20 / 30
20.
しおりを挟む
「ちょっと、貴方どういうことよ! 一体これはどういう事なの!? ねぇ! 答えなさいよ!」
私は、必死にルヴァスへ問いかけるが反応はない。
仕方ないので今度は魔法を使って拘束する。
そして、ルヴァスを問い詰めたのだが……。
返ってきた言葉を聞いて唖然となった。
その言葉を耳にしてしまった私は気が狂った。
そうでなければ、あんな事するはずがない。
だから、私はルヴァスを徹底的に痛めつけてやったわ!
だけど、それでも全然足りない!
私のルヴァスを奪ったあいつらに復讐するまでは許さない!
ルヴァスは誰にも渡さないわ! 例え相手が神であっても!
だってルヴァスは私のものだもの! ルヴァスは私の夫なのだもの!
私の大切な旦那様なんだもの! 私の心は、既に壊れてしまっていた。
それでも構わない。
今はただ、私の最愛の人を取り戻さなければならないの!
絶対に! 私の想いは止まらない! 私の願いは届かない!
だって私の邪魔をする人は全員殺せば問題ないもの。大丈夫。
「ふふふっ」
私の名前はメリシア。
ルヴァスの事が大好きで、誰よりも深く愛している。
彼は私にとってかけがえのない存在なの。
でも、その彼は私以外の女に現を抜かしていて私に対して興味を抱いていない。
それだけじゃない。
私という妻がいるのにも関わらず他の女に手を出すなど言語道断!
そんな奴は、私の手で裁きを下してやる!
「さぁ! ルヴァス! 覚悟はできているんでしょうね! 絶対に逃がしたりなんかしないわ!
貴方には死んでもらうわよ! そうしないと私の怒りが収まらないのよ! 死ねっ! 貴方の事は絶対に逃がしたりはしないわ!」
ルヴァスの妻である私は、彼に罰を与える為に追いかけ回す事にしました。
彼は、私から逃げ回っているけど、絶対に捕まえるわ!
そして、二度と浮気が出来ないように懲らしめてやるのよ!
(そうすれば、また以前のような関係に戻るはず……)
そんな風に考えていましたが……それは甘い認識でしかなかったとすぐに気付かされることになりました……!
何故ならば、彼が本性を表し始めたのです……!
私が彼を追い掛け回していた時の事ですが、急に後ろから抱きつかれてしまった為、
身動きが取れなくなり困ってしまっているところです……。
(どうしてこんな事に……)
ただ単に抱きついてきているだけだと最初は思ったんですが、何故か私の服を脱がせようとしてくるんですよ!
これには本当に焦りまくっています。
早くなんとかしなければなりません。
このままではルヴァス以外に裸を見られる事になってしまうのです。
そんな事になったら私は恥ずかしくて死んでしまうでしょう。
(それだけはなんとしても避けなければいけませんね)
私はルヴァスを振り払おうとするが上手くいかず途方に暮れてしまう。
そんな時に、ふとある事を思い出しました。
私は、必死にルヴァスへ問いかけるが反応はない。
仕方ないので今度は魔法を使って拘束する。
そして、ルヴァスを問い詰めたのだが……。
返ってきた言葉を聞いて唖然となった。
その言葉を耳にしてしまった私は気が狂った。
そうでなければ、あんな事するはずがない。
だから、私はルヴァスを徹底的に痛めつけてやったわ!
だけど、それでも全然足りない!
私のルヴァスを奪ったあいつらに復讐するまでは許さない!
ルヴァスは誰にも渡さないわ! 例え相手が神であっても!
だってルヴァスは私のものだもの! ルヴァスは私の夫なのだもの!
私の大切な旦那様なんだもの! 私の心は、既に壊れてしまっていた。
それでも構わない。
今はただ、私の最愛の人を取り戻さなければならないの!
絶対に! 私の想いは止まらない! 私の願いは届かない!
だって私の邪魔をする人は全員殺せば問題ないもの。大丈夫。
「ふふふっ」
私の名前はメリシア。
ルヴァスの事が大好きで、誰よりも深く愛している。
彼は私にとってかけがえのない存在なの。
でも、その彼は私以外の女に現を抜かしていて私に対して興味を抱いていない。
それだけじゃない。
私という妻がいるのにも関わらず他の女に手を出すなど言語道断!
そんな奴は、私の手で裁きを下してやる!
「さぁ! ルヴァス! 覚悟はできているんでしょうね! 絶対に逃がしたりなんかしないわ!
貴方には死んでもらうわよ! そうしないと私の怒りが収まらないのよ! 死ねっ! 貴方の事は絶対に逃がしたりはしないわ!」
ルヴァスの妻である私は、彼に罰を与える為に追いかけ回す事にしました。
彼は、私から逃げ回っているけど、絶対に捕まえるわ!
そして、二度と浮気が出来ないように懲らしめてやるのよ!
(そうすれば、また以前のような関係に戻るはず……)
そんな風に考えていましたが……それは甘い認識でしかなかったとすぐに気付かされることになりました……!
何故ならば、彼が本性を表し始めたのです……!
私が彼を追い掛け回していた時の事ですが、急に後ろから抱きつかれてしまった為、
身動きが取れなくなり困ってしまっているところです……。
(どうしてこんな事に……)
ただ単に抱きついてきているだけだと最初は思ったんですが、何故か私の服を脱がせようとしてくるんですよ!
これには本当に焦りまくっています。
早くなんとかしなければなりません。
このままではルヴァス以外に裸を見られる事になってしまうのです。
そんな事になったら私は恥ずかしくて死んでしまうでしょう。
(それだけはなんとしても避けなければいけませんね)
私はルヴァスを振り払おうとするが上手くいかず途方に暮れてしまう。
そんな時に、ふとある事を思い出しました。
0
お気に入りに追加
288
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【掌編集】今までお世話になりました旦那様もお元気で〜妻の残していった離婚受理証明書を握りしめイケメン公爵は涙と鼻水を垂らす
まほりろ
恋愛
新婚初夜に「君を愛してないし、これからも愛するつもりはない」と言ってしまった公爵。
彼は今まで、天才、美男子、完璧な貴公子、ポーカーフェイスが似合う氷の公爵などと言われもてはやされてきた。
しかし新婚初夜に暴言を吐いた女性が、初恋の人で、命の恩人で、伝説の聖女で、妖精の愛し子であったことを知り意気消沈している。
彼の手には元妻が置いていった「離婚受理証明書」が握られていた……。
他掌編七作品収録。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
某小説サイトに投稿した掌編八作品をこちらに転載しました。
【収録作品】
①「今までお世話になりました旦那様もお元気で〜ポーカーフェイスの似合う天才貴公子と称された公爵は、妻の残していった離婚受理証明書を握りしめ涙と鼻水を垂らす」
②「何をされてもやり返せない臆病な公爵令嬢は、王太子に竜の生贄にされ壊れる。能ある鷹と天才美少女は爪を隠す」
③「運命的な出会いからの即日プロポーズ。婚約破棄された天才錬金術師は新しい恋に生きる!」
④「4月1日10時30分喫茶店ルナ、婚約者は遅れてやってきた〜新聞は星座占いを見る為だけにある訳ではない」
⑤「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者! 前世では弟を立てる事を親に強要され馬鹿の振りをしていましたが、現世では奴とは他人なので天才として実力を充分に発揮したいと思います!」
⑥「婚約破棄をしたいと彼は言った。契約書とおふだにご用心」
⑦「伯爵家に半世紀仕えた老メイドは伯爵親子の罠にハマり無一文で追放される。老メイドを助けたのはポーカーフェイスの美女でした」
⑧「お客様の中に褒め褒めの感想を書ける方はいらっしゃいませんか? 天才美文感想書きVS普通の少女がえんぴつで書いた感想!」
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?
水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。
そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。
一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。
◇小説家になろうにも掲載中です!
◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる