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皇帝である、グリファンス様は、
私が他の男性と一緒にいるところを見かける度に不機嫌になってしまい、いつも決まってお仕置きとして、朝まで抱かれることになるのである。
――ある日のこと、いつものようにメイドさんに起こされた私は、眠い目を擦りながらも支度を済ませると、急いで彼の元へと向かったのだが、
到着するや否や抱き上げられてしまったため、慌てて抵抗を試みるものの全く効果がなく、そのまま運ばれてしまったため、諦めたように身を委ねることにした
ところが、目的地に到着するなりベッドに押し倒された上に、衣服を全て脱がされたことでようやく我に返った私は、抗議の声を上げた。
それに対して、彼──皇帝陛下は何も答えず、ただ黙ってこちらを見つめてくるばかりだったが、その視線に気圧される形で思わず黙り込んでしまうのだった。
見ていた皇帝陛下は妖しく微笑んだかと思うと、突然、首筋に噛み付いてきたのである。
驚いた私が慌てて逃れようとするものの、力強く押さえつけられているために身動きが取れず、結局、為す術もなくされるがままになってしまう。
さらに、そこへ追い打ちをかけるかのように、皇帝の舌が胸元へ伸びてきて、敏感な部分を責められてしまった私は、あっという間に絶頂を迎えてしまい、
呆気なく意識を失ってしまうのであった。
それからしばらくの間、失神状態が続いたのだが、その間にも身体中をまさぐられたらしく、不意に触れられたことで目を覚ますことになる。
しかし、まだ朦朧としている状態で、ぼんやりとしている私を余所に、いつの間にか下の方に移動してきていた皇帝陛下が、
花弁から溢れ出る蜜を啜り始めたので、堪らず喘ぎ声を上げてしまう私だったが、そんな様子を目にした彼は、満足げな笑みを浮かべたかと思うと、
再び行為を再開したのであった。
そうして結局、朝から明け方近くまで散々弄ばれた挙句、
「これでまたしばらくは大丈夫だろう」
笑顔で告げる皇帝陛下に対して、私は頬を赤らめたまま無言で頷いたのであった。
それ以来、すっかり習慣化してしまったのか、皇帝陛下は私の身体を定期的に求めるようになっただけでなく、毎日のように身体を重ねていたわけだが、
その一方で、公務でしばらく家を空けなければならない時以外は毎日欠かさず抱いてくれるため、いつしかそれが日常となりつつあったが、
ある時、いつものように求められようとした時に、唐突に皇帝陛下が言い放った言葉に、耳を疑うこととなる。
「そろそろ子供を作らないとな」
というものだった。
聞いた瞬間、驚きのあまり固まってしまう私であったが、皇帝陛下の一言はそれで終わりではなかったようで、
続けざまにとんでもないことを口にしたかと思えば、あろうことか、服を脱ぎ出して私に迫ってきたのだ。
抵抗する間もなく押し倒されてしまい、あっという間に服を脱がされてしまうと、そのまま強引に唇を奪われてしまったことで、
完全に抵抗する気力を失ってしまった私は、 結局、されるがままになってしまうのだった。
その後も、濃厚な口付けを繰り返しながら、胸を揉みしだかれただけで、早くも息が上がってしまい、
見た皇帝が笑みを浮かべるのを見て羞恥を覚えるが、もはや抵抗するつもりなど微塵もなかったため、無言のまま頷くと、
合図とするかのように愛撫が始まったのだが、 それと同時に、今度は指先が下腹部を撫で回してきたので、ビクッと身体が跳ねてしまう。
その反応を面白がるように、皇帝はさらに激しく指を動かし始めるのだが、あまりの激しさに思わず身を捩ってしまう私に対して、
皇帝は妖しい笑みを浮かべてみせるだけだった。
私が他の男性と一緒にいるところを見かける度に不機嫌になってしまい、いつも決まってお仕置きとして、朝まで抱かれることになるのである。
――ある日のこと、いつものようにメイドさんに起こされた私は、眠い目を擦りながらも支度を済ませると、急いで彼の元へと向かったのだが、
到着するや否や抱き上げられてしまったため、慌てて抵抗を試みるものの全く効果がなく、そのまま運ばれてしまったため、諦めたように身を委ねることにした
ところが、目的地に到着するなりベッドに押し倒された上に、衣服を全て脱がされたことでようやく我に返った私は、抗議の声を上げた。
それに対して、彼──皇帝陛下は何も答えず、ただ黙ってこちらを見つめてくるばかりだったが、その視線に気圧される形で思わず黙り込んでしまうのだった。
見ていた皇帝陛下は妖しく微笑んだかと思うと、突然、首筋に噛み付いてきたのである。
驚いた私が慌てて逃れようとするものの、力強く押さえつけられているために身動きが取れず、結局、為す術もなくされるがままになってしまう。
さらに、そこへ追い打ちをかけるかのように、皇帝の舌が胸元へ伸びてきて、敏感な部分を責められてしまった私は、あっという間に絶頂を迎えてしまい、
呆気なく意識を失ってしまうのであった。
それからしばらくの間、失神状態が続いたのだが、その間にも身体中をまさぐられたらしく、不意に触れられたことで目を覚ますことになる。
しかし、まだ朦朧としている状態で、ぼんやりとしている私を余所に、いつの間にか下の方に移動してきていた皇帝陛下が、
花弁から溢れ出る蜜を啜り始めたので、堪らず喘ぎ声を上げてしまう私だったが、そんな様子を目にした彼は、満足げな笑みを浮かべたかと思うと、
再び行為を再開したのであった。
そうして結局、朝から明け方近くまで散々弄ばれた挙句、
「これでまたしばらくは大丈夫だろう」
笑顔で告げる皇帝陛下に対して、私は頬を赤らめたまま無言で頷いたのであった。
それ以来、すっかり習慣化してしまったのか、皇帝陛下は私の身体を定期的に求めるようになっただけでなく、毎日のように身体を重ねていたわけだが、
その一方で、公務でしばらく家を空けなければならない時以外は毎日欠かさず抱いてくれるため、いつしかそれが日常となりつつあったが、
ある時、いつものように求められようとした時に、唐突に皇帝陛下が言い放った言葉に、耳を疑うこととなる。
「そろそろ子供を作らないとな」
というものだった。
聞いた瞬間、驚きのあまり固まってしまう私であったが、皇帝陛下の一言はそれで終わりではなかったようで、
続けざまにとんでもないことを口にしたかと思えば、あろうことか、服を脱ぎ出して私に迫ってきたのだ。
抵抗する間もなく押し倒されてしまい、あっという間に服を脱がされてしまうと、そのまま強引に唇を奪われてしまったことで、
完全に抵抗する気力を失ってしまった私は、 結局、されるがままになってしまうのだった。
その後も、濃厚な口付けを繰り返しながら、胸を揉みしだかれただけで、早くも息が上がってしまい、
見た皇帝が笑みを浮かべるのを見て羞恥を覚えるが、もはや抵抗するつもりなど微塵もなかったため、無言のまま頷くと、
合図とするかのように愛撫が始まったのだが、 それと同時に、今度は指先が下腹部を撫で回してきたので、ビクッと身体が跳ねてしまう。
その反応を面白がるように、皇帝はさらに激しく指を動かし始めるのだが、あまりの激しさに思わず身を捩ってしまう私に対して、
皇帝は妖しい笑みを浮かべてみせるだけだった。
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