悪役令嬢は『ざまぁ』したいのに、どうしてこうなる!?

一ノ瀬 彩音

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ユリウス様が一緒になって入ってきてしまいました。
流石に入り過ぎではないかと思っているのですがその考えはすぐに否定することになりました。
なぜなら私の胸に触れてくる手が二つあったからで、さらに私の背中に押し付けられる大きな物体があると
気付いた時はあまりの驚きにより、つい反射的に声を上げてしまいました。
その後は何とか冷静になることが出来ましたが、今度は逆に意識してしまい、
緊張した状態のまま湯船に浸かるという
奇妙な体験をする羽目になってしまいました。
その後部屋に戻るとベッドで横になっていました。
私は自分が何をしてしまったのだろうかと考えるもすぐにその行動の意味を理解してしまいました。
(ああ、また私はユリウス様を誘惑してしまっていたのですね。ユリウス様は私の事を愛してくださいました。
それは素直に嬉しい。けれどやはり、ユリウス様はもっと可愛い女の子の方が似合うのではないでしょうか?)
私はユリウス様を好きになってからというもののずっとユリウス様のことを考える時間が増えてしまいました。
ユリウス様が私の目の前で寝ている姿を眺めると胸の奥がきゅんきゅんとうずく感覚を覚えました。
「はぁーユリウス様かわいい~」
思わず言葉に出してしまいましたが私は特に気にせずに再び眠ることにしました。
(はっ!  いつの間に私は眠っていたんでしょう。あれ、何か違和感が……)
ふと隣に誰かがいることに気づきました。
よく見るとそこには私の最愛の人であるユリウス様がいました。
(え!  どういうことですかこれ)
「お、おはようございますユリウス様。なぜこちらに?」
私が混乱しながらも挨拶をするとユリウス様は目を開けました。
そしてなぜかじっとこっちを見つめています。
恥ずかしくなった私はユリウス様から視線を逸らすと何故かユリウス様がこちらを見ているのがわかりました。
そして次の瞬間に視界が暗転してしまいました。
(あれ、なんで)
私が状況を把握する前に口の中になにか温かいものが入ってきた。
(ひゃあ、ユリウス様舌入れてきてるぅ)
「ちゅぱ、じゅぽ、ぷはぁ~カルネ。はぁはぁ。キスをしたぞ。次はセックスをして子供を作る。早く準備しろ」
「ちょ、まっ、て。ちょっとユリウス様。まだ心の、はぁはぁ、整理が、つかない、はぁはぁ、のですが、
もう少し落ち着いてください。あと、私、まだ心の準備が出来てないんですよぉ、もう無理ぃ~」
そう伝えてもユリウス様の行為は収まるどころか激しさを増していきました。
(ユリウス様の性欲凄すぎでしょ。
「ユリウス様、これ以上は駄目です。私も我慢できなく……あん♡」
私はユリウス様があまりにも激しく求めてくるため抵抗しようとするがユリウス様は構わずに行為を続ける。
そしてついに私の花弁に手を伸ばそうとしたその時、ユリウス様の動きが止まりました。
突然の事に驚いた私はそのまま身を任せる事にしました。
ユリウス様が私の首筋に噛み付いてきました。
そのまま私の胸に吸い付きながら腰を動かし続けました。
まるで獣のように激しい動きに私は何度も絶頂を迎えさせられました。
「カルネッ」
そう叫ぶと同時に私の中に入っていたものがびくんとなりそのまま大量の熱いものが注がれました。
それと同時に私の体は跳ね上がり、今まで感じたことのない快楽に
襲われ私は頭が真っ白になり何も考えられなくなり、
気絶するように眠りに落ちたのでした。
翌朝、目覚めてから暫くしてから、私達はお互い裸体だった事を理解したあと
ユリウス様からこう言われちゃうのです。
「昨日の続きをしようか。アソコを拡げて見せておくれ」
「嫌です。ユリウス様は私に死を望むということなのですか?」
ユリウス様からの予想外の申し出に思わず拒絶の意思を伝えてしまう。
しかしユリウス様は全く意に介さない様子で私に近づき、私の体を弄り始めた。
私の体に指を這わせつつ耳元で囁いてきた。
それを聞いた途端、体がゾクッと震える。
ユリウス様は私の花弁を触り、私の一番敏感な場所を見つけ出したようだ。
「あっ」
私は喘ぎにも似た声を上げる。
ユリウス様は嬉々としてその場所を刺激してくるのだけれども、私は歯を食い縛った。
絶対に負けるものかという意思を持って必死に耐える。
それでもユリウス様の攻撃は容赦無く続いていく。
やがて私は限界を感じ始める。
だがそこで急にユリウス様は私の下腹部を軽く押してきた。
「や、そこは……ダメェ~!」
私は叫び声を上げる。
するとユリウス様は楽しげな笑みを浮かべて言った。
「ダメだよ。これは治療なんだから、それに君は俺の恋人だよね?
なら大人しく受け入れるべきだと思うよ。ほら、私に身を任せるといいよ。
それにここを押しながら刺激されるとすごく気持ちいいだろ?
ま、私には敵わないだろうけどね」
「く、悔しい、でも確かにそこを押されながら擦られるととても心地良い。頭が蕩けそうになるくらいだわ……」
「そうだろ? ならこのまま続けるから、イキたかったらいつでもイッて良いよ。
私もそろそろだから、二人で同時にイクとするか。んっ」
ユリウス様は更に強く責め立てる。
そして遂に私は絶頂を迎えることになった。
ユリウス様が私の中から溢れ出す液体を手に取り舐めながら私に問いかける。
その表情はとても妖艶で美しいと感じた。
思わず息を飲むほど綺麗だと思った私は彼の問いに対して小さく首を
縦に振って答えるとユリウス様が私の顔を掴み唇を重ねてくる。
「ユリウス様。恥ずかしいですよ。こんな朝早くからするなんて……」
私は顔を赤く染めながらそう言うとユリウス様はニヤリと笑って私の耳に口を近づけてきた。
「恥ずかしがらなくても大丈夫だって、皆にバレたらまずいかもしれないが、
ここは誰も来ないようにしておいたしな。
それより俺の方に集中してくれないか。お前の体を隅々とまで調べておかないと、
万が一の事があっては困ってしまう。
何より、これから先に備えてしっかりと知識を身につけておかないと。
俺はこれから王になろうという男だしな。勉強は怠ってはいられないさ……」
私は真剣そのものといった面持ちのユリウス様の様子を見て、少し申し訳なくなってしまいました。
ユリウス様に心配をかけてばかりでいるような気がして……すると、
「何を考えているんだ。今はそんな事を考えずに私だけを見るべきじゃないか?」
そう言われると私は何も言えずに黙ってしまいました。
ユリウス様は私の頭を優しく撫でながら私を抱き寄せると自分の膝の上に座らせるように誘導します。
私はまだ濡れたままだったのであまり長く触れ合ってはいけませんがユリウス様は構わないようです。
そして、ユリウス様は私の後ろに回り込むと後ろから私を抱いてくれました。
私のお腹に手を当てながら話しかけてきますが私は緊張してしまい返事が上手く返せませんでした。
「やっぱり最初は痛いのか?  どうなのだ。正直に答えて欲しい」
私は顔を赤くなりながらも小さな声で
「最初はとっても痛いと思います」
と答えました。
そして、私がユリウス様の手に触れるとユリウス様は手を引っ込めてしまいました。
私の顔を見ながら私を抱き寄せてくれた。
そのおかげで私はホッとしました。
そして、ユリウス様は私と向き合うと私の顔を覗き込んできました。
私はドキドキしてユリウス様の目を見ることが出来なくて俯いてしまいます。
すると、顎をクイっと上げられました。
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