上 下
39 / 73

39.

しおりを挟む
私はそのまま口を大きく開くとユリウス様の大きなものの先端をくわえ込んだ。
口の中いっぱいになったのが苦しくて咳き込みそうになるが頑張っていると突然頭を捕まれ腰を動かされた。
ユリウス様のものは大き過ぎて、私の中に入り切らないが一生懸命奥まで飲み込もうと
努力していると口の奥に何かが入り込んできたのを感じた。
「うぐ……!」
私は思わず口を閉じてしまうが、ユリウス様がそれを阻止する為に両手で私の顔を押さえ込む。
そのままユリウス様は前後に動かし始める。
私は抵抗するが、ユリウス様の力はとても強く逃れることが出来ない。
それどころか次第に私の顔は赤くなり、口から唾液が溢れ出してしまう。
ユリウス様は興奮しているようだったが、私は苦しい思いをしながらも頑張ることにした。
ユリウス様の物はあまりにも大きすぎるため、半分ぐらいで既に私は限界を感じ始めていた。
しかし、ユリウス様の方はというとまだまだ余裕そうだ。
「おい!  出すぞ。全部飲め」
ユリウス様がそういうと私の口に白濁液を流し込んで来た。
その量は多すぎて受け止めきれずに吐き出してしまいそうになりながらもなんとか私は全てを飲み干した。
ユリウス様は満足したのだろう。
私の顔を見ると私の髪を撫でてきた。
私はそれが嬉しくて笑った。
それからしばらくしてユリウス様が私を抱き寄せてくれた。
私はそれを受け入れて抱きしめた。
ユリウス様は私のことを大事にしてくれて、とても嬉しい。
私はユリウス様の背中に手を回そうとしたその時だった、
「きゃっ!」
急に私の足が持ち上げられて私は思わず悲鳴をあげてしまった。
一体誰だ?  と思った時、私の目の前に一人の男が現れた。
「お楽しみのところ申し訳無いが、俺の大事な姫に手を出すとはいい度胸だな?」
男は怒りを露にしている。
「な、お前は何者だ?」
「俺はこの国の宰相を務めているものだが」
ユリウス様は慌てているが私を下ろすと身構えて戦闘態勢に入った。
「まさか俺のカルネを狙う輩がいるなどな。貴様だけは許さん」
「ふんっ、俺に勝とうと思っている時点で間違っていることを教えなければならないな」
ユリウス様と謎の男の二人は互いに武器を手に取ると向かい合った。
どちらも隙を伺っているのがよくわかる。
そして二人が同時に仕掛けると金属音が鳴り響いた。
激しい攻防を繰り広げているが、どう考えてもこの男が優勢なのは間違いないだろう。
「お前如きでは相手にはならない。諦めてさっさと失せな」
そう言われても引くわけにはいかないのがユリウス様だ。
私は二人の戦いを眺めていた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】アラサー喪女が転生したら悪役令嬢だった件。断罪からはじまる悪役令嬢は、回避不能なヤンデレ様に溺愛を確約されても困ります!

美杉。節約令嬢、書籍化進行中
恋愛
『ルド様……あなたが愛した人は私ですか? それともこの体のアーシエなのですか?』  そんな風に簡単に聞くことが出来たら、どれだけ良かっただろう。  目が覚めた瞬間、私は今置かれた現状に絶望した。  なにせ牢屋に繋がれた金髪縦ロールの令嬢になっていたのだから。  元々は社畜で喪女。挙句にオタクで、恋をすることもないままの死亡エンドだったようで、この世界に転生をしてきてしあったらしい。  ただまったく転生前のこの令嬢の記憶がなく、ただ状況から断罪シーンと私は推測した。  いきなり生き返って死亡エンドはないでしょう。さすがにこれは神様恨みますとばかりに、私はその場で断罪を行おうとする王太子ルドと対峙する。  なんとしても回避したい。そう思い行動をした私は、なぜか回避するどころか王太子であるルドとのヤンデレルートに突入してしまう。  このままヤンデレルートでの死亡エンドなんて絶対に嫌だ。なんとしても、ヤンデレルートを溺愛ルートへ移行させようと模索する。  悪役令嬢は誰なのか。私は誰なのか。  ルドの溺愛が加速するごとに、彼の愛する人が本当は誰なのかと、だんだん苦しくなっていく――

【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。

扇 レンナ
恋愛
スパダリ系執着王太子×愛を知らない純情令嬢――婚約破棄から始まる、極上の恋 伯爵令嬢テレジアは小さな頃から両親に《次期公爵閣下の婚約者》という価値しか見出してもらえなかった。 それでもその利用価値に縋っていたテレジアだが、努力も虚しく婚約破棄を突きつけられる。 途方に暮れるテレジアを助けたのは、留学中だったはずの王太子ラインヴァルト。彼は何故かテレジアに「好きだ」と告げて、熱烈に愛してくれる。 その真意が、テレジアにはわからなくて……。 *hotランキング 最高68位ありがとうございます♡ ▼掲載先→ベリーズカフェ、エブリスタ、アルファポリス

森に捨てられた令嬢、本当の幸せを見つけました。

玖保ひかる
恋愛
[完結] 北の大国ナバランドの貴族、ヴァンダーウォール伯爵家の令嬢アリステルは、継母に冷遇され一人別棟で生活していた。 ある日、継母から仲直りをしたいとお茶会に誘われ、勧められたお茶を口にしたところ意識を失ってしまう。 アリステルが目を覚ましたのは、魔の森と人々が恐れる深い森の中。 森に捨てられてしまったのだ。 南の隣国を目指して歩き出したアリステル。腕利きの冒険者レオンと出会い、新天地での新しい人生を始めるのだが…。 苦難を乗り越えて、愛する人と本当の幸せを見つける物語。 ※小説家になろうで公開した作品を改編した物です。 ※完結しました。

【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました

八重
恋愛
※発売日少し前を目安に作品を引き下げます 修道院で生まれ育ったローゼマリーは、14歳の時火事に巻き込まれる。 その火事の唯一の生き残りとなった彼女は、領主であるヴィルフェルト公爵に拾われ、彼の養子になる。 彼には息子が一人おり、名をラルス・ヴィルフェルトといった。 ラルスは容姿端麗で文武両道の次期公爵として申し分なく、社交界でも評価されていた。 一方、怠惰なシスターが文字を教えなかったため、ローゼマリーは読み書きができなかった。 必死になんとか義理の父や兄に身振り手振りで伝えようとも、なかなか伝わらない。 なぜなら、彼女は火事で声を失ってしまっていたからだ── そして次第に優しく文字を教えてくれたり、面倒を見てくれるラルスに恋をしてしまって……。 これは、義理の家族の役に立ちたくて頑張りながら、言えない「好き」を内に秘める、そんな物語。 ※小説家になろうが先行公開です

身分差婚~あなたの妻になれないはずだった~

椿蛍
恋愛
「息子と別れていただけないかしら?」 私を脅して、別れを決断させた彼の両親。 彼は高級住宅地『都久山』で王子様と呼ばれる存在。 私とは住む世界が違った…… 別れを命じられ、私の恋が終わった。 叶わない身分差の恋だったはずが―― ※R-15くらいなので※マークはありません。 ※視点切り替えあり。 ※2日間は1日3回更新、3日目から1日2回更新となります。

【本編完結】私の居場所はあなたのそばでした 〜悩める転生令嬢は、一途な婚約者にもう一度恋をする〜

はづも
恋愛
気まぐれに番外編が投下されたりします。 前世の記憶を取り戻して混乱するアイナと、ずっと好きだった子を絶対に離さないジークベルト。 転生者な公爵令嬢と超一途な王族の、結婚までの道のりと、その先。 公爵家の娘で王族の婚約者のアイナは、10歳のとき前世の記憶を取り戻す。 前世の記憶があって、今の生活に違和感もある。そんな自分は、本当に「アイナ」なんだろうか。アイナは一人で悩んでしまう。 一方、婚約者のジークベルトは、アイナがよそよそしくなろうと社交の場に出てこなくなろうと、アイナのそばに居続けた。年齢一桁の頃から好きな子との婚約をもぎとったのだ。離す気などない。 悩める転生令嬢が好きな子手放す気ゼロの男に陥落し、結婚後もわちゃわちゃ暮らすお話です。 10歳→12歳→15歳→16歳→18歳→23歳と成長し、二人の関係も進んでいきます。 元々は別名義で活動していました。創作出戻り組です。 完全初心者のときに書いたものに改稿を加えたため、設定が甘い部分や調べの足りない箇所があります。今後に活かします。

【1/21取り下げ予定】悲しみは続いても、また明日会えるから

gacchi
恋愛
愛人が身ごもったからと伯爵家を追い出されたお母様と私マリエル。お母様が幼馴染の辺境伯と再婚することになり、同じ年の弟ギルバードができた。それなりに仲良く暮らしていたけれど、倒れたお母様のために薬草を取りに行き、魔狼に襲われて死んでしまった。目を開けたら、なぜか五歳の侯爵令嬢リディアーヌになっていた。あの時、ギルバードは無事だったのだろうか。心配しながら連絡することもできず、時は流れ十五歳になったリディアーヌは学園に入学することに。そこには変わってしまったギルバードがいた。電子書籍化のため1/21取り下げ予定です。

【本編完結】婚約者を守ろうとしたら寧ろ盾にされました。腹が立ったので記憶を失ったふりをして婚約解消を目指します。

しろねこ。
恋愛
「君との婚約を解消したい」 その言葉を聞いてエカテリーナはニコリと微笑む。 「了承しました」 ようやくこの日が来たと内心で神に感謝をする。 (わたくしを盾にし、更に記憶喪失となったのに手助けもせず、他の女性に擦り寄った婚約者なんていらないもの) そんな者との婚約が破談となって本当に良かった。 (それに欲しいものは手に入れたわ) 壁際で沈痛な面持ちでこちらを見る人物を見て、頬が赤くなる。 (愛してくれない者よりも、自分を愛してくれる人の方がいいじゃない?) エカテリーナはあっさりと自分を捨てた男に向けて頭を下げる。 「今までありがとうございました。殿下もお幸せに」 類まれなる美貌と十分な地位、そして魔法の珍しいこの世界で魔法を使えるエカテリーナ。 だからこそ、ここバークレイ国で第二王子の婚約者に選ばれたのだが……それも今日で終わりだ。 今後は自分の力で頑張ってもらおう。 ハピエン、自己満足、ご都合主義なお話です。 ちゃっかりとシリーズ化というか、他作品と繋がっています。 カクヨムさん、小説家になろうさん、ノベルアッププラスさんでも連載中(*´ω`*)

処理中です...