あらぁ~貴方の子を孕んでしまいましたわ、えっ?私を妻にする気がない、でしたらこうさせて貰いますっ!

一ノ瀬 彩音

文字の大きさ
上 下
22 / 30

22.

しおりを挟む
ルヴァスは優しい眼差しで見つめると口付けしてきた。
私は嬉しさの余り涙を流して喜びを表現する。

「ルヴァス!   ルヴァスぅ~!  好きぃー!  愛していますわ!  私の愛を受け取って下さいね」

「もちろんだよ。君の事を離したりはしない。俺も愛しているよ。これからもずっと一緒にいて欲しい。
永遠に一緒に暮らせればいいのになって俺は思うんだ。メリシアもそうだと嬉しい」

「当然じゃない。ルヴァスと離れることなんて考えられない!
ずっと側に居させて欲しいの!  ルヴァスと私は、ずっと一緒にいられさえすれば、他には何もいらないの。
私はルヴァスの事だけを考えているの。私を幸せにしてくれるのは、ルヴァスだけしかいないの。だからルヴァスも私を愛して!」

「勿論だともメリシア。君がいれば他には何も要らない。
メリシアの全てを受け入れるよ」

「うふっ!  私達、両思いなのですね!  もう絶対に離れたりはしませんよ。だって、私はルヴァスのものだもの!」

私はそう言ってから、ルヴァスを強く抱きしめる。
彼は何も言わず、優しく背中を叩いてくれている。

「メリシア、セックスしてもいいか?」

唐突にルヴァスがそう言ってきた。
私は笑顔で承諾します。
だって断る理由がありませんから。
それにルヴァスが望むのであれば、私は何だってします。
例えそれがどんな内容であっても……。
私は彼を受け入れた後、そのまま快楽に溺れてしまい意識を失ってしまいそうになってしまった。
それでも必死に耐え続けて何とか堪えることができている状態。

だけど、それも長くは続かないでしょう。
だから私はルヴァスに抱かれることにした。
そうすることで彼が喜んでくれるのだから、私は迷わず行動に移すことにしました。
ルヴァスのものをしっかりと掴むと、ゆっくりと擦るようにしながら上下に動かすと次第に硬くなっていきました。
私はその様子をじっと見詰めていました。
ルヴァスのものは太く大きくなっています。
血管が浮き出て脈を打っているのがはっきりと分かりました。

「はぁ、はぁ……ルヴァスの大きいですよ。これが今から私の中に入ってくるんですか」

ルヴァスのものが膣の入り口に添えられて、押し広げられた瞬間に全身に痺れる感覚が駆け巡り、
頭の奥底にまで響き渡り思考を停止させようとしてくる。
私はその衝動に抗いながらルヴァレスのものを受け入れようとする。
(駄目よ!  耐えるのよ!  ここで折れたら全てが台無しになるのだから!)
必死の抵抗を続けるが無駄に終わり、とうとうルヴァスの熱いモノが中に入り込んできた。
焼け付く様な痛みと共に強い圧迫感を感じさせられてしまう。
だけど、そんなことは些細な事だと思って我慢するしかない。

(こんなことで音を上げられるものですか!)
私は必死に耐える事にする。
ルヴァスが腰を動かし始めたのが分かる。
(痛っ!  でも、大丈夫。きっとすぐに良くなるはずだから。
今はとにかく頑張らないといけないんだ)
私は自分に言い聞かせる事によって苦痛を和らげようと試みたが、上手くいかない。
それでもルヴァスに気取られないようにする為に私は微笑んでいた。
しかし、私の様子がおかしい事にルヴァスは気付いてしまった。

「メリシア?  どうかしましたか」

心配そうに尋ねてくる。

「いいえ、なんでもないの。ルヴァスの事は信じていますから」

そう答えるが、それでもルヴァスは納得しない様子を見せる。
(まずいなぁ。どうにかしないと、この状況から抜け出せない)
焦った私がとっさに考えた方法は一つしかない。
それは、自分から積極的に動いてルヴァスを楽しませてあげようと決めたの。
そうする事で彼を安心させてあげたかったのもある。
だが一番の理由は、自分がそうした方が気が紛れるかと思ったから。
(さぁ!  私を見て!  絶対に萎えたりなんかさせない!)

私はそう心に決めてからルヴァスへ覆い被さるような体勢になると、キスをして自分の気持ちを伝えていった。
唇を重ねたまま彼の胸元へ手を伸ばして揉んでみると、反応があったので嬉しくなった私は、さらに大胆になっていった。
そして彼の首筋に甘噛みをしながら乳首を指で弄び始める。
最初は、おっかなびっくりという感じだったのだが、徐々にコツを掴み始めて今ではかなり上手く出来るようになった。
彼の表情から気持ちが良い事が読み取れるとますます気分が、高揚していくのが自分で分かった。
そうこうしていたら段々と彼の方からも仕掛けてきて、激しい行為に及んできたのだ。
私はそれを受け止めるのに精一杯で、やがて限界を迎えると果ててしまった。
私は脱力すると彼の胸に倒れ込み、しばらく余韻に浸っていたが、すぐに起き上がると彼に抱きつきました。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

魅了が解けた貴男から私へ

砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。 彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。 そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。 しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。 男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。 元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。 しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。 三話完結です。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

アルバートの屈辱

プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。 『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

悪役令嬢の涙

拓海のり
恋愛
公爵令嬢グレイスは婚約者である王太子エドマンドに卒業パーティで婚約破棄される。王子の側には、癒しの魔法を使え聖女ではないかと噂される子爵家に引き取られたメアリ―がいた。13000字の短編です。他サイトにも投稿します。

なにをおっしゃいますやら

基本二度寝
恋愛
本日、五年通った学び舎を卒業する。 エリクシア侯爵令嬢は、己をエスコートする男を見上げた。 微笑んで見せれば、男は目線を逸らす。 エブリシアは苦笑した。 今日までなのだから。 今日、エブリシアは婚約解消する事が決まっているのだから。

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。

鶯埜 餡
恋愛
 ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。  しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが

処理中です...