妃に迎えたいと申し出た。 国王にも王女は3人ほどいたのだが、こちらもまだ一番上が14歳。とても側妃になど行かせられないとシエルに白羽の矢が立った。シエルは国のためならと思い腰を上げる。 そこに護衛兵として同行を申し出た騎士団に所属するボルク。彼は小さいころからの知り合いで仲のいい友達でもあった。互いに気心が知れた中でシエルは彼の事を好いていた。 彼には面白い癖があってイライラしたり怒ると親指と人差し指を擦り合わせる。うれしいと親指と中指を擦り合わせ、照れたり、言いにくい事があるときは親指と薬指を擦り合わせるのだ。だからボルクが怒っているとすぐにわかる。 そんな彼がシエルに同行したいと申し出た時彼は怒っていた。それはこんな話に怒っていたのだった。そして同行できる事になると喜んだ。シエルの心は一瞬にしてざわめく。 隣国の例え側妃といえども皇帝の妻となる身の自分がこんな気持ちになってはいけないと自分を叱咤するが道中色々なことが起こるうちにふたりは仲は急接近していく…  この話は全てフィクションです。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。 「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。

五月ふう
恋愛
 リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。 「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」  今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。 「そう……。」  マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。    明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。  リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。 「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」  ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。 「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」 「ちっ……」  ポールは顔をしかめて舌打ちをした。   「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」  ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。 だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。 二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。 「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

処理中です...