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それで、どのような理由で愛していらっしゃるのか
聞かせて頂いてもよろしゅうございますの?
私は貴女様のことあまり存知あげていないものでしてよ?」すると、ユリウス様は目
を丸くすると、それからクスッと笑ってこう言った。
「嘘つきですねカルネー」
するとユリウス様が私に近づき、そっと唇を合わせてくる。
「私は知っていますよ。カルネの本心を、そして今のカルネのことも」
と言い私の耳元に口を近づけてきた。
そして、「好き。愛している」と言われましたの。私も負けずと、ユリウス様の耳に顔を寄せると
こう言いましたのよ。
「私も大好きです」
すると、ユリウス様は私を抱きしめましたの。暫くすると、私を解放させると、
「私から逃げられると思いましたか?」
と、ニヤリと笑みを浮かべながら尋ねられましたの。
私が首を横に振るとユリウス様は満足そうにしてましたけど、すぐに真面目な顔になりましたの。
「私から離れようとすることは許しません。
もし、離れようとした場合私はあなたを殺してしまうかもしれません。
それだけ私の心はあなたを求めているのですよ」
と言った。
その表情に偽りは無く、心の中は悲しみの色に染まってしまっている。
私が返事に戸惑っているとユリウス様は私を引き寄せ、抱きしめた。
難しい私もそれに応えるように強く抱きしめた。
翌朝になると、いつも通り優しく起こしてくれたので安心していたのだけれども、その日以降私に
対して今まで以上に甘く接してくれるようになり、
常に側にいるようになったのですよね。正直鬱陶しいとは思ったものの、それが彼の愛情表現なのだと
思いますと拒否することも出来ず、受け入れるしかありませんでしたのよ。
そんなある日の夜の事だったわね……今日こそ決着をつけなくてはと意気込んでいた。
そして深夜になった頃ユリウス様の部屋を訪ねた時であるわ、ドアノブを回す前に扉が開かれたのですのよ。
その瞬間私の体に腕が伸びてきて私の体は中に引き込まれたのです。
私は驚きながら部屋を見渡したのですがそこは暗く何も見えなかった。
そこで目が慣れるまでじっとしていることにしたのよね。
やがて暗さに眼が順応し始める頃にはベッドの上に寝転んでいた。
その光景を見た私は驚いていたのよね。
なんとその相手というのは私の婚約者であり、想い人であったからだ。
それ故に私の頭は混乱したわけ。だから、私にはこの状況が理解出来なかった。
なぜこんな時間にここに来た?そして、どうやって入ってきた?
私はどうすれば良い?だが、私の疑問など彼方に置いてけぼりでユリウス様は一方的に話し出した。
私の身体に覆い被さってきた。
ユリウス様は私の上着をはだけさせた。
ユリウス様は私の首筋に舌を這わせてくる。
生暖かくザラついた舌は私の思考を停止させ、理性を奪っていく。次に彼は私のスカートを脱がせて
私の足を持ち上げたの。
私は咄嵯に身を引こうとするが、その時にはすでに遅くユリウス様のモノが私の蜜壺に押し当てられていた。
聞かせて頂いてもよろしゅうございますの?
私は貴女様のことあまり存知あげていないものでしてよ?」すると、ユリウス様は目
を丸くすると、それからクスッと笑ってこう言った。
「嘘つきですねカルネー」
するとユリウス様が私に近づき、そっと唇を合わせてくる。
「私は知っていますよ。カルネの本心を、そして今のカルネのことも」
と言い私の耳元に口を近づけてきた。
そして、「好き。愛している」と言われましたの。私も負けずと、ユリウス様の耳に顔を寄せると
こう言いましたのよ。
「私も大好きです」
すると、ユリウス様は私を抱きしめましたの。暫くすると、私を解放させると、
「私から逃げられると思いましたか?」
と、ニヤリと笑みを浮かべながら尋ねられましたの。
私が首を横に振るとユリウス様は満足そうにしてましたけど、すぐに真面目な顔になりましたの。
「私から離れようとすることは許しません。
もし、離れようとした場合私はあなたを殺してしまうかもしれません。
それだけ私の心はあなたを求めているのですよ」
と言った。
その表情に偽りは無く、心の中は悲しみの色に染まってしまっている。
私が返事に戸惑っているとユリウス様は私を引き寄せ、抱きしめた。
難しい私もそれに応えるように強く抱きしめた。
翌朝になると、いつも通り優しく起こしてくれたので安心していたのだけれども、その日以降私に
対して今まで以上に甘く接してくれるようになり、
常に側にいるようになったのですよね。正直鬱陶しいとは思ったものの、それが彼の愛情表現なのだと
思いますと拒否することも出来ず、受け入れるしかありませんでしたのよ。
そんなある日の夜の事だったわね……今日こそ決着をつけなくてはと意気込んでいた。
そして深夜になった頃ユリウス様の部屋を訪ねた時であるわ、ドアノブを回す前に扉が開かれたのですのよ。
その瞬間私の体に腕が伸びてきて私の体は中に引き込まれたのです。
私は驚きながら部屋を見渡したのですがそこは暗く何も見えなかった。
そこで目が慣れるまでじっとしていることにしたのよね。
やがて暗さに眼が順応し始める頃にはベッドの上に寝転んでいた。
その光景を見た私は驚いていたのよね。
なんとその相手というのは私の婚約者であり、想い人であったからだ。
それ故に私の頭は混乱したわけ。だから、私にはこの状況が理解出来なかった。
なぜこんな時間にここに来た?そして、どうやって入ってきた?
私はどうすれば良い?だが、私の疑問など彼方に置いてけぼりでユリウス様は一方的に話し出した。
私の身体に覆い被さってきた。
ユリウス様は私の上着をはだけさせた。
ユリウス様は私の首筋に舌を這わせてくる。
生暖かくザラついた舌は私の思考を停止させ、理性を奪っていく。次に彼は私のスカートを脱がせて
私の足を持ち上げたの。
私は咄嵯に身を引こうとするが、その時にはすでに遅くユリウス様のモノが私の蜜壺に押し当てられていた。
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