絶倫彼は私を離さない～あぁ、私は貴方の虜で快楽に堕ちる～

47話

「すごく綺麗だよ、お姫様」
そう言って手を差し出してきました。
私は迷わずその手を取ると、腕を組んで歩き始めました。
周囲からの視線が痛いほど感じられます。
その視線から逃れるように俯きがちに歩くと、彼は優しく肩を抱き寄せてくれました。
たったそれだけのことで、胸が高鳴ります。
やがて、目的地であるレストランに到着しました。
店内に入ると、ウェイターに案内されて席へと向かいます。
テーブルに着くと、早速メニューに目を通して注文を決めました。
しばらくすると料理が運ばれてきました。
どれも美味しそうです。
まずはスープを一口飲んでみます。
口の中に広がる濃厚な味わいに舌鼓を打ちつつ、メインディッシュのお肉を口に運びます。
柔らかくてとても美味しいです。
夢中になって食べているうちに、いつの間にか食べ終わってしまっていました。
まだ足りないと思っていると、デザートが運ばれてきました。
チョコレートケーキです。
それをフォークで切り分けて口に運ぶと、
濃厚な甘さが広がります。思わず顔が綻んでしまいます。
その様子をじっと眺めていた彼に指摘されてしまいました。
恥ずかしかったけれど、それ以上に嬉しさが込み上げてきて、
つい口元が緩んでしまいました。
その後も、次々と出てくる料理を平らげていきます。
最後のコーヒーを飲み終える頃にはすっかり満腹になっていました。
帰り際、彼が支払いを済ませてくれたお礼として頬にキスをしてあげると、
嬉しそうに微笑み返してくれました。
帰り道、私は彼の腕に抱きついて歩いていました。
こうして外を出歩くこと自体が初めての経験なので、とても新鮮な気持ちになります。
周りからはどのように見えているのでしょうか？
恋人同士に見られているといいのですが、もしそうじゃなかったらと思うと不安になってしまいます。
でも、今は考えないようにして、彼と過ごす時間を楽しみたいと思います。
屋敷に帰ってからも、しばらくは余韻に浸っていました。
今日のことを思い出しては、ニヤニヤしたり、赤面したりを繰り返していました。
そんな様子を見て、彼は呆れながらも優しく抱きしめてくれたのです。
その温もりに包まれているうちに、段々と眠くなってきました。
欠伸をすると、ベッドまで連れていってくれると言ってくれて、そのまま運んでもらいました。
そして、一緒に寝ることになったのです。
翌朝目を覚ますと、目の前に彼の顔があってびっくりしました。
そういえば昨晩は同じベッドで寝たんだったと思い出し、恥ずかしくなりました。
そうすると、彼も目を覚ましたようで目が合いました。
お互いに気まずさを感じてしまい、何も言えずにいると、不意にキスされました。
驚いて固まっていると、舌を入れられてしまいました。
突然のことで頭が混乱してしまい、されるがままになってしまいました。
やがて唇が離れると、唾液が糸を引いているのが見えました。
それを見てさらに恥ずかしくなってしまい、顔を背けてしまいました。
今度は首筋を舐められてビクッと反応してしまいました。
次に耳に息を吹きかけられ、背筋がゾクゾクする感覚に襲われます。