上 下
31 / 73

31.

しおりを挟む
「恥ずかしい。こんな所を他の人に見られたりしたら私生きていけなくなります……お願いします。
見ないでください」
そう言って懇願するとユリウス様は何も言わずにただ優しく私を抱きしめるだけでした。
私は諦めるとユリウス様に身を委ねる事にした。
すると突然誰かの視線を感じました。
「誰!」
咄嵯に叫ぶと私はユリウス様を庇いながら振り返った。
するとそこにはメイド服に身を包む一人の女性が立っていた。
その姿を見て、私は驚きの声を上げる。
そこに居たのは私のよく知る人物だったからだ。
それはメイドとして私の屋敷で働いている女の子、つまりは後輩にあたる子である。
その子は私の方をじっと見つめている。
まさか、私の今の格好を他人に見られるとは思ってなかった。
恥ずかしさに耐えられず顔を真っ赤にしてうつ向くと私は今すぐここから逃げ出したいと切実に願った。
だがそんな私の思いとは裏腹に、
「あら、私の邪魔をする気かしら」
私の前に立ち塞がる彼女。
私とユリウス様が結ばれる事を認めないと言うのだろうか。
そう思うと私は彼女をキッと睨んでしまった。
すると私の反応を伺っていたユリウス様が私を優しく抱き締める。
するとメイドは私とユリウス様を鋭い目つきで見る。
メイドの敵意ある目にユリウス様は私を離して一歩前に足を踏み出した。
すると私の腕を引いて抱き寄せるメイド。
「悪いんだけどこれは僕達の愛を確かめる儀式なんだ、そこをどいてくれないかい。
じゃないと僕は力ずくで君をどかす事になるかもしれない」
その言葉を聞いたメイドが鼻で笑う。
私もユリウス様の腕の中で同じように笑って見せた。
するとそれに苛立ったのか、メイドはユリウス様を押し退ける。
私は思わず声を上げた。
「何すんの!  あんたのせいで私の大好きなユリウス様との時間を潰されたんじゃたまったもんでないわ!」
その言葉で更に怒りを顕にするメイド。
私はそんな彼女と向かい合うように立つとお互いが相手を挑発するように言い合った。
「私はユリウス様を慕っております。なので、ユリウス様とのお時間を奪った貴方を私は決して許さない!」
するとメイドは私に対して宣戦布告をしてきた。
私はそんなメイドに呆れたような口調で話しかけるのであった!
(なんで私がここまでしないと駄目なのかしら)
「貴方が何をしたいのかさっぱり分からないのだけど」
するとユリウス様が私の肩に手を置いて微笑んでいる。
「君に迷惑をかけて申し訳無いと思っている。でも僕の我がままで付き合って欲しい」
そう言われると私は困ってしまう。
私は少し考え込んだ。
ユリウス様と離れたくない。
私はどうすればいいのだろう。
しかし私は答えを出した。
「分かりました。ただし私の側にずっといて下さい」
私がそう伝えるとユリウス様は私の頬にキスをしてくれた。
すると私に近寄ってきた。
私に寄り添うとユリウス様は私の耳元に口を近づけてきた。
そして私の耳元にそっと囁いた。
その言葉を私は理解出来なかった。
するとユリウス様は私の耳にふぅーと息を吹き掛けてきた。
くすぐったがっていると今度は舌で舐め始めた。
その瞬間、私はゾクッとした感覚に襲われる。
私はユリウス様を軽く突き飛ばすと距離をとるように後ろへ下がる。
そして耳を押さえながら叫んだのだ。
しかしユリウス様はそんな私を嘲笑うかのようにニヤリと不気味なくらいの笑みを
見せた後に私の目の前にやって来た。
「カルネ。君は可愛いね。もっと君の事が知りたい」
そう言ってユリウス様は私を抱き締めてくる。
私はそれを拒絶するとユリウス様を突き飛ばした。
その勢いに任せて逃げ出した。
ユリウス様が私の名前を呼んでいるのが聞こえたがそんなの関係ないとばかりに走り続けた。
それからしばらく私は走っていた。
しかし流石に息が苦しくなってきた。
仕方なく走るのをやめた私はゆっくりと歩いてその場を離れようとしたその時、 私はいきなり手を掴まれた。
恐ろしくなって悲鳴を上げようとするとユリウス様は私の口に指を当ててきた。
「大丈夫だよ。落ち着いてくれ。ほら深呼吸をしてみて」
私は言われた通りに大きく吸ったり吐いたりを繰り返してみた。
それを見たユリウス様はクスリと小さく微笑むと私の頭を撫でてくれた。
そして、私が落ち着くとユリウス様は私を人気の無い路地裏に連れていった。
「カルネ、奉仕をしてくれるかい?」
「えっ?  それってどういう……きゃぁあああっ!」
私は思わず叫んでしまいました。
それも当然の事、何故なら彼の股間から生えてるものが私に向けられていたのですから。
それはあまりにも大きく、太すぎる。
しかも先端からは透明の液体が滲み出ていて、私は怖くなってしまいました。
「カルネ、怯えなくても良いんだよ。ゆっくり慣らしていくからね」
「待って、無理よそんな大きいの入らないから、だから、お願い、止め、
やめてぇ、ひぎぃい、ああ、痛い、抜いて、抜いでぐだざい~」
泣きながら必死に訴えましたが、聞き入れてもらえませんでした。
ユリウス様はそんな私を楽しそうに見ながら腰を振り始めました。
私はあまりの大きさのモノで身体中を突かれて痛みのあまりに気絶してしまいました。
「あれれ、カルネ起きて。まだ始まったばっかりだよ」
そう言ってユリウス様が私の胸を鷲づかんで揉んできました。
すると胸の先端がムズムズする様な感じになってきました。
それがどんどん激しくなっていき私は遂に我慢できなくなっていました。
私は自分の突起を弄り始めるとすぐにイキました。
「どうしたんだいカルネ、もうイッてしまったのかな、それじゃあまだまだ続けるしかないね、それとも止める?」
私は意地悪されてるのが分かっていましたがそれでもユリウス様に気持ち良くしてもらうために頑張りました。
「続けて、お尻にも挿れて」
ユリウス様はクスクスと笑うと後ろの穴も犯しました。
私はお腹の中まで満たされていく感じで凄く幸せを感じていました。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

大人の隠れんぼ=妻編=

明智 颯茄
恋愛
 あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。  ある日、夫の提案で、夫婦だけで隠れんぼをすることになるのだが、何だかおかしなルールが追加され、大騒ぎの隠れんぼとなってしまう。  しかも、誰か手引きしている人がいるようで……。  *この作品は『明智さんちの旦那さんたちR』から抜粋したものです。

執着系逆ハー乙女ゲームに転生したみたいだけど強ヒロインなら問題ない、よね?

陽海
恋愛
乙女ゲームのヒロインに転生したと気が付いたローズ・アメリア。 この乙女ゲームは攻略対象たちの執着がすごい逆ハーレムものの乙女ゲームだったはず。だけど肝心の執着の度合いが分からない。 執着逆ハーから身を守るために剣術や魔法を学ぶことにしたローズだったが、乙女ゲーム開始前からどんどん攻略対象たちに会ってしまう。最初こそ普通だけど少しずつ執着の兆しが見え始め...... 剣術や魔法も最強、筋トレもする、そんな強ヒロインなら逆ハーにはならないと思っているローズは自分の行動がシナリオを変えてますます執着の度合いを釣り上げていることに気がつかない。 本編完結。マルチエンディング、おまけ話更新中です。 小説家になろう様でも掲載中です。

マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました

東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。 攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる! そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。

ついうっかり王子様を誉めたら、溺愛されまして

夕立悠理
恋愛
キャロルは八歳を迎えたばかりのおしゃべりな侯爵令嬢。父親からは何もしゃべるなと言われていたのに、はじめてのガーデンパーティで、ついうっかり男の子相手にしゃべってしまう。すると、その男の子は王子様で、なぜか、キャロルを婚約者にしたいと言い出して──。  おしゃべりな侯爵令嬢×心が読める第4王子  設定ゆるゆるのラブコメディです。

よくある父親の再婚で意地悪な義母と義妹が来たけどヒロインが○○○だったら………

naturalsoft
恋愛
なろうの方で日間異世界恋愛ランキング1位!ありがとうございます! ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 最近よくある、父親が再婚して出来た義母と義妹が、前妻の娘であるヒロインをイジメて追い出してしまう話……… でも、【権力】って婿養子の父親より前妻の娘である私が持ってのは知ってます?家を継ぐのも、死んだお母様の直系の血筋である【私】なのですよ? まったく、どうして多くの小説ではバカ正直にイジメられるのかしら? 少女はパタンッと本を閉じる。 そして悪巧みしていそうな笑みを浮かべて── アタイはそんな無様な事にはならねぇけどな! くははははっ!!! 静かな部屋の中で、少女の笑い声がこだまするのだった。

私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~

あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。 「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?

ラスボス姫に転生したけど、ドS兄貴はシスコン設定になっていたようです

ぷりりん
ファンタジー
転生ラスボス姫がドS兄貴の溺愛に大困惑する、ラブコメファンタジー

【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。

三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。 それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。 頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。 短編恋愛になってます。

処理中です...