王子様が私の全てを奪っていく

一ノ瀬 彩音

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その結果
「中に出してぇっ」
と艶かしく叫び膣内に大量に放出されるとようやく一区切りがついたところで休んでいるといつの間にか時間が経過していた。そんな中で ふと 思い出したことを聞いてみる。
「そういや あの時は大変じゃなかったっけ」
と言うとアシェリアは視線を合わせないようにしながら 頬を赤くさせる。実は初めて抱いて貰った時にはアシェリアは緊張からか上手くやれず失敗ばかりしていて嫌われたんじゃないかと不安を抱いていたらしい。しかし 彼は彼女が可愛くてどうにかしてやりたい気持ちからか慣れるまで何度も求めてくれた事を今になって嬉しかったと感じていた。
「ほぉ……、そりゃ興味深いな」
王子が興味ありげな表情をしながら眺めていた。それをチラっと見たアシェリアは一瞬だけ驚くと慌てて振り返るが彼から笑顔が向けられてしまうと逃げることが出来なかった。こうしてアシェリアは王子と色々と話し合える機会があった際には積極的に王子との時間を大事にするようになっていました。
「ねえ 君には名前がないのかい?」
アシェリアは質問をぶつけられて思わず動揺してしまったが必死に落ち着く様に自分を抑える。ただでさえ王族と会っているだけでも恐れ多いのにもかかわらず更に自分の名前がないというところに関しての追求が始まったのであればもはや どうしたら良いものかもわからない。その為にも彼女は答えるしかなかった。
「わたしの名前はありません……。両親の名前も知ることができない状況ですの……」
アシェリアが暗いトーンの口調で言うと王子は察したかのように神妙そうな表情を作る。だが次の瞬間 王子から驚愕の発言が飛び出
てきた。
「ああ そういうことなら 問題ない。私が名前を授けようではないか。そうだな。リディアというのはどうだろうか?
リディアード=ユーズベルというのが本当の名なのかもしれないが……」
アシェリアはいきなり言われた事に戸惑いを隠せないながらも理解は出来たようで受け入れるしかない状況であった。それも、これまでとは違って、これからは自分の人生を自分で決められるようになったのだとアシェリアは思い知らされる結果となっていく。
そして 暫くの時が経ち 王子とアシェリアは順調に交流を続けていけば関係を深めていくが 王子がアシェリアが何処の出身かを探り続けていた。
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