あららっ、ダメでしたのねっそんな私はイケメン皇帝陛下に攫われて~あぁんっ妊娠しちゃうの♡~

一ノ瀬 彩音

文字の大きさ
上 下
1 / 38

1.

しおりを挟む
「そ、それは……でも、これは私の意思ではなく、無理やり……」

私がそう言い訳をすると、皇帝陛下は私の顎に指をかけ、顔を上に向かせました。
そして、じっと私の顔を見つめてきます。

「……嘘だな」

そう言って、皇帝陛下は私をベッドの上に押し倒し、そのまま覆い被さってきました。

「きゃっ、ちょ、ちょっと、やめてください、皇帝陛下!」

私が必死に抵抗しますが、皇帝陛下はびくともしません。
それどころか、どんどんと顔を近づけてきて――

「や、やめ、やめて、ください、あ、あの、お、落ち着いて、くださいね?」

なんとか、言葉を絞り出しました。
すると、ようやく、皇帝陛下の動きが止まります。
ほっ、どうやら、止まってくれたようです。
よかった、これで、もう大丈夫、ですよね?
ですが、次の瞬間、私は目を疑いました。
なんと、皇帝陛下はそのまま、私の首筋に顔を埋め、ぺろりと舌で舐め上げたのです!

ぞわぞわっ、とした感覚が、全身を駆け抜け、思わず、変な声が出てしまいました。
それから、皇帝陛下は、何度も何度も、首筋を舐めてきました。
その度に、私は、びくびくっと身体を震わせてしまいます。

「やっ、あっ、だ、だめ、です、から、ぁ、ん、ふっ、はぁ、あん、やぁ、あ、あんっ」

あまりのくすぐったさに、だんだんと、頭の中が真っ白になっていきます。
もう、何が何だか、よく分かりません。
ただ、とにかく、このくすぐったさから逃れたい、ということだけしか、考えられなくなっていきました。
だから、私は、必死になって、皇帝陛下に訴えかけます。

「も、もう、いい、ですから、お願い、です、から、許して、ください、お願いします、
これ以上、されたら、私、どうにか、なっちゃいますから、どうか、お許しください、お願いします」

しかし、それでも、皇帝陛下は、やめてくれません。
むしろ、さらに激しく、責め立ててきます。
しかも、今度は、服の中に手を入れてきて、直接、肌に触れてきました。
そして、その手は、徐々に上へと移動していき、ついに乳房の膨らみにまで達してしまいました。
むにゅ、むにゅ、という感触を楽しむように、ゆっくりと、揉みほぐしてきます。

同時に、耳たぶを口に含み、甘噛みしたり、耳の穴の中まで、舌を突っ込んできたりしました。
厭らしい音が、頭の中に響き渡り、その音すらも、快感となって、私の全身を支配していきます。
気づけば、口からは、甘い吐息が漏れていました。
このままでは、まずい、と思った私は、最後の力を振り絞って、こう叫びました。

「こ、これ以上、変なことをしたら、大声、出しますよ!  いいんですか!?」

すると皇帝陛下の動きがピタリと止まり、私から、離れてくれました。
よ、よかった、とりあえず、助かったみたいです。
ですが、安心するのはまだ早いようでした。
なんと、皇帝陛下は、懐から何かを取り出したのです。
それは、小さな瓶でした。
中には、薄桃色の液体が入っています。

それを、きゅぽっ、と開け、そのまま、口に流し込みました。
喉が鳴り、あっという間に飲み干してしまい、ぷはっ、と息を吐き出すと、皇帝陛下は再び、私に覆い被さってきました。

「え、ちょ、ちょっと待ってください、まだ、やるつもりなのですか!?  もう、十分でしょう、いい加減、やめてください!」

私は、必死に抵抗しますが、やはり、どうにもなりません。
それに、なんだか、頭がぼーっとしてきて、身体に力が入らなくなってしまいました。
もしかして、さっきの薬のせいでしょうか?
だとしたら、早く逃げないと、大変なことになってしまいそうです。
なので、なんとか、逃げようとするのですが、やっぱり、身体が言うことを聞きません。

結局、私は、されるがまま、皇帝陛下のなすがままになっていました。

「んっ、ふぅっ、や、やだ、そこ、触らないで、ください、お願い、ですから、そこは、駄目なんです、
本当に、やめて、ください、お願いします、なんでも、しますから、そこだけは、どうか、許して、ください、お願いします」

「ほう、そうか、ならば、仕方ないな」

そう言って、皇帝陛下は私の乳房から手を離してくれました。
ほっ、どうやら、分かってくれたようです。
よかった、これで、やっと、解放される――そう思った瞬間、今度は、下半身に手を伸ばされました。
ドレスを脱がされ、下着越しに、大事なところを指でなぞられます。
淫靡な音が響き、羞恥のあまり、顔が真っ赤になります。

皇帝陛下は、そんな私の反応を愉しむように、何度も、執拗に攻め立ててきました。
そして、しばらくすると、今度は、その指をショーツの中へと滑り込ませ、直接、触ってきました。
厭らしい音が聞こえてきて、私はますます恥ずかしくなります。
ですが、それだけでは終わりませんでした。
なんと、皇帝陛下はそのまま、中に指を入れてきたのです!

その瞬間、今まで感じたことのないような衝撃が全身を襲いました。
痛みはないものの、強烈な異物感に襲われます。
そんな状態でも、皇帝陛下は容赦なく、指を動かし続けます。

「やっ、あ、だめ、です、動かさない、で、くださ、い、あっ、んぅ、ふ、はぁ、ん、やぁ、あんっ、ふぁ」

もう、自分でも何を言っているのか分かりません。
ただ、与えられる刺激に身を委ねることしかできません。
そのうち、だんだん、頭の中が真っ白になっていき、何も考えられなくなっていきました。
そして、とうとう限界に達してしまった私は、そのまま絶頂を迎えてしまいました。
身体を仰け反らせ、盛大に潮を吹きながら果ててしまいます。

「随分と派手にイッたな」

皇帝陛下はそう言って笑いました。
そして、再び、唇を重ねてきたかと思うと、舌を絡ませてきました。
口内に侵入してくる舌の感触を味わいながら、私はそっと目を閉じました。
やがて唇が離れ、透明な糸を引きますが、それもすぐに切れてしまいます。
それからしばらくの間、お互いに見つめ合いましたが、ふと我に返ると、急に恥ずかしくなってきて目を逸らしました。

そんな私の様子を見て、皇帝陛下はくすくすと笑っていました。
それがなんだか悔しくて、つい言い返してしまいます。

「わ、笑わないでください!  そもそも、あなたが悪いんですよ!  あんな薬を飲ませるから!」

私がそう訴えると、皇帝陛下は笑いながら言いました。

「ああ、そうだな、悪かった。まさか、あそこまで効くとは思わなくてな。
だが、お前も気持ちよかっただろう?」

「そ、それは……まあ、確かに気持ち良かったですけど……」

私の言葉に、皇帝陛下はさらに笑みを濃くしました。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛

らがまふぃん
恋愛
 こちらは以前投稿いたしました、 美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛 の続編となっております。前作よりマイルドな作品に仕上がっておりますが、内面のダークさが前作よりはあるのではなかろうかと。こちらのみでも楽しめるとは思いますが、わかりづらいかもしれません。よろしかったら前作をお読みいただいた方が、より楽しんでいただけるかと思いますので、お時間の都合のつく方は、是非。時々予告なく残酷な表現が入りますので、苦手な方はお控えください。 *早速のお気に入り登録、しおり、エールをありがとうございます。とても励みになります。前作もお読みくださっている方々にも、多大なる感謝を! ※R5.7/23本編完結いたしました。たくさんの方々に支えられ、ここまで続けることが出来ました。本当にありがとうございます。ばんがいへんを数話投稿いたしますので、引き続きお付き合いくださるとありがたいです。この作品の前作が、お気に入り登録をしてくださった方が、ありがたいことに200を超えておりました。感謝を込めて、前作の方に一話、近日中にお届けいたします。よろしかったらお付き合いください。 ※R5.8/6ばんがいへん終了いたしました。長い間お付き合いくださり、また、たくさんのお気に入り登録、しおり、エールを、本当にありがとうございました。 ※R5.9/3お気に入り登録200になっていました。本当にありがとうございます(泣)。嬉しかったので、一話書いてみました。 ※R5.10/30らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。 ※R6.1/27美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前作) と、こちらの作品の間のお話し 美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛 始めました。お時間の都合のつく方は、是非ご一読くださると嬉しいです。※R6.5/18お気に入り登録300超に感謝!一話書いてみましたので是非是非! *らがまふぃん活動二周年記念として、R6.11/4に一話お届けいたします。少しでも楽しんでいただけますように。 ※R7.2/22お気に入り登録500を超えておりましたことに感謝を込めて、一話お届けいたします。本当にありがとうございます。

【完結】夢見たものは…

伽羅
恋愛
公爵令嬢であるリリアーナは王太子アロイスが好きだったが、彼は恋愛関係にあった伯爵令嬢ルイーズを選んだ。 アロイスを諦めきれないまま、家の為に何処かに嫁がされるのを覚悟していたが、何故か父親はそれをしなかった。 そんな父親を訝しく思っていたが、アロイスの結婚から三年後、父親がある行動に出た。 「みそっかす銀狐(シルバーフォックス)、家族を探す旅に出る」で出てきたガヴェニャック王国の国王の側妃リリアーナの話を掘り下げてみました。 ハッピーエンドではありません。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

片想いの相手と二人、深夜、狭い部屋。何も起きないはずはなく

おりの まるる
恋愛
ユディットは片想いしている室長が、再婚すると言う噂を聞いて、情緒不安定な日々を過ごしていた。 そんなある日、怖い噂話が尽きない古い教会を改装して使っている書庫で、仕事を終えるとすっかり夜になっていた。 夕方からの大雨で研究棟へ帰れなくなり、途方に暮れていた。 そんな彼女を室長が迎えに来てくれたのだが、トラブルに見舞われ、二人っきりで夜を過ごすことになる。 全4話です。

ヤンデレ、始められました。

来栖もよもよ&来栖もよりーぬ
恋愛
ごくごく平凡な女性と、彼女に執着する騎士団副隊長の恋愛話。Rシーンは超あっさりです。

燻らせた想いは口付けで蕩かして~睦言は蜜毒のように甘く~

二階堂まや
恋愛
北西の国オルデランタの王妃アリーズは、国王ローデンヴェイクに愛されたいがために、本心を隠して日々を過ごしていた。 しかしある晩、情事の最中「猫かぶりはいい加減にしろ」と彼に言われてしまう。 夫に嫌われたくないが、自分に自信が持てないため涙するアリーズ。だがローデンヴェイクもまた、言いたいことを上手く伝えられないもどかしさを密かに抱えていた。 気持ちを伝え合った二人は、本音しか口にしない、隠し立てをしないという約束を交わし、身体を重ねるが……? 「こんな本性どこに隠してたんだか」 「構って欲しい人だったなんて、思いませんでしたわ」 さてさて、互いの本性を知った夫婦の行く末やいかに。 +ムーンライトノベルズにも掲載しております。

婚約破棄される令嬢は最後に情けを求め

かべうち右近
恋愛
「婚約を解消しよう」 いつも通りのお茶会で、婚約者のディルク・マイスナーに婚約破棄を申し出られたユーディット。 彼に嫌われていることがわかっていたから、仕方ないと受け入れながらも、ユーディットは最後のお願いをディルクにする。 「私を、抱いてください」 だめでもともとのその申し出を、何とディルクは受け入れてくれて……。 婚約破棄から始まるハピエンの短編です。 この小説はムーンライトノベルズ、アルファポリス同時投稿です。

当て馬令嬢からの転身

歪有 絵緖
恋愛
当て馬のように婚約破棄された令嬢、クラーラ。国内での幸せな結婚は絶望的だと思っていたら、父が見つけてきたのは獣人の国の貴族とのお見合いだった。そして出会ったヴィンツェンツは、見た目は大きな熊。けれど、クラーラはその声や見た目にきゅんときてしまう。    幸せを諦めようと思った令嬢が、国を出たことで幸せになれる話。 ムーンライトノベルズからの転載です。

処理中です...