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「あのねルヴァス……。今度のお休みに、デートをしてくれないかな?
勿論、その日に私の全てを賭けても良いよ。その日が過ぎれば二度と会えないかもだけど……。
そのつもりで誘ってるから、 絶対に予定を空けといてくれないかな?」

私はそう告げると彼は困惑気味ではあったものの了承してくれる事になったので、

「やったー!  ありがとう、ルヴァスー!」

私はそう叫んで喜びを露にする。
そうするとルヴァスは苦笑いを浮かべると、こう言ってきた。

「そこまで喜ぶことなのか?
確かに俺の方も、メリシアともっと深い関係になりたいとは思っているけどな。
まあ、お互いの事をもう少し知る必要がありそうだ。とりあえず次の休日にでも出かけようか」

私とルヴァスは次の休日の朝に、街の方へと向かうことになりまして、私達二人は、馬車に乗って移動をしております。
その途中で私は、ふと気になった事がありまして聞いてみる事にしたの。
というのも、ルヴァスに聞きたい事があって、その事を口に出すと、 ルヴァスは怪しむような表情を浮かべて私を見ていたの。
どうも私を警戒されているらしいですが、私はただ単に知りたかっただけなんです。
だって、ルヴァスがどんな生活を送られているかが気になっているんですもの。
だからこそ私は、ルヴァスの傍から離れずにいるわけでして、その事はルヴァスにも伝えています。
そうしないと不自然ですから。
そう考えているとルヴァスが話しかけてきました。

「メリシア、そんなに興味があるのかい。俺の生活についてを」

「はい。とても興味ありますわ。貴方の私生活を知りたいと心の底より思っていますので、
是非ともお話を聞かせてほしいですわ。特に夜の営みについての話を聞きたいと考えておりますわ」

私は素直にそう答えると、ルヴァスは何故か呆れたように溜め息を漏らす。
そして少し怒ったように声を荒げる。

「全く君は相変わらずだ。そんな事を恥ずかしげもなく堂々と言えるのは君くらいのものだよ」

そんな言葉に私はとてもショックを受けたの。
まさか私以外には言えないなんて事があるはずがないわよね?
そう考えて、もし仮にそんな事があれば、他の女に負けてしまうのではないか?  と、私は不安になってしまいました。
ですが、ここで諦めてなるものですかと気合いを入れると、ルヴァスへと言い募り始めたのです。
そして、どうにか説得に成功すると、彼と二人で楽しく過ごす事ができました。
ですが残念なことに夜を迎えると、私は一人寂しい時間を過ごさなければならないのです。
(折角の楽しい時間が終わってしまう……。どうしてこんなに辛いのかしら……。
きっと私はルヴァスの事が好きすぎるのね。そうに違いない!  でも、このままで良いのだろうか……。
いえ、きっと良くはない!  ならば……、行動あるのみよ)

「ねぇメリシア」

「はい!  なんでしょうか! (きゃ~!名前で呼んで貰えたわ!)」

いきなり名前を呼ばれた事で興奮しながら返事をしていましたよ!
本当に嬉しいわ!
だけど、そんな風に喜んでいる場合ではないのだわ!
何故なら彼が続けて口を開いたからだわ!

「メリシア……!  俺は君の事が好きだ!  愛して止まない!  どうか結婚してくれないか!」

(ひゃ~!  遂に言われてしまったわ!  夢じゃないわね!  凄いわ!)
はいっ!  喜んで!
(あれっ?)
……って言いたいとこだけど待ってほしいわね……!
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