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「私に触れて欲しい……」
そう言って今度は自ら進んで私を求めてきたのである。
(一体どういうつもりだ?)
訳がわからなかったが、彼女のことが好きになってしまったので拒否することなどできるはずもなかった。
なので、私は彼女の身体に触れることにした。
最初は恐る恐るだったが徐々に慣れていき最終的には夢中で求め合ってしまったのである。
それからしばらくの間は互いに見つめ合うだけだったがようやく落ち着いてきた頃に、彼女が口を開いた。
「あの、もし宜しければ、私と結婚してくれますか?」
いきなりの申し出に驚くが断る理由も無いので私は了承することにした。
それから、しばらくして、正式に夫婦となると結婚式を挙げることになったのだが、その際、
新婦がウェディングドレスを着たいと言い出した。そこで仕方なく許可を出すと早速着ることにしたのである。
ちなみに、この世界では、基本的に女性しか結婚することができない。
その為に男性と女性の数がほぼ同じという不思議なことになっているのだ。
そのため、必然的に一夫多妻制となっているのだが、私の場合は特殊な事例らしく一人の妻に複数の夫がいてもいいらしいのだが……。
まあそれはいいとして、とりあえず式が始まったのだが無事に終わったあとに、
お祝いムードになると思っていたのだが予想に反して誰も来なかったのだ。
これには驚いた。
「みんなはどうしちゃったんでしょうね?」
すると彼女は、笑っていたが、やはり違和感があった。
そもそも私と彼女が結婚したのだって、ほとんど強制的だったからである。
しかもその相手が誰だったかと言えば、 皇帝様なのだから驚きだろう。
そのせいか、他の人達はお祝いにすら来てくれないのだから困ってしまう。
そんなわけで、 二人でお酒を飲むことにした。
しばらく飲んでいたら、お酒を飲ませすぎたせいか彼女が酔っぱらって
甘えてきて私の胸を触ってくるので、私は彼女の胸を触り返した。
お互いに触れ合っているうちに、 段々と興奮してきたので、 我慢できなくなった私は、
彼女を押し倒すとそのまま襲いかかったのだった。
彼女は抵抗せずに受け入れると、むしろ積極的で私を誘惑してきたのだ。
私は我慢できずに激しく求めたのだった。その後、私達は何度も交わりあったのである。
やがて、疲れて眠ると、いつの間にか、朝になっていたので、起き上がった私は、
着替えてから部屋を出ていくと、 そこには、裸の彼女の姿があり、慌てて隠そうとするので、
「見せて、恥ずかしがる必要なんてないよ」
と言うと、顔を真っ赤にして俯き、ゆっくりと、下着を付けていく。
その姿はどこか艶めかしくて私は生唾を飲み込むと、彼女の事を後ろから優しく抱き締めたのだった。
彼女は、ビクッとする。その様子がとても可愛く見えたので、つい、私は、耳元で囁く。
更に顔を赤くしながら、私の事を見てくるので、そのまま唇を奪うと舌を絡ませる。
その最中、彼女は、両手を私の首の後ろに回すと、さらに身体を密着させてきて、そのままの姿勢を維持し続けた後、
唇を離すと、彼女は息を整えたのであった。
私は、それを見ながら、次はどんな事してあげようかと考えていたその時、いきなりドアが開かれたのでびっくりしたのだった。
そしてそこに立っていた人物を見て絶句した。
なんとその人物は、皇帝様その人だったのである。
彼は無言のまま入ってくると、こちらを見た。
すると、私の姿を見て驚いている。
そして、彼女の方をじっと見詰めると再び私に目を向けたがすぐに逸らす。
どうやら、何か誤解しているようであるが、説明する暇は無かったのである。
そう言って今度は自ら進んで私を求めてきたのである。
(一体どういうつもりだ?)
訳がわからなかったが、彼女のことが好きになってしまったので拒否することなどできるはずもなかった。
なので、私は彼女の身体に触れることにした。
最初は恐る恐るだったが徐々に慣れていき最終的には夢中で求め合ってしまったのである。
それからしばらくの間は互いに見つめ合うだけだったがようやく落ち着いてきた頃に、彼女が口を開いた。
「あの、もし宜しければ、私と結婚してくれますか?」
いきなりの申し出に驚くが断る理由も無いので私は了承することにした。
それから、しばらくして、正式に夫婦となると結婚式を挙げることになったのだが、その際、
新婦がウェディングドレスを着たいと言い出した。そこで仕方なく許可を出すと早速着ることにしたのである。
ちなみに、この世界では、基本的に女性しか結婚することができない。
その為に男性と女性の数がほぼ同じという不思議なことになっているのだ。
そのため、必然的に一夫多妻制となっているのだが、私の場合は特殊な事例らしく一人の妻に複数の夫がいてもいいらしいのだが……。
まあそれはいいとして、とりあえず式が始まったのだが無事に終わったあとに、
お祝いムードになると思っていたのだが予想に反して誰も来なかったのだ。
これには驚いた。
「みんなはどうしちゃったんでしょうね?」
すると彼女は、笑っていたが、やはり違和感があった。
そもそも私と彼女が結婚したのだって、ほとんど強制的だったからである。
しかもその相手が誰だったかと言えば、 皇帝様なのだから驚きだろう。
そのせいか、他の人達はお祝いにすら来てくれないのだから困ってしまう。
そんなわけで、 二人でお酒を飲むことにした。
しばらく飲んでいたら、お酒を飲ませすぎたせいか彼女が酔っぱらって
甘えてきて私の胸を触ってくるので、私は彼女の胸を触り返した。
お互いに触れ合っているうちに、 段々と興奮してきたので、 我慢できなくなった私は、
彼女を押し倒すとそのまま襲いかかったのだった。
彼女は抵抗せずに受け入れると、むしろ積極的で私を誘惑してきたのだ。
私は我慢できずに激しく求めたのだった。その後、私達は何度も交わりあったのである。
やがて、疲れて眠ると、いつの間にか、朝になっていたので、起き上がった私は、
着替えてから部屋を出ていくと、 そこには、裸の彼女の姿があり、慌てて隠そうとするので、
「見せて、恥ずかしがる必要なんてないよ」
と言うと、顔を真っ赤にして俯き、ゆっくりと、下着を付けていく。
その姿はどこか艶めかしくて私は生唾を飲み込むと、彼女の事を後ろから優しく抱き締めたのだった。
彼女は、ビクッとする。その様子がとても可愛く見えたので、つい、私は、耳元で囁く。
更に顔を赤くしながら、私の事を見てくるので、そのまま唇を奪うと舌を絡ませる。
その最中、彼女は、両手を私の首の後ろに回すと、さらに身体を密着させてきて、そのままの姿勢を維持し続けた後、
唇を離すと、彼女は息を整えたのであった。
私は、それを見ながら、次はどんな事してあげようかと考えていたその時、いきなりドアが開かれたのでびっくりしたのだった。
そしてそこに立っていた人物を見て絶句した。
なんとその人物は、皇帝様その人だったのである。
彼は無言のまま入ってくると、こちらを見た。
すると、私の姿を見て驚いている。
そして、彼女の方をじっと見詰めると再び私に目を向けたがすぐに逸らす。
どうやら、何か誤解しているようであるが、説明する暇は無かったのである。
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