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29話

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そして、最後にもう一度キスしてくれた後、耳元でこう囁かれました。
「じゃあ、いよいよ最後の仕上げだね、準備はいいかい?」
そう言って彼は私の両足を抱え上げると、大きく開かせました。
恥ずかしさから抵抗しようとしたんですが、力で敵うはずもなくあっさりと押さえつけられてしまいました。
そして、遂にその時が来たのです。
彼のものが私の中に入ってくる感覚がありました。
最初は痛かったんですけど、徐々に慣れてきました。
そしてついに奥まで入ったところで動きが止まったので、ホッと一息ついた瞬間、
一気に引き抜かれたと思ったらまた最奥を突かれてしまいました。
それから何度も何度も繰り返されていくうちに段々とスピードが上がっていき、
遂に限界に達したところで同時に果ててしまったようです。
その後も何度も繰り返していった末に、私は意識を失ってしまったのですが、
気が付くと裸身のままベッドに寝かされていました。
隣を見るとシリウス様も同じく裸身で眠っていたので、
起こさないように気をつけながらそっと口づけをすると、私も再び眠りにつきました。
翌日、目が覚めると隣にはまだシリウス様が眠っていました。
寝顔もとても素敵だったので暫く見惚れてしまっていましたが、
やがて恥ずかしくなってきたので目を逸らしてしまいました。
その後、シャワーを浴びてから着替えを済ませて部屋を出ようとしたところ、後ろから声を掛けられました。
「もう行ってしまうのかい? 残念だなぁ」
と、どこか寂しそうな感じで言ってきたので、私は微笑みながら、こう答えました。
「ごめんなさい、でも、そろそろ戻らないと怪しまれてしまうと思うので……」
と言うと、彼は悲しそうな顔をしながら、渋々頷いてくれました。
そこで、私はシリウス様の唇に軽くキスをしてあげると、そのまま部屋を出ていきました。
「気をつけて帰ってくれよ、くれぐれも無茶しないようにね、約束だよ」
と言われ、 私は嬉しくなって、笑顔で手を振りながらその場を後にしたのでした。
それから、数週間ほど経ったある日、私はある場所に向かっていました。
そこはシリウス様と初めて出会った場所であり、彼に監禁されていた部屋がある建物です。
私がそこを訪れた理由はただ一つ、あの日の出来事を思い出しながらオナニーするためなのです。
シリウス様が与えてくれた快楽の記憶を辿り、自分の指で再現することでより深い絶頂感を得られるようになると考えたからです。
そのため、今回は下着を着けずに外出しています。
スカートの裾を持ち上げて歩くたびに、陰核が擦れて気持ちいいですし、
何より、風が吹く度に陰核に吹き付けられる感じがたまらないんです。
そんな状態で目的の場所に到着した時、そこには既に先客がいました。
それは、かつて私を捕まえた張本人である、シリウス様だったのです。
どうやら彼も私と同じ目的で訪れたようです。
その証拠に、股間が大きく膨らんでいますし、息遣いも荒いようです。
それを見た瞬間に、私の中の情欲が激しく燃え上がりました。
早く、この疼きを沈めて欲しい、そんな気持ちでいっぱいになったのです。
だから、自然と足が前に出て行きました。
そして、彼の目の前に立つと、自ら進んで衣服を脱いでいきました。
ショーツを脱ぐ際には、糸を引くほどに濡れていて、花弁からはいやらしい蜜が溢れ出し、
太ももを伝って流れ落ちて行きます。
その感覚に背筋がゾクゾクする程の興奮を覚えながらも、全てを脱ぎ捨てて一糸纏わぬ姿になると、
その場で跪き、彼のものを咥えこみました。
喉の奥にまで達するほど深く飲み込んでいくと、それだけでイキそうになる程気持ちが良かったのですが、必
死に堪えて奉仕を続けます。
その間、彼は私の頭を撫でてくれたり、背中を摩ってくれたりと、優しく扱ってくれます。
それが嬉しくて、より一層激しく動いてしまいました。
そうして暫く続けているうちに、彼が絶頂を迎えたようで、口の中に熱い液体が流れ込んできました。
私はそれを全て飲み干すと、名残惜しさを感じつつも、口を離しました。
そうすると、今度は逆に押し倒されてしまいました。
見上げると、そこにはギラギラとした目つきで私を見下ろす彼の姿があったのです。
ああ、今からこの人に犯されるんだ、そう思っただけで興奮してしまいます。
だから、自分から足を開いて彼を迎え入れようとしましたが、寸でのところで止められてしまいました。
不思議に思っていると、彼が耳元で囁いてきたんです。
その言葉に驚いて固まっていると、突然お尻に何かを押し当てられました。
見てみると、それは彼自身だったのです。
驚きましたが、それ以上に期待していましたので受け入れることにしました。
ゆっくりと侵入してくる感触を感じながら、目を閉じてその瞬間を待ち続けました。
そして、ついに一番奥まで到達した瞬間、目の前が真っ白になりました。
今までで一番大きな波に襲われたような感覚に陥り、意識が飛びそうになったんですが、
次の瞬間には激しいピストン運動が始まっていて、何度も子宮口を突き上げられていました。
その度に頭の中がチカチカするような感覚が襲ってきて、何も考えられなくなってしまいました。
気がつくと、私は仰向けに倒れていて、その上にシリウス様が覆い被さるようにして乗っかっていました。
彼のモノが出入りする度に結合部からは愛液が飛び散り、辺り一面に飛び散っていきました。
それでも構わずに続けられるうちに、とうとう限界を迎えてしまったようで、
彼は私を強く抱きしめると、熱い飛沫を解き放ちました。
それと同時に、私もまた絶頂を迎えてしまいました。
「ああ、最高だよ、やっぱり君じゃなきゃ駄目みたいだ」
私はその言葉を聞きながら、彼を抱きしめ返しました。
「嬉しいです、私も貴方じゃないとダメみたいです、ずっと一緒にいたいです」
そう言ってキスを交わすと、私達は抱き合ったまま眠りに落ちていったのでした。
翌日、目が覚めると、隣に裸身のシリウス様が眠っていました。
昨日、愛し合っていた時のことを思い出し、恥ずかしくなってしまうのですが、
同時に幸せな気持ちに包まれていました。
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