悪役令嬢は『ざまぁ』したいのに、どうしてこうなる！？

2.

「嫌ああぁぁぁ！」
それからというもの、毎日のように兵士達に代わる代わる犯され続けました。
最初は抵抗していた私ですが、そのうちに何も感じなくなってきて……。
ただひたすらに時間が過ぎていくのを待つだけの日々が続きました。
そして、今日もまた一人、私を犯しにやって来る。
「うぅ……、あんまりよ」
「孕めよ、おらおらおらぁ！」
「やだ……妊娠なんて絶対にイヤ！」
「うるさい女だな。少し黙れ！」
「んぐっ……！」
強引にキスをされて口を塞がれてしまうと、そのまま口内を舌で蹂躙されてしまいました。
ようやく解放されると、今度は乳房を揉まれ始めます。
乱暴に扱われても痛みを感じることはなく、ただ気持ち悪さだけが残っていました。
そして、いよいよ本番が始まると思った時、扉の向こう側から話し声が聞こえてきたのです。
「ユリウス様がお会いになるそうだ、ちっ残念」
すると、今まで私を好き勝手に弄んでいた兵士は興味を失ったように離れて行きました。
助かった？
そう思うと聞きなれた足音が近づいて来て、部屋の扉が開かれました。
現れたのはやはりユリウス様でした。
彼は相変わらず冷たい目でこちらを見ると、
頬を叩いてきたのです。
突然の事に驚いていると、
さらに強く叩かれました。
「い、痛いっ！」
「お前が俺に反抗的だったからな」
「……申し訳ありません」
「ふんっ！」
謝罪の言葉を口にしても機嫌が悪いままのようで、再び手を上げられるのではないかと身構えていると
「兵士に何回抱かれた？」
「えっと……」
数えていませんでしたが、おそらく両手では足りないほどでしょう。
そう答えると、またぶたれてしまいました。
どうしてこんな目に遭わなければならないのでしょうか？
私が一体何をしたというの？
そんな事を考えながら涙を流していると、
「答えろ、何回だ」
強い口調で問われたので、私は震えながら指折り数えていきました。
すると、ユリウス様は呆れた表情を浮かべてため息をつくと、牢屋の鉄格子を蹴ってきたのです。
その音に驚いてビクッと体を震わせると、
「出てこい、カルネ」
突然名前を呼ばれたので驚きました。
何故この人は私の名を知っているのかしら？
不思議に思っていると、ユリウス様は私の腕を掴んできたのです。
そして、そのまま無理矢理立ち上がらせると、そのまま歩き出すのです。
「どちらに向かっているんですか」
「元・婚約者だからって怯えるなよ。安心しろ、これからは俺が面倒を見てやる。俺の言うことを
聞けば優しくしてやるぞ」
そう言って微笑む彼に、私は背筋に寒気が走りました。
一体何を考えているのかしら？
疑問に思いながらも連れて行かれたのは寝室でした。
「カルネ、悪役令嬢として生きていてごめんなさいっといいなさい」
ベッドの上に座らされた私は、ユリウス様に言われるままに謝りました。
すると、彼は満足そうな表情を浮かべると私の隣に座ってきました。
一体何がしたいのかと困惑していると、突然服を脱ぎ出したのです。
それを見た私は思わず顔を赤くしてしまいました。