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50話

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「気持ちよかったでしょ?」
そう言われて、素直に頷いてしまう自分がいました。
もう後戻りできないところまで来てしまっているのだという自覚がありました。
だからこそ、覚悟を決めたのです。
この先に待っているものを知りたいと思ったのです。
そして、彼と一つになれることが何よりも嬉しかったのです。
その後、私たちは寝室に戻り、裸身になって愛し合いました。
彼のモノを口に含み、舌で舐め回したり、喉の奥まで入れてみたりしました。
その間もずっと乳房への愛撫は続いており、
時折突起を摘まれるたびに身体が跳ね上がりそうになるほど感じてしまいます。
そのうち我慢できなくなったのか、彼の手が伸びてきて、花弁に触れられました。
その瞬間、全身に電流が流れたかのような衝撃を受け、
思わず口を離してしまいました。
次の瞬間には押し倒されていて、激しく唇を奪われていました。
息継ぎする暇もないくらいに求められ、頭がボーッとしてきます。
その間にも、彼の指は私の中に入ってきており、
内壁を擦り上げるように動かされています。
その動きに合わせて腰が動いてしまい、更なる快感を求めてしまっていることに気づきました。
(こんな姿見せたくないのに……どうして止められないんだろう?)
そんな疑問を抱きながらも、体は正直と言いますか、
本能に従って動いているといった感じでした。
もう何も考えられなくなって、ただ快楽を求めるだけの獣になってしまったような感じです。
でも、それでいいと思いました。
だって、こんなにも愛されているのだから、
それに応えたいって思うのは当然です。
だから、私は精一杯応えようと努力したんです。
「お願い、来て……」
私がそう言うと、彼は頷き、ゆっくりと挿入してきました。
最初こそ痛みがあったものの、徐々に慣れてきて、
最終的には全部入り切っていました。
お腹の中に異物が入っているという感覚があり、
不思議な気持ちでしたが、それ以上に幸せを感じていました。
好きな人と繋がっているという事実だけで、十分すぎるほどに満足感を得ていたのです。
でも、これで終わりではありません。
ここからが始まりなのですから。
私は彼に抱きついて自分から動き始めました。
最初はぎこちなかったのですが、段々とコツを掴んできて、
スムーズに動けるようになりました。
それに比例して快感も増していき、自分が自分でなくなるような感覚に陥りました。
「好きだよ、愛してる」
そう言ってキスをされた瞬間に、頭の中で何かが弾け飛びました。
それと同時に、膣内が激しく痙攣し、大量の潮を吹き出してしまいました。
それと同時に彼も限界を迎えたらしく、熱い液体が流れ込んでくるのを感じました。
その後も何度か体位を変えて交わった結果、 最後には二人とも疲れ果てて眠ってしまったのでした。
翌朝、目が覚めると、隣には裸身のまま眠る彼の姿があった。
昨夜のことを思い出し、恥ずかしさのあまり、枕に顔を埋めていると、
彼が目を覚ました。
目が合うと、どちらからともなく笑い合った。
その後、二人でシャワーを浴びてから、遅めの朝食を食べ、出かける準備をした。
今日は豪華な市場に行く予定だ。
私は彼から贈られた新しい服を着て、屋敷を出たのだった。
お昼過ぎ、ようやく目的地に到着した私達は、屋台で食事を済ませた後、
様々なお店を見て回ったり、雑貨を買ったりして過ごした。
途中で何度もナンパされたが、その度に彼が追い払ってくれたため、
特に問題はなかった。
途中、休憩するために立ち寄ったカフェでの出来事だった。
喫茶店に入ると、店員に案内されて席についたのだが、
その際にちょっとしたトラブルが起きたのだ。
席に座って注文を終えると、しばらくして料理が運ばれてきたのだが、
その時に隣のテーブルに座っていた女性がぶつかってきたのである。
しかも、わざとのように足を引っ掛けてくるものだから、
危うく転んでしまうところだった。
幸いにも彼が支えてくれたおかげで事なきを得たのだが、
相手は悪びれる様子もなく、ニヤニヤとしていた。
そんな彼女の態度を見て苛立った私は、つい言い返してしまったのだ。
相手の方もヒートアップしてしまい、激しい口論となってしまった。
その様子を見ていた周囲の客達はざわつき始め、
次第に私達の方に注目が集まり始めたところで、彼女が席を立った。
どうやら帰るつもりのようだ。
私も帰ろうかと思ったが、その前に一言だけ言ってやろうと思い、彼女を呼び止めた。
振り返った彼女に、私はこう告げた。
「あなたは間違っている」
それを聞いた彼女は激昂し、私の頬を叩いた。
その衝撃で倒れそうになったところを彼が抱きとめてくれなければ、
怪我をしていたかもしれないほどだった。
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