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ユリウス様は起きる気配はなく、まだぐっすりと夢の世界に旅立っておられる様子。
なので私はそのままもう一度目を閉じようとしたのですが……。
「お目覚めになられましたか?」
そうメイドが入ってきて声を掛けてきたのです。
ユリウス様を起こす前に着替えの準備をしなければいけなかったのですが、私は慌てて目を閉じました。
すると彼女は察してくれたのか、
「ではユリウス様を起こしに参りますね」
「はい……
お願い致します……」
私は恥ずかしそうに答えると急いで顔を洗いに行った。
私はカルネ。
今はユリウス様と暮らしております。
私達の仲はとても良好でお互いに助け合って過ごしていました。
私は今日も仕事に行くため、ユリウス様を起こそうとしておりました。
そしていつも通りにユリウス様を揺さぶったり、声をかけたりしたのですが反応がありません。
「仕方がないですね、お布団を剥がしちゃいましょうねー♪ さぁ出てらっしゃ~い、ユリウス様」
そう言って掛けられていた毛布を引っぺがすとそこには下着姿のユリウス様が。
私は驚いてしまいましたがユリウス様は私の姿を見て嬉しそうに微笑んでくれたのです。
ユリウス様を誘惑するかのように自分の胸を寄せ上げて谷間を作って見せました。
その瞬間、ユリウス様は私のことを抱きしめてきて激しくキスをしてきました。
その激しさに息が出来なくなりそうな程だったので、私は必死で抵抗して逃れると、
「ちょ、ちょっと待ってください。お、落ち着きました?」
「ああ、落ち着いたよ。でも、僕はカルネのことが好きすぎて抑えられなくなったんだ」
「それは嬉しいですけどいきなりは駄目です。びっくりするじゃないですか!?」
すると突然私を押し倒して来ました。
私に覆い被さらないよう、両腕を掴んでいるので何も出来ません
「な、何をするんですの!?」
そう尋ねるとユリウス様は私の首筋に顔を埋めて強く吸った。
「ひゃうん!」
「僕がカルネのことをどれだけ愛しているかを刻み込む為だよ」
「そ、それだけの為にやったんですの!?」
「そうだよ。それとも嫌なのかい? だったらとっても残念だ。君は僕のものだという証を
沢山残しておくつもりだったんだけど」
と言って、また別の場所に痕をつけていく。
そしてユリウス様は今度は私の胸を鷲づかみにして揉んできた。
「やん! ダメです、ユリウス様ぁ」
「何がいけないんだい。カルネは僕の妻なんだからこれぐらいは許してくれてもいいじゃないか」
そう彼は意地悪く笑っている。
「それとこれは別です。それに昨晩は私にあんな事をしてきたではありませんの!
あれだってかなり恥をかいたんですよ!」
そう抗議すると彼は平然とした態度で言う。
「まぁ、細かい事は気にしないでくれ。そんなことより、ほら。君に似合いのドレスを用意したんだよ」
と私の手を引いて寝室へと向かう彼は上機嫌であるようですわ。
(一体何処で手に入れたものやら)
「ねぇ、この服はどうやって入手したんですの」
私が疑問を口にするとユリウス様の表情が一瞬曇る。
どうやら答えたくないようです。
しかし、彼が私に隠し事が出来るとは思えませんのよ。
なので正直に話すしか選択肢が無いのですが、それでも渋って中々教えてくれません。
なので仕方なく、私は最終手段を取ることにしました。
私は彼の顎に手を添えて強引に引き寄せ、そして、接吻を交わしました。
すると次第に彼は大人しくなっていきますのでそのままじっくりと堪能しましたよ、えぇ。
「はむ、ちゅぱ、んちゅ、じゅぷ、れろぉ、んふぅ。はぁ、もういいですわ。
これで満足したでしょう。これ以上隠すならもっと酷いことになりましてよ。
私が貴方の秘密を握っているのをお忘れなく」
「わ、わかった。だからそれ以上言わないでくれ。本当に怒られてしまう」
彼は苦笑いを浮かべながら観念したようで、私のことをぎゅっと抱き締めてくる。
それから少し時間が経つと彼は私の肩を優しく叩いて離れるよう促す。
名残り惜しかったが彼の言う通り私はその場から離れることにしたのだわ。
なので私はそのままもう一度目を閉じようとしたのですが……。
「お目覚めになられましたか?」
そうメイドが入ってきて声を掛けてきたのです。
ユリウス様を起こす前に着替えの準備をしなければいけなかったのですが、私は慌てて目を閉じました。
すると彼女は察してくれたのか、
「ではユリウス様を起こしに参りますね」
「はい……
お願い致します……」
私は恥ずかしそうに答えると急いで顔を洗いに行った。
私はカルネ。
今はユリウス様と暮らしております。
私達の仲はとても良好でお互いに助け合って過ごしていました。
私は今日も仕事に行くため、ユリウス様を起こそうとしておりました。
そしていつも通りにユリウス様を揺さぶったり、声をかけたりしたのですが反応がありません。
「仕方がないですね、お布団を剥がしちゃいましょうねー♪ さぁ出てらっしゃ~い、ユリウス様」
そう言って掛けられていた毛布を引っぺがすとそこには下着姿のユリウス様が。
私は驚いてしまいましたがユリウス様は私の姿を見て嬉しそうに微笑んでくれたのです。
ユリウス様を誘惑するかのように自分の胸を寄せ上げて谷間を作って見せました。
その瞬間、ユリウス様は私のことを抱きしめてきて激しくキスをしてきました。
その激しさに息が出来なくなりそうな程だったので、私は必死で抵抗して逃れると、
「ちょ、ちょっと待ってください。お、落ち着きました?」
「ああ、落ち着いたよ。でも、僕はカルネのことが好きすぎて抑えられなくなったんだ」
「それは嬉しいですけどいきなりは駄目です。びっくりするじゃないですか!?」
すると突然私を押し倒して来ました。
私に覆い被さらないよう、両腕を掴んでいるので何も出来ません
「な、何をするんですの!?」
そう尋ねるとユリウス様は私の首筋に顔を埋めて強く吸った。
「ひゃうん!」
「僕がカルネのことをどれだけ愛しているかを刻み込む為だよ」
「そ、それだけの為にやったんですの!?」
「そうだよ。それとも嫌なのかい? だったらとっても残念だ。君は僕のものだという証を
沢山残しておくつもりだったんだけど」
と言って、また別の場所に痕をつけていく。
そしてユリウス様は今度は私の胸を鷲づかみにして揉んできた。
「やん! ダメです、ユリウス様ぁ」
「何がいけないんだい。カルネは僕の妻なんだからこれぐらいは許してくれてもいいじゃないか」
そう彼は意地悪く笑っている。
「それとこれは別です。それに昨晩は私にあんな事をしてきたではありませんの!
あれだってかなり恥をかいたんですよ!」
そう抗議すると彼は平然とした態度で言う。
「まぁ、細かい事は気にしないでくれ。そんなことより、ほら。君に似合いのドレスを用意したんだよ」
と私の手を引いて寝室へと向かう彼は上機嫌であるようですわ。
(一体何処で手に入れたものやら)
「ねぇ、この服はどうやって入手したんですの」
私が疑問を口にするとユリウス様の表情が一瞬曇る。
どうやら答えたくないようです。
しかし、彼が私に隠し事が出来るとは思えませんのよ。
なので正直に話すしか選択肢が無いのですが、それでも渋って中々教えてくれません。
なので仕方なく、私は最終手段を取ることにしました。
私は彼の顎に手を添えて強引に引き寄せ、そして、接吻を交わしました。
すると次第に彼は大人しくなっていきますのでそのままじっくりと堪能しましたよ、えぇ。
「はむ、ちゅぱ、んちゅ、じゅぷ、れろぉ、んふぅ。はぁ、もういいですわ。
これで満足したでしょう。これ以上隠すならもっと酷いことになりましてよ。
私が貴方の秘密を握っているのをお忘れなく」
「わ、わかった。だからそれ以上言わないでくれ。本当に怒られてしまう」
彼は苦笑いを浮かべながら観念したようで、私のことをぎゅっと抱き締めてくる。
それから少し時間が経つと彼は私の肩を優しく叩いて離れるよう促す。
名残り惜しかったが彼の言う通り私はその場から離れることにしたのだわ。
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