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57話

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ショックのあまりその場から動けずにいると、二人はキスをしていました。
それを見てしまった瞬間、目の前が真っ暗になりました。
気が付くと自分の部屋にいてベッドに寝ていました。
どうやら夢を見ていたようですが、その時のことを思い出すだけで涙が出てきました。
どうしてこんな気持ちになるのか分かりませんでしたが、とにかく今は忘れようと心に決めました。
それからというもの、私は彼から距離を置くようになりました。
彼と一緒にいると辛くなるからです。
そんなある日のこと、仕事帰りに街を歩いていましたが、
偶然にも彼と出会ってしまいました。
彼は私に話しかけてきたのですが、私は無視して立ち去ろうとしました。
しかし、彼が私の手を掴んできたのです。
その瞬間、私の中の何かが弾けてしまいました。
気がつくと彼を殴っていたのです。
自分でも驚きましたが、それ以上に彼が驚いていたので思わず笑ってしまいました。
その後、我に返った私は自分が何をしたのか理解して怖くなりましたが、
同時に興奮してもいたのです。
この気持ちを抑えることができずにいると、突然彼に抱きしめられたのです。
最初は抵抗しようとしましたが、彼の温もりを感じた瞬間に
力が抜けてしまい身を委ねることにしました。
そうすると彼は耳元で囁いてきました。
「愛しているよ、永遠にね」
その言葉を聞いた瞬間、私の心は満たされていくのを感じました。
それからというもの、私たちは毎日のように愛し合うようになりました。
そんなある日のこと、彼が私に尋ねてきたのです。
「君は本当に美しいね、まるで天使のようだよ」
そう言って彼は私の髪を撫でてくれました。
それだけで私は幸せでしたが、同時に不安も感じていました。
何故なら、最近彼の様子がおかしいからです。
どこか上の空というか、心ここにあらずといった感じなのです。
何かあったのか尋ねてみても何でもないと答えるばかりです。
そんな日々が続いたある日のこと、ついに我慢できなくなった私は彼に尋ねることにしました。
すると彼はこう答えてくれたのです。
「すまないが君には言えないんだ」
それを聞いてショックを受けましたが、それでも諦めきれませんでしたので食い下がりました。
しかし、彼は頑なに口を閉ざしたままでした。
それからというもの、私は彼を避けるようになりました。
これ以上一緒にいたら、自分が壊れてしまうと思ったからです。
そんな日々が続いたある日のこと、彼が突然私の部屋にやってきました。
そして、真剣な表情でこう告げてきたのです。
「君とセックスがしたい!」
「えっ!?」
突然のことに驚きましたが、同時に嬉しさも感じていました。
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